マイケルジョーダンの2度目の引退後、低迷していたシカゴブルズを一気に強豪チームへと押し上げたデリックローズ。
191cmとNBAの中では小柄ながらも、キレのある鋭いドライブで数々の選手・チームを撃破して来ました。
デリックローズのプレイスタイルやキャリアについて、動画を中心に見ていきましょう。
過去最高級のドライブ
クロスオーバーと、その前のフェイクから身体を入れてあのジャンプ。
190cmのプレイヤーがNBAで得点を重ねるということは、これほどのことだと再認識させられます。
ジャンプ力も桁外れですが、ドライブ後に体勢を崩しながらもダブルクラッチの落ち際であそこまでボールをコントロールできるプレイヤーはNBAの中でも多くはないでしょう。
ガードの象徴ともいわれるドリブルしている姿がこれほど様になるのも、ボールをつく強さ、高さ、タイミングがどれも素晴らしいからですが、ドリブルをついているだけでかっこいいと思える選手は数えるほどしかいません。
ブルズ時代のスタッツ
キャリアスタッツをみても2シーズン目からは平均得点が20得点をこえていて、25得点を超えたシーズンもあります。
その数字からも素晴らしさが伝わってきますが、チームとしてもローズのいた時代にはカンファレンスファイナルまで進出していて、レブロン率いるヒートビッグ3の初年度でしたが1-4で敗れています。
この時ローズは若干23歳で、ビッグ3率いるヒートに敗れたもののその存在感はファンの脳裏に強く残り、今後NBAを引っ張っていくプレイヤーの1人であると誰もが確信するものでした。
前十字靭帯断裂と半月板損傷
翌年もシーズン成績を勝率7.5割以上で終えたブルズには、プレイオフで昨年以上の大きな期待が集まりました。
しかし、ローズはファーストラウンド初戦で、膝前十字靭帯断裂というバスケット経験者なら誰もが下を向きたくなるような怪我に見舞われてしまいます。
翌シーズンは1試合もゲームに出場することなく、2013-14シーズンにファン待望の復帰を果たしました。
しかし、開幕から僅か11試合目で今度は右膝の半月板損傷を負い2013-14シーズンもプレイオフまでローズが復帰することはありませんでした。
この時ファンからは、厳しい声も多数上がっていたのは事実です。
さすがに両膝をやってしまったら本来のプレイが出来ないのではないかというものが最も多く、プレイスタイルを変えての復帰という声も上がっていました。
しかし、アウトサイドシュートやパスにおもきをおいたローズのバスケットというのもファンとしてはあまり好ましいものではありませんでした。
FIBAワールドカップ2014
その後リハビリ、トレーニングを沈黙のまま重ねたローズは、2014年におこなわれたFIBAワールドカップでアメリカ代表としてファンの前に姿を現します。
カリーや、アービングといった今考えると豪華すぎるPGですが、その中でもローズは以前のような片鱗を何度も見せてくれました。
ワールドカップ後の2014-15シーズンには、細かな怪我を繰り返すものの、プレイオフにもローズは出場しています。
チームは、レブロン・アービング率いるキャブスに敗れていますが、プレイオフでの久々のローズの姿に喜んだファンも多いです。
ニックスへ移籍
2016-17シーズンを前にNBA入団時より在籍したブルズから、ニックスへ移籍することとなったローズ。
カーメロアンソニーや、ポルジンギス等との新たなチームに期待が高まりました。
移籍後初年度からローズは64試合に出場し、平均18得点を挙げますがチームはプレイオフ進出を逃しシーズンを終えています。
キャブスへ移籍
2017-18シーズン前にローズは、キャブスへ移籍することになりました。
カイリ―アービングが抜けた穴にローズとアイザイアでどのようなゲームを展開するのか期待が集まりましたが、序盤こそよかったもののケガに見回れシーズンの多くを欠場しています。
キャブスはシーズン途中に大規模なトレードをすすめ、ローズもその中の1人としてジャズに放出されます。
しかし、移籍後ジャズを解雇になったローズはレギュラーシーズン残り数ゲームのところでティンバーウルブズと契約しました。
ティンバーウルブズへ移籍
シーズンMVP獲得経験のあるローズにとって、ある意味屈辱的なたらいまわし状態でのウルブズ加入となりました。
しかし、そんなことはローズには関係なく、ファンや他のNBA選手が尊敬の念を唱えるほどの活躍をウルブズでみせてくれました。
上の動画はウルブズへ移籍後2シーズン目となった2018-19のものです。
幾度のケガを乗り越え、キャリアハイとなる50得点を挙げたローズのプレイに世界中が感動しました。
レブロンジェームズを始めとしてスーパースター達もそのプレイに多くの称賛をおくるほどでした。
ピストンズへ移籍
2019-20シーズンを前に、ウルブズからピストンズへ移籍したデリックローズ。
シックスマン的な役割ながら、スコアリーダーとなるゲームも多々ありベテランガードとして新たなローズの一面が見えました。
ニックスへ移籍
2020-21シーズン途中に、ピストンズからニックスへ移籍したローズ。
自分の足はあと何マイルももたないから、今シーズンはプレイオフに出たいという旨をチームに伝えていたようです。
ニックスでは、積極的に若手とコミュニケーションを取り、プレイの面からもチームを支えています。
デリックローズのバッシュ
デリックローズは、アディダスからシグニチャーモデルであるDローズが発売されています。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
08-09 | 20 | CHI | 81 | 37.0 | 16.8 | 3.9 | 6.3 | 47.5% | 22.2% | 78.8% | 0.8 | 0.2 | 2.5 |
09-10 | 21 | CHI | 78 | 36.8 | 20.8 | 3.8 | 6.0 | 48.9% | 26.7% | 76.6% | 0.7 | 0.3 | 2.8 |
10-11 | 22 | CHI | 81 | 37.4 | 25.0 | 4.1 | 7.7 | 44.5% | 33.2% | 85.8% | 1.0 | 0.6 | 3.4 |
11-12 | 23 | CHI | 39 | 35.3 | 21.8 | 3.4 | 7.9 | 43.5% | 31.2% | 81.2% | 0.9 | 0.7 | 3.1 |
12-13 | 24 | CHI | |||||||||||
13-14 | 25 | CHI | 10 | 31.1 | 15.9 | 3.2 | 4.3 | 35.4% | 34.0% | 84.4% | 0.5 | 0.1 | 3.4 |
14-15 | 26 | CHI | 51 | 30.0 | 17.7 | 3.2 | 4.9 | 40.5% | 28.0% | 81.3% | 0.7 | 0.3 | 3.2 |
15-16 | 27 | CHI | 66 | 31.8 | 16.4 | 3.4 | 4.7 | 42.7% | 29.3% | 79.3% | 0.7 | 0.2 | 2.7 |
16-17 | 28 | NYK | 64 | 32.5 | 18.0 | 3.8 | 4.4 | 47.1% | 21.7% | 87.4% | 0.7 | 0.3 | 2.3 |
17-18 | 29 | 合計 | 25 | 16.8 | 8.4 | 1.4 | 1.5 | 43.5% | 23.3% | 87.0% | 0.3 | 0.2 | 1.4 |
17-18 | 29 | CLE | 16 | 19.3 | 9.8 | 1.8 | 1.6 | 43.9% | 25.0% | 85.4% | 0.2 | 0.3 | 1.8 |
17-18 | 29 | MIN | 9 | 12.4 | 5.8 | 0.7 | 1.2 | 42.6% | 16.7% | 100.0% | 0.4 | 0.0 | 0.8 |
18-19 | 30 | MIN | 51 | 27.3 | 18.0 | 2.7 | 4.3 | 48.2% | 37.0% | 85.6% | 0.6 | 0.2 | 1.6 |
19-20 | 31 | DET | 50 | 26.0 | 18.1 | 2.4 | 5.6 | 49.0% | 30.6% | 87.1% | 0.8 | 0.3 | 2.5 |
20-21 | 32 | 合計 | 50 | 25.6 | 14.7 | 2.6 | 4.2 | 47.0% | 38.8% | 86.6% | 1.0 | 0.4 | 1.6 |
20-21 | 32 | DET | 15 | 22.8 | 14.2 | 1.9 | 4.2 | 42.9% | 33.3% | 84.0% | 1.2 | 0.3 | 1.9 |
20-21 | 32 | NYK | 35 | 26.8 | 14.9 | 2.9 | 4.2 | 48.7% | 41.1% | 88.3% | 0.9 | 0.4 | 1.4 |
21-22 | 33 | NYK | 26 | 24.5 | 12.0 | 3.0 | 4.0 | 44.5% | 40.2% | 96.8% | 0.8 | 0.5 | 1.5 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
08-09 | 20 | CHI | 7 | 44.7 | 19.7 | 6.3 | 6.4 | 49.2% | 0.0% | 80.0% | 0.6 | 0.7 | 5.0 |
09-10 | 21 | CHI | 5 | 42.4 | 26.8 | 3.4 | 7.2 | 45.6% | 33.3% | 81.8% | 0.8 | 0.0 | 2.6 |
10-11 | 22 | CHI | 16 | 40.6 | 27.1 | 4.3 | 7.7 | 39.6% | 24.8% | 82.8% | 1.4 | 0.7 | 3.7 |
11-12 | 23 | CHI | 1 | 37.0 | 23.0 | 9.0 | 9.0 | 39.1% | 50.0% | 100.0% | 1.0 | 1.0 | 5.0 |
14-15 | 26 | CHI | 12 | 37.8 | 20.3 | 4.8 | 6.5 | 39.6% | 34.8% | 89.7% | 1.2 | 0.5 | 3.2 |
17-18 | 29 | MIN | 5 | 23.8 | 14.2 | 1.8 | 2.6 | 50.9% | 70.0% | 85.7% | 0.4 | 0.0 | 1.6 |
20-21 | 32 | NYK | 5 | 35.0 | 19.4 | 4.0 | 5.0 | 47.6% | 47.1% | 100% | 0.4 | 0.2 | 1.6 |
年齢 | 34歳 |
身長 | 188cm |
体重 | 86kg |
国籍 | アメリカ |
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