近代バスケにおいてスリーポイントの重要性は誰もが知るところで、インサイドプレイヤーであっても迷いなく放つ選手が日本でもとても増えてきました。
効率よく得点を挙げるためにスリーポイントを確率よく入れる必要がありますが、今回はスリーポイントに長けた選手を成功数・成功確率の両面から見ていきましょう。
歴代NBAスリーポイント成功数
長い歴史のあるNBAですが、過去の選手も含めて2019-2020シーズン終了時点で最も成功数が多いのはセルティックスやヒートでチャンピオンリング獲得に貢献したレイアレンです。
上位30人は以下のようになっています。
順位 | 選手名 | 成功数 |
1 | レイアレン | 2,973 |
2 | レジ―ミラー | 2,560 |
3 | ステファンカリー | 2,495 |
4 | カイルコーバー | 2,450 |
5 | ジェームスハーデン | 2324 |
6 | ビンスカーター | 2,290 |
7 | ジェイソンテリー | 2,282 |
8 | ジャマルクロフォード | 2,221 |
9 | ポールピアス | 2,143 |
10 | ジェイソンキッド | 1,988 |
11 | ダークノビツキー | 1,982 |
12 | ジョージョンソン | 1,978 |
13 | JRスミス | 1,930 |
14 | JJレディック | 1,884 |
15 | レブロンジェームズ | 1,875 |
16 | チャンシービラップス | 1,830 |
17 | コービーブライアント | 1,827 |
18 | クレイトンプソン | 1,798 |
19 | ラシャードルイス | 1,787 |
20 | ダミアンリラード | 1,776 |
21 | ペジャストヤコビッチ | 1,760 |
22 | デールエリス | 1,719 |
23 | カイルラウリー | 1,696 |
24 | スティーブナッシュ | 1,685 |
25 | ウィーズリーマシューズ | 1,663 |
26 | ジェイソンリチャードソン | 1,608 |
27 | マイクミラー | 1,590 |
27 | ポールジョージ | 1590 |
29 | ケビンデュラント | 1,570 |
30 | グレンライス | 1,559 |
ずらりと並べてみると色々と思うところがありますが、レイアレンの数字は突出しているように感じます。
数々のスリーポイント記録を塗り替えてきたステンファンカリーよりも数百本も多いです。
しかし、カリーのペースも尋常じゃないため、2019-20シーズンのようなケガがなければ記録を塗り替える可能性も充分にありえます。
歴代NBAスリーポイント成功確率
成功数1位のレイアレンは成功確率では48位(40.02%)まで順位を落とします。
成功数と成功確率は顔ぶれがやや異なります。
歴代1位はウォリアーズを王朝へと導いたスティーブカーヘッドコーチです。
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | スティーブカー | 45.4 |
2 | セスカリー | 44.3 |
3 | ヒューバートデイビス | 44.1 |
4 | ドラジェンペトロビッチ | 43.7 |
5 | ダンカンロビンソン | 43.7 |
6 | ステファンカリー | 43.5 |
7 | ジェイソンカポノ | 43.4 |
8 | ティムレグラー | 43.1 |
9 | スティーブノヴァック | 43.0 |
10 | カイルコーバー | 42.9 |
11 | スティーブナッシュ | 42.8 |
12 | ジョーハリス | 42.6 |
13 | BJアームストロング | 42.5 |
14 | クレイトンプソン | 41.9 |
15 | ウェズリーパーソン | 41.8 |
16 | アンソニーモロー | 41.7 |
17 | JJレディック | 41.6 |
18 | マットボナー | 41.4 |
19 | ダグマグダーモット | 41.2 |
20 | デイビスベルターンス | 41.1 |
21 | ダナバロス | 41.1 |
22 | バディヒールド | 41.1 |
23 | トレントタッカー | 40.8 |
24 | ダニエルギブソン | 40.7 |
25 | ホセカルデロン | 40.7 |
26 | ジョーイングルス | 40.7 |
27 | マイクミラー | 40.7 |
29 | ウォリーザービアック | 40.6 |
30 | ラジャベル | 40.6 |
30 | ブレントバリー | 40.5 |
NBA選手であっても過去の選手を含めて、キャリアのスリーポイント確率が4割を超えている選手は48人しかいません。
ダンカンロビンソンが一気に上位にランクインし、来シーズン以降に注目が集まります。
確率よく成功数も多い現役選手
成功数・成功確率共にTOP30に名を連ねる選手はとても少ないです。
現役選手となるとさらに絞られます。
ステファンカリー
カイルコーバー
クレイトンプソン
バディヒールド
JJレディック
ダンカンロビンソン
2017-18シーズンのみで見た場合
2017-18シーズンのみのデータも見てみましょう。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 265 |
2 | ポールジョージ | 244 |
3 | カイルラウリー | 238 |
4 | ケンバウォーカー | 231 |
5 | クレイトンプソン | 229 |
6 | ウェインエリントン | 227 |
6 | ダミアンリラード | 227 |
8 | エリックゴードン | 218 |
9 | ステファンカリー | 212 |
10 | ジョーイングルス | 204 |
2012-13シーズンから2016-17シーズンまではステファンカリーが全て1位でしたが昨シーズンは怪我の欠場が多かったため9位となっています。
ちなみに2013-14シーズンから2016-17シーズンまではクレイトンプソンが2位でした。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ダリンコリソン | 46.83 |
2 | レジ―ブロック | 44.48 |
3 | オットポーター | 44.09 |
4 | クレイトンプソン | 44.04 |
5 | ジョーイングルス | 43.97 |
6 | カイルコーバー | 43.62 |
7 | アンソニートリバー | 43.56 |
8 | ジェイソンテイタム | 43.39 |
9 | バディフィールド | 43.14 |
10 | アルホーフォード | 42.92 |
近年の数字で見ると、キャリア平均でも上位に入るカイルコーバー、クレイトンプソン、ステファンカリーはやはり常連です。
2018-19シーズンのみで見た場合
2018-19シーズンのみのデータも見てみましょう。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 378 |
2 | ステファンカリー | 354 |
3 | ポールジョージ | 292 |
4 | バディヒールド | 278 |
5 | ケンバウォーカー | 260 |
6 | クレイトンプソン | 241 |
7 | JJレディック | 240 |
8 | ダミアンリラード | 237 |
9 | ディアンジェロラッセル | 234 |
10 | テレンスロス | 217 |
上位勢の数字が前シーズンと比べても、異常な程増えています。
現代バスケにおけるスリーポイントの重要性を物語っているのかもしれません。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ジョーハリス | 47.4 |
2 | ダニーグリーン | 45.5 |
3 | セスカリー | 45.0 |
4 | ステファンカリー | 43.7 |
5 | ダニーロガリナリ | 43.3 |
6 | デイビスベルターンス | 42.9 |
7 | バディヒールド | 42.7 |
8 | マルコムブログドン | 42.6 |
9 | プリンフォーブス | 42.6 |
10 | ボーヤンボクダノビッチ | 42.5 |
前シーズンと比べると、顔ぶれが大幅に代わっています。
その中で、成功数、成功確率共に上位に位置するステファンカリーはやはり別格のスリーポイントシューターでしょう。
また、800本成功の到達試合数でステファンカリーの記録を更新したバディヒールドも成功数に加えて、確率も上がってきています。
コンテストの優勝も見事でした。
2019-20シーズンのみで見た場合
2019-20シーズンのみのデータも見てみましょう。
スリーポイント成功数TOP10
順位 | 選手名 | 成功数(本) |
1 | ジェームスハーデン | 299 |
2 | バディヒールド | 271 |
3 | ダミアンリラード | 270 |
4 | ダンカンロビンソン | 270 |
5 | デボンテグラハム | 218 |
6 | トレイヤング | 205 |
7 | ティムハーダウェイJr | 204 |
8 | デイビスベルターンス | 200 |
9 | CJマッカラム | 194 |
10 | ボーヤンボクダノビッチ | 189 |
新型コロナウィルスの影響でゲーム数が少なくなっていますが、一昨年よりも成功数は多いです。
顔ぶれもやや変わり若い選手も増えてきています。
スリーポイント成功確率TOP10
順位 | 選手名 | 成功確率(%) |
1 | ジョージヒル | 46.0 |
2 | JJレディック | 45.3 |
3 | セスカリー | 45.2 |
4 | ダンカンロビンソン | 44.6 |
5 | ダグマクダーモット | 43.5 |
6 | デイビスベルターンス | 42.4 |
7 | ジョーハリス | 42.4 |
8 | ネマニャピエリッツア | 41.9 |
9 | ギャリートレントJr | 41.8 |
10 | カイルコーバー | 41.8 |
平均的に若干確率が下がっている印象です。
ディフェンスも対応の仕方を模索し続けています。
ダンカンロビンソンは、成功数・成功確率で上位にランクインし一気にトップシューターとしてその名を世界中に知らしめました。
ファイナルでの活躍も記憶に新しいところです。
まとめ
過去の選手も含めてスリーポイントに長けたNBA選手を見てきましたが、誰もが聞いたことのある名だたるシューターがほとんどでした。
成功数や確率はキャリアを通して積み上げていくものなので、試合に加えて相応のシューティングがあったことが予想されます。
上に挙げた選手がフリーでスリーポイントを打つ機会というのはほとんどなく、少しのずれを見逃さず難しい体勢であっても自分のシュートフォームとリズムで成功に繋げているのは間違いありません。
いいシューターへの近道はないと言われていますが、効率的な練習を重ねてトップシューターを目指しましょう。