2012・13と連覇を果たしたマイアミヒートのビッグ3として、レブロン・ウェイドと共にチームを支えたクリスボッシュ。
NBAのインサイドプレイヤーにしては細いともいえる出で立ちながら、その持ち前の器用さと頭脳、3ポイントまで打てる広いシュートレンジを武器に活躍を続けました。
ボッシュのキャリアやプレイスタイルについて、動画を中心に見ていきましょう。
ドラフト4位でラプターズ入団
ボッシュの同年のドラフトは、チームメイトだったレブロン、ウェイドに加えてニックスのカーメロなどスター候補揃いで、ゴールデンジェネレーションと言われています。
その中でボッシュは1順目4位でラプラターズに指名され、7シーズンプレイしました。
当時ラプターズのエースだった、ビンスカーターが移籍後の3年目からはボッシュへの期待が大きく高まりました。
自身もその自覚と共に活躍を続け、ヒートに移籍するまでの5シーズンの間全て平均得点が20得点を超えるという素晴らしい活躍を見せます。
髪形が違うだけですが、なんだか別人みたいです。
プレイもヒートでプレイしていた時よりかなりアグレッシブです。
ヒートへの移籍
それでもラプターズでのチームとしての成績は、プレイオフに出るのがやっとというところで、プレイオフに出れない年の方が多く、ボッシュはFAでウェイドの在籍したヒートへの移籍を決めます。
同じくしてレブロンもヒートへの移籍が決まったため、ヒートに新たなビッグ3が誕生することになりました。
しかも3人とも同じ年のドラフトにかかったメンバーだったので、より注目を集めました。
ビッグ3を要するヒートは初年度から躍進し、ボッシュ自身初となるファイナルへ進出しましたが、惜しくもノビツキー、ジェイソンキッド率いるマブスに敗れてチャンピオンリング獲得はなりませんでした。
しかし翌年、翌々年もヒートはファイナルへ進出しサンダー、スパーズをそれぞれ退け見事に2年連続でNBAチャンピオンに輝いています。
ヒートへ移籍してからは、得点もシーズン平均で20得点を超えたシーズンはなくスタッツ的には下がっています。
しかし、レブロンとウェイドがチームメイトなので、そこに関して文句を言う人は少ないでしょう。
それよりも、インサイドでボッシュ以外に固定でゲームに安定して出れるプレイヤーがヒートにはおらず、ボッシュがオフェンス・ディフェンス共にヒートのリング下を支えていて、スタッツに見えない部分での評価は高かった印象です。
211cmとNBAの中ではそれ程高い身長でなくても、ヒートが得意とするスモールラインナップをとったときには必ず相手チームのセンタープレイヤーとマッチアップしなくてはいけませんし、ボッシュがいるからなりたつ戦術であったとも言えます。
ヒート王朝の終焉とその後
2014年に4年連続でヒートはファイナルへ進出しますが、スパーズに大敗を喫します。
そのシーズンオフにレブロンがキャブスへ移籍することになり、ヒート王朝は終焉を迎えました。
ボッシュ自身も2015年に肺血栓の症状により、その後はほとんどコートに立つことは出来ませんでした。
2017年5月にヒートとの契約も解除となり復帰はむずかしくなりました。
事実上の引退状態にあったボッシュでしたが、結論は出ていたようで、マイアミヒートがボッシュの背番号1を永久欠番にすることを発表しました。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
03-04 | 19 | TOR | 75 | 33.5 | 11.5 | 7.4 | 1.0 | 45.9% | 35.7% | 70.1% | 0.8 | 1.4 | 1.4 |
04-05 | 20 | TOR | 81 | 37.2 | 16.8 | 8.9 | 1.9 | 47.1% | 30.0% | 76.0% | 0.9 | 1.4 | 2.3 |
05-06 | 21 | TOR | 70 | 39.3 | 22.5 | 9.2 | 2.6 | 50.5% | 0.0% | 81.6% | 0.7 | 1.1 | 2.2 |
06-07 | 22 | TOR | 69 | 38.5 | 22.6 | 10.7 | 2.5 | 49.6% | 34.3% | 78.5% | 0.6 | 1.3 | 2.6 |
07-08 | 23 | TOR | 67 | 36.2 | 22.3 | 8.7 | 2.6 | 49.4% | 40.0% | 84.4% | 0.9 | 1.0 | 2.3 |
08-09 | 24 | TOR | 77 | 38.0 | 22.7 | 10.0 | 2.5 | 48.7% | 24.5% | 81.7% | 0.9 | 1.0 | 2.3 |
09-10 | 25 | TOR | 70 | 36.1 | 24.0 | 10.8 | 2.4 | 51.8% | 36.4% | 79.7% | 0.6 | 1.0 | 2.4 |
10-11 | 26 | MIA | 77 | 36.3 | 18.7 | 8.3 | 1.9 | 49.6% | 24.0% | 81.5% | 0.8 | 0.6 | 1.8 |
11-12 | 27 | MIA | 57 | 35.2 | 18.0 | 7.9 | 1.8 | 48.7% | 28.6% | 82.1% | 0.9 | 0.8 | 2.1 |
12-13 | 28 | MIA | 74 | 33.2 | 16.6 | 6.8 | 1.7 | 53.5% | 28.4% | 79.8% | 0.9 | 1.4 | 1.7 |
13-14 | 29 | MIA | 79 | 32.0 | 16.2 | 6.6 | 1.1 | 51.6% | 33.9% | 82.0% | 1.0 | 1.0 | 1.6 |
14-15 | 30 | MIA | 44 | 35.4 | 21.1 | 7.0 | 2.2 | 46.0% | 37.5% | 77.2% | 0.9 | 0.6 | 2.2 |
15-16 | 31 | MIA | 53 | 33.5 | 19.1 | 7.4 | 2.4 | 46.7% | 36.5% | 79.5% | 0.7 | 0.6 | 1.5 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
06-07 | 22 | TOR | 6 | 37 | 17.5 | 9.0 | 2.5 | 39.6% | 20.0% | 84.2% | 0.8 | 1.8 | 2.0 |
07-08 | 23 | TOR | 5 | 39.8 | 24.0 | 9.0 | 3.6 | 47.2% | 14.3% | 83.3% | 1.6 | 0.4 | 2.6 |
10-11 | 26 | MIA | 21 | 39.7 | 18.6 | 8.5 | 1.1 | 47.4% | 0.0% | 81.4% | 0.7 | 0.9 | 1.9 |
11-12 | 27 | MIA | 14 | 31.4 | 14.0 | 7.8 | 0.6 | 49.3% | 53.8% | 82.7% | 0.4 | 1.0 | 1.4 |
12-13 | 28 | MIA | 23 | 32.7 | 12.1 | 7.3 | 1.5 | 45.8% | 40.5% | 73.3% | 1.0 | 1.6 | 1.2 |
13-14 | 29 | MIA | 20 | 34.3 | 14.9 | 5.6 | 1.1 | 50.7% | 40.5% | 75.0% | 0.9 | 1.0 | 0.7 |
年齢 | 40歳 |
身長 | 211cm |
体重 | 107kg |
国籍 | アメリカ |
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