NBAスリーポイントランキング

カイルコーバー:NBA記録を持つ3ポイントシューター

 

NBAの連続ゲーム3ポイントも記録したカイルコーバーは、レブロンジェームズやカーメロアンソニーといったいわゆるゴールデンジェネーレーションと同時期のドラフトでNBA入りした選手です。

89試合連続スリーポイント成功

これまでの89試合連続スリーポイント成功というNBA記録を抜き去ったコーバーは、その記録をさらに127試合にまで伸ばしました。

カイルコーバーが3ポイントを打ってくるというのは観客も含めて誰もが分かっているので、ディフェンスもそのようにマッチアップしていた中での大記録にはホントに頭が下がります。

 

 

どんな、名シューターでも調子の悪い日というのは必ずあります。

NBAで1シーズンと半分ほど毎試合入れ続けたというのはバスケット経験者なら誰もがその凄さを知るといったところでしょう。

※その後2016年の2月25日にステファンカリーが連続128試合で記録を更新しています。

生粋のスリーポイントシューター

 

個人スタッツを見てみると突出しているのはやはり3ポイントの確率にあると気付きます。

NBA入団17年で7チーム間を移籍したカイルコーバーですが、どのチームでもそのプレイスタイルは変わらず、シーズン平均の3ポイント確率が40%を上回ったシーズンが何度もあります。

45%を超えるシーズンもあり、出場ゲームが少ないものの50%を上回るシーズンもあるほどで、NBAキャリアの3ポイント平均確率もとても高いです。

単純に比較するのは難しいですが、NBA3ポイントシューターとして誰もが知るレイアレンでもキャリア平均は40%なので、数字で見てもそのすごさが分かります。

 

 

カイルコーバーとクレイトンプソンの3ポイントの練習と豪華すぎるシーンですが、最初のコーナーと最後のコーナーでフォーム、リズム、入り方がほとんど変わってないのが凄いです。

疲れてくると本人が気付かなくても微妙にフォームのバランスがずれリズムも変わってくると言われていますが、3ポイントシューターの方は是非参考にしてほしい動画です。

最後まであれだけ入ればシュート練習も楽しいでしょう。

2014FIBAワールドカップの練習風景ですが、カイルコーバーは16人から12人への最終選考で漏れ出場はなりませんでした。

ベンチからのポイントシューターとしての起用に期待しましたが、ステファンカリー、クレイトンプソンといったアウトサイドに長けた選手に加えカイリーアービング、ジェームスハーデンもいましたからインサイドの面子を増やすのは必然でしょう。

キャブスへの移籍

カイルコーバーは、2016-17シーズン途中で、ホークスからキャブスへ移籍しました。

2015-16シーズン王者のキャブスが、連覇を目指すために必要としたということにとても大きな意味を感じます。

チーム内には、レブロン、アービング、JRスミス、ケビンラブなどスリーポイントに長けた選手は他にもいましたが、ラブやJRのケガなども影響していたでしょう。

チームにはすぐに馴染んだように感じ、スリーポイントをいつもと同じように数多く沈めています。

NBAのプレイオフでは、1本のスリーポイントがゲームを左右するシーンを何度も見てきているので、コーバーの劇的な3ポイントで勝利するシーンに期待したファンも多いでしょう。

 

 

それでもコーバーの加入後キャブスはウォリアーズに勝利しチャンピオンリングを獲得することは出来ませんでした。

2017-18シーズンにはカイリ―アービングの移籍などからチームは危機的な状況となりますが、プレイオフでもコーバーはスリーポイントを放ち続けました。

 

 

ジャズへの移籍

2018-19シーズンにはキャブスからレブロンも去りチームは連敗を続けました。

コーバー自身は変わらないプレイを見せていましたが、シーズン序盤に古巣のジャズへトレードされます。

新チームでも初戦から変わらないプレイを見せたコーバーはその後もベンチメンバーとして限られた時間の中でスリーポイントを放ち続けました。

 

 

バックスへの移籍

2019-20シーズンには、バックスへ移籍したカイルコーバー。

イースタンカンファレンス首位をひた走り、ヤニスアデトクンポを中心にチャンピオンリングを狙えるチームです。

そんなチームでもやはりコーバーの仕事は変わらず、スリーポイントを放ち続けました。

現役選手ながら、ヤニスアデトクンポにシュートをコーチするシーンも見られました。

 

 

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
03-04 22 PHI 74 11.9 4.5 1.5 0.5 35.2% 39.1% 79.2% 0.3 0.1 0.6
04-05 23 PHI 82 32.5 11.5 4.6 2.2 41.8% 40.5% 85.4% 1.3 0.4 1.3
05-06 24 PHI 82 31.3 11.5 3.3 2.0 43.0% 42.0% 84.9% 0.8 0.3 1.2
06-07 25 PHI 74 30.9 14.4 3.5 1.4 44.0% 43.0% 91.4% 0.8 0.3 1.6
07-08 26 合計 75 23.1 9.9 2.3 1.3 44.3% 37.5% 91.5% 0.6 0.4 1.0
07-08 26 PHI 25 26.3 10.0 2.9 1.3 39.6% 35.2% 91.2% 0.8 0.2 1.1
07-08 26 UTA 50 21.5 9.8 2.0 1.4 47.4% 38.8% 91.7% 0.4 0.5 0.9
08-09 27 UTA 78 24.0 9.0 3.3 1.8 43.8% 38.6% 88.2% 0.6 0.4 1.2
09-10 28 UTA 52 18.3 7.2 2.1 1.7 49.3% 53.6% 79.6% 0.5 0.2 0.8
10-11 29 CHI 82 20.1 8.3 1.8 1.5 43.4% 41.5% 88.5% 0.4 0.2 0.7
11-12 30 CHI 65 22.6 8.1 2.4 1.7 43.2% 43.5% 83.3% 0.6 0.2 0.8
12-13 31 ATL 74 30.5 10.9 4.0 2.0 46.1% 45.7% 85.9% 0.9 0.5 0.9
13-14 32 ATL 71 33.9 12.0 4.0 2.9 47.5% 47.2% 92.6% 1.0 0.3 1.4
14-15 33 ATL 75 32.2 12.1 4.1 2.6 48.7% 49.2% 89.8% 0.7 0.6 1.4
15-16 34 ATL 80 30.0 9.2 3.3 2.1 43.5% 39.8% 83.3% 0.8 0.4 1.2
16-17 35 合計 67 26.2 10.1 2.8 1.6 46.4% 45.1% 90.5% 0.5 0.3 1.0
16-17 35 ATL 32 27.9 9.5 2.8 2.3 43.9% 40.9% 88.9% 0.7 0.4 1.3
16-17 35 CLE 35 24.5 10.7 2.8 1.0 48.7% 48.5% 93.3% 0.3 0.2 0.8
17-18 36 CLE 73 21.6 9.2 2.3 1.2 45.9% 43.6% 88.9% 0.4 0.4 0.8
18-19 37 合計 70 19.1 8.6 2.3 1.2 41.6% 39.7% 82.2% 0.4 0.2 0.8
18-19 37 CLE 16 15.7 6.8 1.8 1.1 46.1% 46.3% 81.3% 0.2 0.1 1.1
18-19 37 UTA 54 20.1 9.1 2.5 1.2 40.8% 38.4% 82.5% 0.4 0.2 0.8
19-20 38 MIL 58 16.6 6.7 2.1 1.2 43.0% 41.8% 85.4% 0.4 0.2 0.8

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
04-05 23 PHI 5 29.4 5.0 2.6 1.6 28.6% 29.2% 100.0% 0.8 0.2 1.6
07-08 26 UTA 12 21.6 7.8 2.2 0.6 41.1% 28.9% 92.0% 0.3 0.7 0.7
08-09 27 UTA 5 27.2 10.6 2.2 2.6 39.1% 46.2% 71.4% 0.6 0.2 0.4
09-10 28 UTA 10 21.0 8.3 1.1 1.3 52.5% 47.8% 88.9% 0.5 0.0 0.7
10-11 29 CHI 16 17.3 6.6 1.2 1.1 38.8% 42.3% 100.0% 0.5 0.2 1.0
11-12 30 CHI 6 15.7 3.8 1.7 1.5 40.9% 30.8% 50.0% 0.5 0.5 0.8
12-13 31 ATL 6 29.5 10.2 3.3 0.7 38.8% 35.3% 91.7% 0.3 0.7 1.0
13-14 32 ATL 7 35.7 13.4 5.3 0.7 45.5% 42.6% 91.7% 0.6 0.3 1.6
14-15 33 ATL 14 37.6 11.1 5.0 2.4 39.1% 35.5% 81.3% 1.4 1.1 1.5
15-16 34 ATL 10 31.6 10.3 4.8 1.0 46.7% 44.4% 100.0% 0.9 0.4 0.8
16-17 35 CLE 18 18.1 5.8 1.7 0.7 42.5% 39.1% 100.0% 0.4 0.3 0.4
17-18 36 CLE 22 23.0 8.3 2.4 0.9 41.8% 41.3% 86.4% 0.4 0.4 0.6
18-19 37 UTA 4 7.5 2.5 1.3 0.0 37.5% 33.3% 66.7% 0.0 0.0 0.3
19-20 38 MIL 10 11.9 6.2 0.8 0.1 42.6% 40.5% 100.0% 0.3 0.1 0.5

 

 

年齢 43歳
身長 201cm
体重 96kg
国籍 アメリカ

 

 

 

コメント

  1. とあるバスケ部の三年 より:

    僕が一番好きな選手です

    • basketball Payton より:

      とあるバスケ部の三年さん
      コメントありがとうございます。
      バックスで有終の美を見たかったですが、シーズンがどうなるのか心配ですね。

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