ジェイソンキッド:ポイントガードの教科書

マブスでのチャンピオンリング獲得

 

その後ネッツからマーベリックスに再度戻ったキッドは、ノビツキー等と共に念願のチャンピオンリングも手に入れています。

バスケットではガードプレイヤーが目立つ試合はよくないとか、ポイントガードが0点で勝てる試合がベストだということもしばしば言われていて、キッドのようなプレイヤーがボールを持ちすぎてゲームの流れが悪くなるということは実際にあります。

しかし、それは周りのプレイヤーが流れよく点を取れない場合に起こることだと考える方も多いです。

結果的に、ケニオンマーティン、ビンスカーターではなくノビツキーがエースのチームでガードをしていた時に最高の結果を出せたわけで、いいポイントガードがいたとしても有能なスコアラーがいなければNBAでは勝てないということかもしれません。

 

 

 

引退とヘッドコーチ就任

 

ジェイソンキッドは、その後2012-13シーズンにニューヨークニックスへ移籍し、シーズン終了後、19年という長いNBA生活に終止符を打ちます。

年齢的にも39歳となっていて、いくらキッドと言えど体力的な面でも限界といえる引退でした。

キャリア平均のアシスト数は、8.7本でアシスト王も5度獲得しています。

それでいて平均得点も2ケタをこえ12.6得点を記録しています。

 

 

ジェイソンキッドは、引退した2013年にブルックリンネッツのヘッドコーチに就任します。

引退後の翌シーズンから、ヘッドコーチに就任するという話はほとんど聞いたことがなく、そのあたりからもキッドのバスケット選手としての資質が伺えます。

ヘッドコーチ就任初年度からチームをプレイオフに導きますが、フロント陣営との確執もあり翌年にはミルウォーキーバックスでヘッドコーチを務めています。

バックスでも初年度からチームをプレイオフに導きました。

しかし、2017-18シーズン途中にバックスのヘッドコーチを解雇されます。

エースのアデトクンポがキッドに電話で「何かできることはないか?!」とコールしたと伝えられていますが、どれほど信頼されていたのかがよくわかるエピソードです。

 

2019-20シーズンには、レイカーズのアシスタントコーチに就任し、初年度からチャンピオンリングを獲得しています。

 

 

2021-22シーズンを前に、マブスのHCに就任しました。

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
94-95 21 DAL 79 33.8 11.7 5.4 7.7 38.5% 27.2% 69.8% 1.9 0.3 3.2
95-96 22 DAL 81 37.5 16.6 6.8 9.7 38.1% 33.6% 69.2% 2.2 0.3 4.0
96-97 23 合計 55 35.7 10.9 4.5 9.0 40.3% 37.0% 67.9% 2.3 0.4 2.6
96-97 23 DAL 22 36.0 9.9 4.1 9.1 36.9% 32.3% 66.7% 2.0 0.4 3.0
96-97 23 PHO 33 35.5 11.6 4.8 9.0 42.3% 40.0% 68.8% 2.4 0.4 2.3
97-98 24 PHO 82 38.0 11.6 6.2 9.1 41.6% 31.3% 79.9% 2.0 0.3 3.2
98-99 25 PHO 50 41.2 16.9 6.8 10.8 44.4% 36.6% 75.7% 2.3 0.4 3.0
99-00 26 PHO 67 39.0 14.3 7.2 10.1 40.9% 33.7% 82.9% 2.0 0.4 3.4
00-01 27 PHO 77 39.8 16.9 6.4 9.8 41.1% 29.7% 81.4% 2.2 0.3 3.7
01-02 28 NJN 82 37.3 14.7 7.3 9.9 39.1% 32.1% 81.4% 2.1 0.2 3.5
02-03 29 NJN 80 37.4 18.7 6.3 8.9 41.4% 34.1% 84.1% 2.2 0.3 3.7
03-04 30 NJN 67 36.6 15.5 6.4 9.2 38.4% 32.1% 82.7% 1.8 0.2 3.2
04-05 31 NJN 66 36.9 14.4 7.4 8.3 39.8% 36.0% 74.0% 1.9 0.1 2.5
05-06 32 NJN 80 37.2 13.3 7.3 8.4 40.4% 35.2% 79.5% 1.9 0.4 2.4
06-07 33 NJN 80 36.7 13.0 8.2 9.2 40.6% 34.3% 77.8% 1.6 0.3 2.7
07-08 34 合計 80 36.3 10.8 7.5 10.1 38.5% 38.1% 81.8% 1.7 0.3 3.3
07-08 34 NJN 51 37.2 11.3 8.1 10.4 36.6% 35.6% 82.0% 1.5 0.3 3.6
07-08 34 DAL 29 34.9 9.9 6.5 9.5 42.6% 46.1% 81.5% 2.1 0.4 2.8
08-09 35 DAL 81 35.6 9.0 6.2 8.7 41.6% 40.6% 81.9% 2.0 0.5 2.3
09-10 36 DAL 80 36.0 10.3 5.6 9.1 42.3% 42.5% 80.8% 1.8 0.4 2.4
10-11 37 DAL 80 33.2 7.9 4.4 8.2 36.1% 34.0% 87.0% 1.7 0.4 2.2
11-12 38 DAL 48 28.7 6.2 4.1 5.5 36.3% 35.4% 78.6% 1.7 0.2 1.9
12-13 39 NYK 76 26.9 6.0 4.3 3.3 37.2% 35.1% 83.3% 1.6 0.3 1.0

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
96-97 23 PHO 5 41.4 12.0 6.0 9.8 39.6% 36.4% 52.6% 2.2 0.4 2.6
97-98 24 PHO 4 42.8 14.3 5.8 7.8 37.9% 0.0% 81.3% 4.0 0.5 3.0
98-99 25 PHO 3 42.0 15.0 2.3 10.3 41.9% 25.0% 71.4% 1.7 0.3 3.0
99-00 26 PHO 6 38.2 9.8 6.7 8.8 40.0% 36.4% 77.8% 1.8 0.2 3.8
00-01 27 PHO 4 41.5 14.3 6.0 13.3 31.9% 23.5% 75.0% 2.0 0.0 3.0
01-02 28 NJN 20 40.2 19.6 8.2 9.1 41.5% 18.9% 80.8% 1.7 0.4 3.4
02-03 29 NJN 20 42.6 20.1 7.7 8.2 40.2% 32.7% 82.5% 1.8 0.2 4.0
03-04 30 NJN 11 43.1 12.6 6.6 9.0 33.3% 20.8% 81.1% 2.3 0.5 3.9
04-05 31 NJN 4 45.5 17.3 9.0 7.3 38.8% 36.7% 54.5% 2.5 0.0 2.3
05-06 32 NJN 11 40.9 12.0 7.6 9.6 37.1% 30.0% 82.6% 1.5 0.2 2.2
06-07 33 NJN 12 40.3 14.6 10.9 10.9 43.2% 42.0% 52.0% 1.8 0.4 3.4
07-08 34 DAL 5 36.0 8.6 6.4 6.8 42.1% 46.2% 62.5% 1.4 0.4 1.8
08-09 35 DAL 10 38.6 11.4 5.8 5.9 45.8% 44.7% 85.0% 2.2 0.3 2.0
09-10 36 DAL 6 40.5 8.0 6.8 7.0 30.4% 32.1% 91.7% 2.3 0.2 1.5
10-11 37 DAL 21 35.4 9.3 4.5 7.3 39.8% 37.4% 80.0% 1.9 0.5 2.7
11-12 38 DAL 4 36.0 11.5 6.0 6.0 34.1% 34.6% 90.0% 3.0 0.3 2.8
12-13 39 NYK 12 20.6 0.9 3.5 2.0 12.0% 17.6% 100.0% 1.0 0.3 1.1

 

 

年齢 51歳
身長 193cm
体重 95kg
国籍 アメリカ

 

コメント

  1. 匿名 より:

    ネッツが2年連続ファイナル進出した際にはまだカーターはいませんでしたよ
    当時のバックコートはキッド、ケリー・キトルズ、リチャード・ジェファーソンです

    • basketball basketball より:

      こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      すみません。ネッツ時代にプレーした選手という表記でしたが分かりにくいですね。
      今読み返してもそのように読めました。

      ご指摘ありがとうございます。

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