スプラッシュブラザーズの愛称で、同チームのステファンカリーと共に日本でもファンの多いクレイトンプソン。
スプラッシュブラザーズとはシュートが入った後のネットが水しぶきのように跳ね上がることから名付けられたようですが、そのネーミングにふさわしいアウトサイドシュートが魅力の選手です。
トンプソンのキャリアやプレイスタイルについて、動画を中心に見ていきましょう。
2011ドラフト11位でNBA入団
クレイトンプソンは、2011年のドラフト1巡目11位でゴールデンステイトウォリアーズに指名されました。
上位10名は以下の通りです。
- カイリ―アービング
- デリックウィリアムス
- エネスカンター
- トリスタントンプソン
- ヨナスヴァランチューナス
- ヤンヴェセリー
- ビスマックビヨンボ
- ブランドンナイト
- ケンバウォーカー
- ジマーフレデッテ
キャリア初期
ルーキーイヤーからベンチスタートも含め全試合に出場し、シーズン平均得点も12点台とその実力をみせつけます。
翌年からは全試合にスタメンで起用され、シーズン平均得点も16.6、18.4と右肩上がりに伸びていきました。
スプラッシュブラザーズの名にふさわしいシュート力はNBA入団3年間でスリーポイント確率が40%を下回った年は無く、フィールドゴールも45%弱とアウトサイドプレイヤーとしては充分な数字を残しています。
また、ステファンカリーに比べて201cmと上背のあるトンプソンは、ミドルレンジのジャンプショットやベースラインでの得点も多く決めました。
初のファイナルへ
2012-13、13-14シーズンもプレイオフに進出していたウォリアーズでしたが、2014-15シーズンにはレギュラーシーズンを67勝15敗のウェスト首位でプレイオフ進出を決めました。
トンプソン自身もキャリアで初めて平均得点を20点台に乗せ、FG確率48.1%、3PT確率43.9%と共にそれまでで最高の数字を残しています。
また、1月23日におこなわれたキングス戦では、第3クォーターだけで37得点を挙げるNBA記録も打ち出していて、安定度だけでなく爆発力も兼ね備わっていることを証明しています。
プレイオフに入ってもウォリアーズの勢いは止まらず、第7戦までもつれこむシリーズなくファイナルまで駒を進めました。
トンプソン自身も変わらず活躍を見せ平均的に20得点前後を記録しました。
そしてウォリアーズ40年振りとなったファイナルでもチームは躍動し、1勝2敗と後手に回りながらもそこからの3連勝でチャンピオンリングを獲得しました。
2015-16シーズン
チャンピオンとなった翌年も大幅なメンバーの変更なく、レギュラーシーズン序盤から快進撃を続けます。
開幕から24連勝とその力をいかんなく発揮し、レギュラーシーズンを73勝9敗で終え、NBA記録を打ち立てました。
トンプソンは80ゲームにスターターで出場し、偉大な記録の達成におおいに貢献しました。
また、オールスターでは自身初となる、スリーポイントコンテストのチャンピオンにも輝きました。
プレイオフでは、カンファレンスファイナルでサンダー相手に苦戦を強いられました。
1勝3敗と王手をかけられ崖っぷちに立たされますが、そこから3連勝で巻き返しファイナル進出を決めています。
トンプソンはカンファレンスファイナルGame6で、スリーポイント11本を含む41得点を挙げチームを勝利に導きました。
ファイナルでは2年連続でキャブスとの対戦となり、Game4を敵地で勝利し3-1と連覇は目前でした。
しかし、レブロンジェームズとカイリ―アービングを中心としたキャブスの猛攻を止めることが出来ず、ファイナル史上初3-1からの3連敗で敗れ連覇はかないませんでした。
トンプソンはGame5で37得点を挙げる活躍を見せますがチームは敗れています。
2016-17シーズン
連覇を逃したウォリアーズは、2016-17シーズンオフにサンダーからケビンデュラントの獲得に成功します。
ウェスタンカンファレンスを連覇しているチームに、MVPプレイヤーが加入するとあって、世界中からバッシングを受けるカタチとなりました。
チーム的にも平均30点近い得点を挙げてきたデュラントが加入することでチームケミストリーを気にする声が挙がりましたが、トンプソンは2016-17シーズンも平均20得点以上のスタッツを変わらず残しています。
レギュラーシーズンのチーム成績も前年とまではいきませんでしたが、67勝を挙げファーストシードでプレイオフに進出しています。
プレイオフでは、デュラントの加わったウォリアーズの強さを世界中が思い知ることになりました。
ファイナルまで全てスイープで駆け上がると、3年連続キャブスとの対戦となったファイナルでも、開幕から3連勝で一気に王手をかけました。
Game4はキャブスが意地を見せ敗れますが、Game5で早々にケリをつけ王者に返り咲いています。
2017-18シーズン
2017-18のレギュラーシーズンは、ケガに悩まされたウォリアーズ。
トンプソン、カリー、デュラントが揃って出場しているゲームは少なく、3年間首位でプレイオフに進出していましたが、その座をロケッツに明け渡すことになります。
トンプソンはシーズン後半の3月に8ゲーム連続で欠場しました。
プレイオフではファーストラウンドからカリーを欠きますが、それでもカンファレンスファイナルまで危なげなくコマを進めウォリアーズの強さを再認識させられます。
カンファレンスファイナルでは、ホームコートアドバンテージを奪われたロケッツとの対戦となりました。
プレイオフでは2015-16以来ホームで負け星がなかったウォリアーズでしたが、ロケッツの強さは本物でホームのGame4を落とし、Game5にも敗れシリーズを2-3とし王手をかけれます。
しかし、Game6ではトンプソンが35得点の活躍でチームを勝利に導くと、最終戦にも勝利したウォリアーズは4年連続のファイナル進出を決めました。
4年連続でファイナルはキャブスとの対戦となりましたが、メンバーの激しく入れ替わったキャブスとスターター3人がフランチャイズプレイヤーのウォリアーズではチーム力の差は歴然で、スイープでチャンピオンリングを獲得しています。
NBA新記録の1試合14本のスリーポイント
2018-19シーズンに入っても、変わらない強さを見せたウォリアーズ。
トンプソン自身もブルズ戦で1試合14本のスリーポイントを沈め、NBA記録を樹立しました。
そのシュート力もさることながら、スクリーンを絡めたもらい方のバリエーションに驚いたファンも少なくないでしょう。
右膝前十字靭帯断裂
スリーピートを目指し、2018-19シーズンもファイナルまで駒を進めたウォリアーズ。
しかし、過去に見ないほど怪我人が多く、ファイナル第5戦ではケビンデュラントがアキレス腱断裂の大怪我にみまわれました。
それでもそのゲームに勝利したウォリアーズでしたが、第6戦ではクレイトンプソンが右膝前十字靭帯断裂の大怪我にみまわれ、トンプソンは次シーズンを全休、ウォリアーズも試合に敗れチャンピオンリング獲得はなりませんでした。
アキレス腱断裂
2019-20シーズンを全休し、2020-21シーズンに備えたクレイトンプソンでしたがシーズンを前に練習中にアキレス腱断裂という再び大怪我にみまわれました。
手術は成功し、完治できる見込みのようでもう一度トンプソンの美しいキャッチ&シュートを早く見たいと願う声が世界中から聞こえています。
2021-22シーズン
2度の大怪我に見舞われ、2シーズン連続でシーズンを欠場したクレイトンプソン。
2022年1月10日におこなわれたキャブス戦で怪我からの復帰を果たしました。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
11-12 | 21 | GSW | 66 | 24.4 | 12.5 | 2.4 | 2.0 | 44.3% | 41.4% | 86.8% | 0.7 | 0.3 | 1.6 |
12-13 | 22 | GSW | 82 | 35.8 | 16.6 | 3.7 | 2.2 | 42.2% | 40.1% | 84.1% | 1.0 | 0.5 | 1.9 |
13-14 | 23 | GSW | 81 | 35.4 | 18.4 | 3.1 | 2.2 | 44.4% | 41.7% | 79.5% | 0.9 | 0.5 | 1.7 |
14-15 | 24 | GSW | 77 | 31.9 | 21.7 | 3.2 | 2.9 | 46.3% | 43.9% | 87.9% | 1.1 | 0.8 | 1.9 |
15-16 | 25 | GSW | 80 | 33.3 | 22.1 | 3.8 | 2.1 | 47.0% | 42.5% | 87.3% | 0.8 | 0.6 | 1.7 |
16-17 | 26 | GSW | 78 | 34.0 | 22.3 | 3.7 | 2.1 | 46.8% | 41.4% | 85.3% | 0.8 | 0.5 | 1.6 |
17-18 | 27 | GSW | 73 | 34.3 | 20.0 | 3.8 | 2.5 | 48.8% | 44.0% | 83.7% | 0.8 | 0.5 | 1.8 |
18-19 | 28 | GSW | 78 | 34.0 | 21.5 | 3.8 | 2.4 | 46.7% | 40.2% | 81.6% | 1.1 | 0.6 | 1.5 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
12-13 | 22 | GSW | 12 | 41.3 | 15.2 | 4.6 | 1.8 | 43.7% | 42.4% | 83.3% | 1.0 | 0.6 | 2.0 |
13-14 | 23 | GSW | 7 | 36.7 | 16.4 | 3.4 | 3.6 | 40.8% | 36.4% | 79.2% | 1.0 | 0.7 | 2.1 |
14-15 | 24 | GSW | 21 | 36.2 | 18.6 | 3.9 | 2.6 | 44.6% | 39.0% | 80.0% | 0.8 | 0.9 | 2.0 |
15-16 | 25 | GSW | 24 | 35.4 | 24.3 | 3.7 | 2.3 | 44.4% | 42.2% | 85.4% | 1.1 | 0.4 | 2.0 |
16-17 | 26 | GSW | 17 | 35.1 | 15.0 | 3.9 | 2.1 | 39.7% | 38.7% | 78.8% | 0.8 | 0.3 | 1.4 |
17-18 | 27 | GSW | 21 | 37.8 | 19.6 | 4.1 | 1.8 | 46.5% | 42.7% | 87.1% | 0.8 | 0.3 | 1.5 |
18-19 | 28 | GSW | 21 | 39.0 | 20.7 | 4.1 | 2.1 | 45.6% | 44.3% | 90.2% | 1.3 | 0.7 | 1.8 |
年齢 | 33歳 |
身長 | 198cm |
体重 | 97.5kg |
国籍 | アメリカ |
コメント
私は、トンプソンみたいな、シュートホームが、したいです。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
シュートフォームって大切ですよね。
それだけで上手く見えるというか、入りそうな雰囲気がないとディフェンスも出てきてくれませんし。
トンプソンくらい雰囲気出せたら最高ですね。