第3戦をホームコートで落としたヒートですが、ホームコートアドバンテージもなく絶対に負けられないホームコートでの第4戦をまたしても落としスリーピートをかけた王者はまさに崖っぷちに追い込まれました。
ゲーム展開
ゲーム序盤からスパーズがリードする展開で、第3戦のような雰囲気が徐々に出始め、前半終了時点で19点差でスパーズがリードするという第4戦も意外な展開になりました。
第3戦では20点差以上つけられた後も7点差まで追い上げるシーンも見られましたが、第4戦ではそういったシーンも見られませんでした。
最大25点という点差を縮められないままヒートは第4クォーターの途中でスタートメンバーを全員ベンチに下げ、結果的に107-86というスコアでスパーズが勝利しています。
ここ2年プレイオフで連敗がなかったヒートがホームゲームで2連敗というのは信じ難く、管理人もまだショックから立ち直れません。
ゲームを見ていると明らかにオフェンスの内容が両チーム異なり、ゲームの早い段階でなんかこの試合も怪しいという臭いがぷんぷん伝わってきました。
対照的な両チーム
スクリーンからドライブ、パスでフリー、もしくはフリーに近いセレクトでシュートを放つスパーズ。
ドライブ、パスで振り切れずにディフェンスに体を当てにいってファウルをもらえないようなシーンが目立ったヒート。
フィールドゴールの確率にも顕著に出ていて、ヒートは序盤30%代の時間帯が長く続きました。
結果的には45%あたりまで戻していますが、対するスパーズは57%を超える数字で、ヒートが第3クォーター終了までに57得点しか取れていないというところから見てもヒートのオフェンスに異常が見られることが分かります。
ヒートに何が起こっているのか?!
このプレイオフでも圧倒的な強さを見せてきた王者に何があったのか?!
世間に出ている情報だけでは特に問題視するようなところはありませんが、スパーズのディフェンスがいいというのはだけでは説明がつかないほどの異常事態だと思います。
考えられのはレブロンが第1戦で足をつってしまった問題で、第2戦は35得点という活躍をしましたが、序盤からとばすことができずにブレーキをかけているんではないか?!と感じます。
1プレイに関してもドライブが100%でいけてないのでは?!とも思います。
レブロン主体のオフェンスでこれまで戦ってきて、レブロン以外の選手が1on1で攻めきることができず、スパーズのようなチームオフェンスができるわけでもないのでこういったかたちになってしまっているのではないでしょうか?!
ウェイドに関しても膝の故障後、全盛期ほどのキレがないのは誰が見ても明らかで、ペイントエリア付近の絶妙なステップやシュートで得点を挙げていますが、第4戦でも抜け切れずにシュートを外すシーンを何度か目にしました。
ボッシュ、チャルマーズに関してもダンカン、パーカーの前に沈黙しています。
変わらずプレイしているのはレイアレンだけのように感じます。
レブロン以外ファーストオプションがないのは事実かもしれません。
スパーズのスタッツ
王手をかけたスパーズは変わらないチームオフェンスで、毎試合多くのメンバーが2ケタ得点やそれに近い数字で、レナードは第4戦も20得点を挙げる活躍でした。
また、ベンチメンバーのミルズが3ポイントを4本沈め、確率も4/6と素晴らしいものでした。
ダンカン、パーカー、ジノビリのビッグ3の活躍も変わらず、特にパーカーのドライブにヒートのガード陣はここまでほとんど対応しきれていません。
ヒートがホームで連勝し王手をかけるんでは?!と考えていた方も少なくないとは思います。
それがまさかの連敗・・・
これまでにNBAの長い歴史の中でファイナルで1勝3敗から逆転したチームはありません。(その後2016ファイナルでくしくもレブロンの移籍したキャブスが成し遂げました)
ここ2試合を見た感じでは確かにここからヒートが3連勝するとは到底思えませんが、王者の力がこんなものだとは同じくらい思えません。
最初からレブロンがフルスロットルでとばしてチームを牽引し3試合戦い抜いて欲しいです。
今回は少しヒートに肩入れした記事となってしまいましたが、少しでも長くベストゲームが見たいという思いからです。
さすがにこのまま次も20点差でファイナルが終わったらつまらなさすぎますよね・・・
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