ダミアンリラード:驚異のクラッチ力をもつスリーポイントシューター

 

クラッチシューターという言葉を、バスケットの中でよく耳にするようになりました。

ゲームの行方を左右する局面(クラッチタイム)において勝負強さを発揮し、幾度となくシュートを決められる選手を指す言葉です。

NBAの中でも最もクラッチ力があると言われているのが、ダミアンリラードです。

 

 

188cmとNBAの中ではポイントガードとしても大きい方ではありませんが、シューティングガードよりの得点力を誇る選手です。

リラードのキャリアやプレイスタイルについて、動画を中心に見ていきましょう。

NBA2012ドラフト

ダミアンリラードは、2012年のドラフト6位指名でポートランドトレイルブレイザーズに入団します。

リラードより先に指名された選手は以下の通りです。

  • アンソニーデイビス
  • マイケルキッドギルクリスト
  • ブラッドリービール
  • ディオンウェイターズ
  • トーマスロビンソン

5人ともリラードよりも上背がありポジションも違いますが、オールスター出場経験があるのは1位指名のアンソニーデイビスと、3位指名のブラッドリービール、リラードだけとなっています。

2012-13シーズン

リラードは、デビューシーズンから開幕戦でスタメン出場を果たします。

開幕戦では、レイカーズと対戦しピークではないもののスティーブナッシュとのマッチアップで23得点11アシストを記録しています。

 

 

その後も全てのゲームにスタメン出場したリラードのデビューシーズンのスタッツは以下のようになっています。

 

出場試合 82
出場時間 38.6
得点 19.0
アシスト 6.5
FG確率 42.9%
3PT確率 36.8%
FT確率 84.4%

 

全てのゲームに出場し、これだけの安定したスタッツを残したリラードは、満票で新人王を獲得しています。

しかし、チームは33勝49敗と大きく負け越しプレイオフ進出はなりませんでした。

2013-14シーズン

2年目も開幕戦からスタメン出場したリラードは、開幕戦から32得点を挙げる活躍を見せます。

チームも第5戦から11連勝するなどリラード初のプレイオフ進出も序盤から大きく期待されました。

また2014オールスターに初出場したリラードですが、ライジングスター、ダンクコンテスト、スリーポイントコンテストにも出場しています。

 

 

 

チームもレギュラーシーズンを54勝28敗と昨シーズンを大きく上回りプレイオフに進出します。

プレイオフのファーストラウンドでは、クラッチシューターの名に相応しいシュートでロケッツに勝利しました。

 

 

カンファレンスセミファイナルでは、チャンピオンリングを獲得したスパーズに1-4と完敗しシーズンを終えます。

2014-15シーズン

2014-15シーズンもリラードとチームは昨シーズンの好調を維持しレギュラーシーズンを51勝31敗の4位でプレイオフへとコマを進めます。

リラード自身も平均得点、FG確率共に過去最高のスタッツで、2014/12/19におこなわれたスパーズ戦ではシーズンハイとなる43得点を挙げています。

 

 

満を持して臨んだプレイオフでしたが、シーズン5位のグリズリーズに1-4で敗れシーズンを終えています。

リラード自身は5ゲームで平均21.6得点というスタッツを残しています。

2015-16シーズン

チームは大きな変化を見せ、昨シーズンまでのスターターはリラード以外全員移籍することになりました。

しかし、リラードを中心にCJマッカラム等の活躍も大きくチームは44勝38敗と勝率5割を超えウェスト5位でプレイオフに進出します。

リラード自身も昨シーズンの平均21得点から25得点と一気にスタッツを伸ばしよりシューティングガード寄りのポイントガードへと変貌していきます。

 

 

プレイオフでは、シーズン4位のクリッパーズをファーストラウンドで4-2で降しますがカンファレンスセミファイナルでウォリアーズに1-4で敗れてシーズンを終えています。

 

 

 

2016-17シーズン

チームは大きな変貌もなく強豪ひしめくウェスタンカンファレンスでリラードはより上位を目指します。

191cmのポイントガードながらその得点力は年々飛躍し、リラードのシーズン最終戦となった2017/4/8のジャズ戦ではキャリハイとなる59得点を挙げています。

 

 

それでもチームは41勝41敗の8位と後退し、プレイオフではファーストラウンドでウォリアーズに0-4で敗れています。

 

 

リラードは4試合で平均27.8得点を挙げる活躍を見せますが、チーム力の差は誰が見ても歴然でした。

2017-18シーズン

ウェスタンカンファレンスは、ウォリアーズとロケッツの2強になりつつある中で、それを追うのはスパーズではなくブレイザーズという声も多く挙がっていました。

当然その中心選手はリラードとなり、絶対的な勝負強さにカリーやクリスポールにも負けない何かを期待するファンも多いでしょう。

 

 

レギュラーシーズンをロケッツ、ウォリアーズに続き3位でプレイオフに進出したブレイザーズ。

しかし、ファーストラウンドで対戦したペリカンズ戦でまさかのスイープ負けを喫しリラードのシーズンは終了しました。

ゲームハイライトでもリラードの姿を見ることは少なく、いい時のリズムを取り戻すことが出来ませんでした。

 

 

2018-19シーズン

ウェスタンカンファレンスは、レギュラーシーズンから大混戦となりますがリラード率いるブレイザーズは3位でプレイオフに進出しました。

 

 

ファーストラウンドでサンダーを降すと、カンファレンスセミファイナルでは上位のナゲッツを7戦の末退け、リラード自身初となるカンファレンスファイナルへ進出しました。

サンダー戦で勝利を決めたブザービーターは、世界中のNBAファンを熱狂させるものでした。

 

 

カンファレンスファイナルでは幾度となく敗れてきたウォリアーズとの対戦となりますが、またもスイープで敗れシーズンを終えています。

 

 

2019-20シーズン

2019-20シーズンは更にリラードの名を世界中に知らしめるシーズンとなりました。

平均得点は過去最高の30.0得点を記録し、FG確率・スリーポイント確率共にキャリアハイとなっています。

 

 

新型コロナウィルスの影響で変則的なシーズンでしたが、バブルに入ってからのリラードの活躍は目覚ましく、逆転でプレイオフ進出を決めました。

 

 

プレイオフ初戦でレイカーズと対戦したブレイザーズ。

ウェスト首位のレイカーズに初戦を白星でかざりましたが、リラードも指を負傷する等地力の差が出て、1-4で敗れシーズンを終えています。

 

 

2020-21シーズン

シーズン序盤から、CJマッカラムやヌルキッチといった主力選手が怪我で長期離脱となったブレイザーズ。

そんな中でも、リラードのデイムタイムはより正確性を上げチームを勝利に導きました。

 

 

 

 

3月におこなわれたオールスターゲームでは、ステファンカリーと共に8本のスリーポイントを沈め、レンジの広さも世界中にインパクトを与えていました。

 

 

ダミアンリラードのバッシュ

アディダスとスポンサー契約しておりシグニチャーモデルが発売されています。

Dameシリーズは個性的でお洒落なデザインとなっています。

 

 

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
12-13 22 POR 82 38.6 19.0 2.6 6.5 42.9% 36.8% 84.4% 0.9 0.2 3.0
13-14 23 POR 82 35.8 20.7 3.1 5.6 42.4% 39.4% 87.1% 0.8 0.3 2.4
14-15 24 POR 82 35.7 21.0 4.0 6.2 43.4% 34.3% 86.4% 1.2 0.3 2.7
15-16 25 POR 75 35.7 25.1 3.4 6.8 41.9% 37.5% 89.2% 0.9 0.4 3.2
16-17 26 POR 75 35.9 27.0 4.3 5.9 44.4% 37.0% 89.5% 0.9 0.3 2.6
17-18 27 POR 73 36.6 26.9 3.6 6.6 43.9% 36.1% 91.6% 1.1 0.4 2.8
18-19 28 POR 80 35.5 25.8 3.8 6.9 44.4% 36.9% 91.2% 1.1 0.4 2.7
19-20 29 POR 66 37.5 30.0 3.8 8.0 46.3% 40.1% 88.8% 1.1 0.3 2.9

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
13-14 23 POR 11 42.4 22.9 5.1 6.5 43.9% 38.6% 89.4% 1.0 0.1 2.7
14-15 24 POR 5 40.2 21.6 4.0 4.6 40.6% 16.1% 78.1% 0.4 0.6 2.4
15-16 25 POR 11 39.7 26.5 4.3 6.3 36.8% 39.3% 91.0% 1.3 0.3 3.0
16-17 26 POR 4 37.8 27.8 4.5 3.3 43.3% 28.1% 96.0% 1.3 0.5 3.3
17-18 27 POR 4 40.5 18.5 4.5 4.8 35.2% 30.0% 88.2% 1.3 0.0 4.0
18-19 28 POR 16 40.6 26.9 4.8 6.6 41.8% 37.3% 83.3% 1.7 0.3 3.8
19-20 29 POR 4 35.8 24.3 3.5 4.3 40.6% 39.4% 97.0% 0.5 0.3 3.5

 

 

年齢 32歳
身長 188cm
体重 88kg
国籍 アメリカ

 

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