ウィルトチェンバレン:1試合100得点も記録したレジェンド選手

 

NBAに興味がある方なら、マイケルジョーダンと同じように1度は耳にしたことがあると思われるレジェンド、ウィルトチェンバレン。

1936年生まれの選手ながら、216cmという体格と身体能力を武器にNBAのリング下を支配した選手です。

プレイスタイル

 

リング下の圧倒的な高さと強さは、上の動画を見れば一目瞭然です。

得点だけでなく、リバウンドやディフェンスにもその才能は発揮されました。

また、リング下のみならずポストからのフェイダウェイジャンパーも武器としており、まさに無双状態だったことが伺えます。

 

 

 

1試合100得点

1試合100得点という、今後抜かれることがないと予想される記録をチェンバレンは持っています。

当時の映像が残っていないのが残念ですが、スタッツは以下の通りです。

 

試合年月 1962/03/02
出場時間 48:00
得点 100
リバウンド 25
アシスト 2
FG確率 36/63
57.1%
FT確率 28/32
87.5%

 

当時はスリーポイントもないため、全て2得点とフリースローで100得点まで到達しています。

フィールドゴールは意外と外している印象ですが、あれだけファールを受けそうなプレイスタイルでフリースロー28/32は驚異的な数字です。

当時はフル出場も珍しくなかったようで、このシーズン、チェンバレンはオーバータイムも含め平均で48分以上プレイしています。

また、シーズン平均50.4得点を記録しました。

1試合の得点記録第2位は、コービーブライアントの81得点ですが時代も違い過ぎるためどちらがどうのと比較するのは難しいでしょう。

 

 

所属した3チーム

チェンバレンが所属していたのは3チームで、以下の通りとなっています。

1959-1962 フィラデルフィアウォリアーズ
1963-1964 サンフランシスコウォリアーズ
1964-1968 フィラデルフィア76ers
1968-1973 ロサンゼルスレイカーズ

 

現在のゴールデンステイトウォリアーズがフィラデルフィアからサンフランシスコに本拠内を移したためチーム名が1963年に変更になっています。

 

 

 

チャンピオンリングは2つ

こんな選手がいれば、毎年優勝していたのでは?!と思ってしまいますが、プレイした14シーズンの内、優勝できたのは2回となっています。

1967年にシクサーズで初優勝を飾ると、1972年のレイカーズでの優勝時にはファイナルMVPにも輝きました。

引退とその後

1972-73シーズンを最後に、36歳でNBAを引退したチェンバレン。

その後バスケットボールの指導に関わった期間はごく僅かで、飲食店経営やスポーツチームの所有など様々なビジネスで成功をおさめたようです。

 

 

63歳で逝去

1999年の10月に心臓発作のため逝去しました。

63歳という年齢は、当時でも早すぎると多くの選手が哀悼の意を表しました。

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 FT確率
59-60 23 PHW 72 46.4 37.6 27.0 2.3 46.1% 58.2%
60-61 24 PHW 79 47.8 38.4 27.2 1.9 50.9% 50.4%
61-62 25 PHW 80 48.5 50.4 25.7 2.4 50.6% 61.3%
62-63 26 SFW 80 47.6 44.8 24.3 3.4 52.8% 59.3%
63-64 27 SFW 80 46.1 36.9 22.3 5.0 52.4% 53.1%
64-65 28 合計 73 45.2 34.7 22.9 3.4 51.0% 46.4%
64-65 28 SFW 38 45.9 38.9 23.5 3.1 49.9% 41.6%
64-65 28 PHI 35 44.5 30.1 22.3 3.8 52.8% 52.6%
65-66 29 PHI 79 47.3 33.5 24.6 5.2 54.0% 51.3%
66-67 30 PHI 81 45.5 24.1 24.2 7.8 68.3% 44.1%
67-68 31 PHI 82 46.8 24.3 23.8 8.6 59.5% 38.0%
68-69 32 LAL 81 45.3 20.5 21.1 4.5 58.3% 44.6%
69-70 33 LAL 12 42.1 27.3 18.4 4.1 56.8% 44.6%
70-71 34 LAL 82 44.3 20.7 18.2 4.3 54.5% 53.8%
71-72 35 LAL 82 42.3 14.8 19.2 4.0 64.9% 42.2%
72-73 36 LAL 82 43.2 13.2 18.6 4.5 72.7% 51.0%

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 FT確率
59-60 23 PHW 9 46.1 33.2 25.8 2.1 49.6% 44.5%
60-61 24 PHW 3 48.0 37.0 23.0 2.0 46.9% 55.3%
61-62 25 PHW 12 48.0 35.0 26.6 3.1 46.7% 63.6%
63-64 27 SFW 12 46.5 34.7 25.2 3.3 54.3% 47.5%
64-65 28 PHI 11 48.7 29.3 27.2 4.4 53.0% 55.9%
65-66 29 PHI 5 48.0 28.0 30.2 3.0 50.9% 41.2%
66-67 30 PHI 15 47.9 21.7 29.1 9.0 57.9% 38.8%
67-68 31 PHI 13 48.5 23.7 24.7 6.5 53.4% 38.0%
68-69 32 LAL 18 46.2 13.9 24.7 2.6 54.5% 39.2%
69-70 33 LAL 18 47.3 22.1 22.2 4.5 54.9% 40.6%
70-71 34 LAL 12 46.2 18.3 20.2 4.4 45.5% 51.5%
71-72 35 LAL 15 46.9 14.7 21.0 3.3 56.3% 49.2%
72-73 36 LAL 17 47.1 10.4 22.5 3.5 55.2% 50.0%

 

主な受賞歴

NBA優勝 2回
ファイナルMVP 1回
シーズンMVP 4回
オールNBA1st 7回
オールNBAディフェンシブ 2回
得点王 7回
リバウンド王 11回

 

最後に

とにかく今の時代の選手と比べると、何もかもが違い過ぎて驚きの連続です。

現在はスリーポイント全盛の時代ではありますが、シュートレンジはペイントエリア内も相当数得点されているため、今のチームにこんな選手がいたらと思うと想像しただけでもワクワクしてきます。

NBAの中で長きにわたりこれだけのスタッツを残すことの難しさは、ファンもよく知るところで、スポーツ史上最も偉大な選手の一人と言われることを批判する方もほとんどいないでしょう。

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