近代バスケにおいてスリーポイントの重要性は誰もが知るところで、インサイドプレイヤーであっても迷いなく放つ選手が日本でもとても増えてきました。
効率よく得点を挙げるためにスリーポイントを確率よく入れる必要がありますが、今回はスリーポイントに長けた選手を成功数・成功確率の両面から見ていきましょう。
歴代NBAスリーポイント成功数
長い歴史のあるNBAですが、過去の選手も含めて2022-2023シーズン終了時点で最も成功数が多いのはウォリアーズのステファンカリーです。
上位30人は以下のようになっています。
※現役選手は太字です。
順位 | 選手名 | 成功数 |
1 | ステファンカリー | 3,390 |
2 | レイアレン | 2,973 |
3 | ジェームスハーデン | 2,754 |
4 | レジ―ミラー | 2,560 |
5 | カイルコーバー | 2,450 |
6 | ダミアンリラード | 2,387 |
7 | ビンスカーター | 2,290 |
8 | ジェイソンテリー | 2,282 |
9 | レブロンジェームズ | 2,261 |
10 | ジャマルクロフォード | 2,221 |
11 | クレイトンプソン | 2,213 |
12 | ポールピアス | 2,143 |
13 | カイルラウリー | 2,078 |
14 | ポールジョージ | 2,010 |
15 | ジェイソンキッド | 1,988 |
16 | ダークノビツキー | 1,982 |
17 | ジョージョンソン | 1,978 |
18 | JJレディック | 1,950 |
19 | JRスミス | 1,930 |
20 | エリックゴードン | 1,878 |
21 | ケビンデュラント | 1,863 |
22 | チャンシービラップス | 1,830 |
23 | コービーブライアント | 1,827 |
24 | ウィーズリーマシューズ | 1,821 |
25 | ラシャードルイス | 1,787 |
26 | ペジャストヤコビッチ | 1,760 |
27 | カーメロアンソニー | 1,731 |
28 | デールエリス | 1,719 |
29 | バディヒールド | 1,685 |
30 | スティーブナッシュ | 1,685 |
2021-22シーズン途中に記録を塗り替えたステファンカリー。
さらにどこまで記録を伸ばすのか注目が集まります。
また、スリーポイント全盛の時代はまだまだ続きそうなので、多くの現役選手が上位を塗り替えていくでしょう。
歴代NBAスリーポイント成功確率
成功数と成功確率は顔ぶれがやや異なります。
歴代1位はウォリアーズを王朝へと導いたスティーブカーヘッドコーチです。
※現役選手は太字です。
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | スティーブカー | 45.4 |
2 | ヒューバートデイビス | 44.1 |
3 | ドラジェンペトロビッチ | 43.7 |
4 | ジョーハリス | 43.7 |
5 | ルークケナード | 43.7 |
6 | セスカリー | 43.5 |
7 | ジェイソンカポノ | 43.4 |
8 | ティムレグラー | 43.1 |
9 | スティーブノヴァック | 43.0 |
10 | カイルコーバー | 42.9 |
11 | スティーブナッシュ | 42.8 |
12 | ステファンカリー | 42.8 |
13 | デズモンドベイン | 42.5 |
14 | BJアームストロング | 42.5 |
15 | ウェズリーパーソン | 41.8 |
16 | マイケルポーターJr | 41.7 |
17 | アンソニーモロー | 41.7 |
18 | クレイトンプソン | 41.6 |
19 | JJレディック | 41.5 |
20 | マットボナー | 41.5 |
21 | タイリースマクシー | 41.4 |
22 | ダナバロス | 41.1 |
23 | ダグマグダーモット | 41.0 |
24 | ブリンフォーブス | 41.0 |
25 | ジョーイングルス | 40.8 |
26 | トレントタッカー | 40.8 |
27 | タイリースハリバートン | 40.8 |
28 | ダニエルギブソン | 40.7 |
29 | ホセカルデロン | 40.7 |
30 | マイクミラー | 40.7 |
NBA選手であっても過去の選手を含めて、キャリアのスリーポイント確率が4割を超えている選手は53人しかいません。
確率よく成功数も多い選手
成功数・成功確率共にTOP30に名を連ねる選手はとても少ないです。
ステファンカリー
カイルコーバー
クレイトンプソン
バディヒールド
八村塁選手と渡邊雄太選手も高確率シューターに
日本人NBAプレイヤーとして活躍する、八村塁選手と渡邊雄太選手も高確率でスリーポイントを沈めています。
特に渡邊雄太選手は、一時リーグトップの確率でスリーポイントを沈めるなど選手やファンからベストシューターと呼ばれる程です。
シーズン別でみた場合
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | クレイトンプソン | 301 |
2 | バディヒールド | 288 |
3 | ステファンカリー | 273 |
4 | ドノバンミッチェル | 245 |
5 | ダミアンリラード | 244 |
6 | ジェイソンテイタム | 240 |
6 | マリークビーズリー | 235 |
8 | ジュリアスランドル | 218 |
9 | ジョーダンプール | 214 |
10 | アンソニーエドワーズ | 213 |
クレイトンプソンが1位ですが、カリーにプールとウォリアーズの選手が3人ランクインしています。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ルークケナード | 49.4 |
2 | アルホーフォード | 44.6 |
3 | デイミオンリー | 44.5 |
4 | マルコムブログドン | 44.4 |
5 | タイリースマクシー | 43.4 |
6 | ギャリーハリス | 43.1 |
7 | ステファンカリー | 42.7 |
8 | ジョーハリス | 42.6 |
9 | バディヒールド | 42.5 |
10 | コーリーキスパート | 42.4 |
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ステファンカリー | 285 |
2 | バディヒールド | 262 |
3 | フレッドバンブリード | 242 |
4 | エバンフォーニエ | 241 |
5 | マリークビーズリー | 240 |
6 | トレイヤング | 233 |
7 | ドノバンミッチェル | 232 |
7 | ダンカンロビンソン | 232 |
9 | ジェイソンテイタム | 230 |
10 | デズモンドベイン | 228 |
オールスター、プレイオフでもスリーポイントを決め続けたステファンカリー。
レギュラーシーズンの成功数も、2年連続で1位です。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ルークケナード | 44.9 |
2 | デズモンドベイン | 43.6 |
3 | タイリースマクシー | 42.7 |
4 | キャメロンジョンソン | 42.5 |
5 | ロンゾボール | 42.3 |
6 | セスカリー | 42.2 |
7 | ダグマクダーモット | 42.2 |
8 | ノーマンパウエル | 41.9 |
9 | カイリ―アービング | 41.8 |
10 | ジョシュリチャードソン | 41.5 |
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ステファンカリー | 337 |
2 | バディヒールド | 282 |
3 | ダミアンリラード | 275 |
4 | ダンカンロビンソン | 250 |
5 | テリーロジアー | 222 |
6 | ジョーハリス | 211 |
7 | ジョーダンクラークソン | 208 |
8 | ティムハーダウェイJr | 207 |
9 | ザックラビーン | 200 |
10 | ルカドンチッチ | 192 |
怪我から復帰したステファンカリーが堂々の1位です。
怪我無くシーズンを終えることも昨今の課題となっています。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ジョーハリス | 47.5 |
2 | マーカスモリス | 47.3 |
3 | ボビーポーティス | 47.1 |
4 | ブリンフォーブス | 45.2 |
5 | ジョーイングルス | 45.1 |
6 | セスカリー | 45.0 |
7 | ケビンデュラント | 45.0 |
8 | ルークケナード | 44.6 |
9 | マイケルポーターJr | 44.5 |
10 | キャメロンペイン | 44.0 |
昨シーズンとはややメンバーが異なりますが、上位チームの選手がやはり多いです。
近年で見てもTOP10の選手の確率はとても高いです。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 299 |
2 | バディヒールド | 271 |
3 | ダミアンリラード | 270 |
4 | ダンカンロビンソン | 270 |
5 | デボンテグラハム | 218 |
6 | トレイヤング | 205 |
7 | ティムハーダウェイJr | 204 |
8 | デイビスベルターンス | 200 |
9 | CJマッカラム | 194 |
10 | ボーヤンボクダノビッチ | 189 |
新型コロナウィルスの影響でゲーム数が少なくなっていますが、一昨年よりも成功数は多いです。
顔ぶれもやや変わり若い選手も増えてきています。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ジョージヒル | 46.0 |
2 | JJレディック | 45.3 |
3 | セスカリー | 45.2 |
4 | ダンカンロビンソン | 44.6 |
5 | ダグマクダーモット | 43.5 |
6 | デイビスベルターンス | 42.4 |
7 | ジョーハリス | 42.4 |
8 | ネマニャピエリッツア | 41.9 |
9 | ギャリートレントJr | 41.8 |
10 | カイルコーバー | 41.8 |
平均的に若干確率が下がっている印象です。
ディフェンスも対応の仕方を模索し続けています。
ダンカンロビンソンは、成功数・成功確率で上位にランクインし一気にトップシューターとしてその名を世界中に知らしめました。
ファイナルでの活躍も記憶に新しいところです。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 378 |
2 | ステファンカリー | 354 |
3 | ポールジョージ | 292 |
4 | バディヒールド | 278 |
5 | ケンバウォーカー | 260 |
6 | クレイトンプソン | 241 |
7 | JJレディック | 240 |
8 | ダミアンリラード | 237 |
9 | ディアンジェロラッセル | 234 |
10 | テレンスロス | 217 |
上位勢の数字が前シーズンと比べても、異常な程増えています。
現代バスケにおけるスリーポイントの重要性を物語っているのかもしれません。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ジョーハリス | 47.4 |
2 | ダニーグリーン | 45.5 |
3 | セスカリー | 45.0 |
4 | ステファンカリー | 43.7 |
5 | ダニーロガリナリ | 43.3 |
6 | デイビスベルターンス | 42.9 |
7 | バディヒールド | 42.7 |
8 | マルコムブログドン | 42.6 |
9 | プリンフォーブス | 42.6 |
10 | ボーヤンボクダノビッチ | 42.5 |
前シーズンと比べると、顔ぶれが大幅に代わっています。
その中で、成功数、成功確率共に上位に位置するステファンカリーはやはり別格のスリーポイントシューターでしょう。
また、800本成功の到達試合数でステファンカリーの記録を更新したバディヒールドも成功数に加えて、確率も上がってきています。
コンテストの優勝も見事でした。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 265 |
2 | ポールジョージ | 244 |
3 | カイルラウリー | 238 |
4 | ケンバウォーカー | 231 |
5 | クレイトンプソン | 229 |
6 | ウェインエリントン | 227 |
6 | ダミアンリラード | 227 |
8 | エリックゴードン | 218 |
9 | ステファンカリー | 212 |
10 | ジョーイングルス | 204 |
2012-13シーズンから2016-17シーズンまではステファンカリーが全て1位でしたが2017-18シーズンは怪我の欠場が多かったため9位となっています。
ちなみに2013-14シーズンから2016-17シーズンまではクレイトンプソンが2位でした。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ダリンコリソン | 46.83 |
2 | レジ―ブロック | 44.48 |
3 | オットポーター | 44.09 |
4 | クレイトンプソン | 44.04 |
5 | ジョーイングルス | 43.97 |
6 | カイルコーバー | 43.62 |
7 | アンソニートリバー | 43.56 |
8 | ジェイソンテイタム | 43.39 |
9 | バディフィールド | 43.14 |
10 | アルホーフォード | 42.92 |
近年の数字で見ると、キャリア平均でも上位に入るカイルコーバー、クレイトンプソン、ステファンカリーはやはり常連です。
センターがスリーポイントコンテストで優勝
2022年のオールスタースリーポイントコンテストでは、211cmのカールアンソニータウンズがチャンピオンに輝きました。
時代の流れと共に、ビッグマンにもより広いシュートレンジが必要とされています。
また、同年のオールスターゲームでは、ステファンカリーが16本のスリーポイントを沈めMVPに輝きました。
まとめ
過去の選手も含めてスリーポイントに長けたNBA選手を見てきましたが、誰もが聞いたことのある名だたるシューターばかりでした。
成功数や確率はキャリアを通して積み上げていくものなので、試合に加えて相応のシューティングがあったことが予想されます。
上に挙げた選手達がフリーでスリーポイントを打つ機会というのはほとんどなく、少しのずれを見逃さず難しい体勢であっても自分のシュートフォームとリズムで成功に繋げているのは間違いありません。
いいシューターへの近道はないと言われていますが、効率的な練習を重ねてトップシューターを目指しましょう。
※成功数と確率は全てレギュラーシーズンのものです。プレイオフとプレシーズンゲームは含まれていません。
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