NBA屈指のスコアラーであり、日本を含めた世界中で多くのファンを持つカーメロアンソニー。
恵まれた体型ながらシュートセンスは群を抜いていて、ミドルレンジからスリーポイントに至るまで要所でのその決定率は驚くべきものがあります。
カーメロアンソニーのプレイスタイルやキャリアについて、動画を中心に見ていきましょう。
カーメロアンソニーのプレイスタイル
人気漫画スラムダンクで豊玉高校の監督が流川を見て言っていたように、ジャンプシュートだけでそのバスケットセンスが分かるという言葉がこれほど当てはまる選手は他にいないかもしれません。
ジャンプシュート、スリーポイントはさることながら、インサイドでのステップからのプレイやダンクはNBAのスタープレイヤーそのもので、見た目とは裏腹に?!華麗なタイプのプレイヤーであることは間違いありません。
ナゲッツ時代のドレッドヘアーの印象や203cmという大柄の選手が本気で跳んだときのダンクからどうしてもそういうイメージにいってしまいがちですが、カーメロアンソニーは全く別タイプのプレイヤーであると感じている方も多いでしょう。
大きくてシュートの上手い選手は他にもNBAにはたくさんいますが、カーメロアンソニーのジャンプシュートはやわらかく、膝から上半身に伝わる力もまさに教科書とも言えるほどです。
そしてスローで見たときにその美しさと同じくらい驚くのがその高さで、ベースラインのジャンプシュートはマッチアップしている同じくらいの身長の選手の頭の辺りに腰があります。
チーム成績
そんなNBAを代表するスコアラーのカーメロアンソニーですが、チームとしての成績は思ったより芳しくありません。
ナゲッツ時代にカンファレンスファイナル進出も果たしていますが、多くの年はプレイオフ1回戦で敗れていて、ニックスに移籍してからはプレイオフに出場してない年もあります。
デンバーナゲッツで8年間、ニューヨークニックスで6年間プレイしたカーメロアンソニーですが、サンダーで1年プレイしロケッツへ移籍後シーズン途中で解雇されています。
日本のファンもナゲッツの印象が強い方も多いと思いますが、確かにニューヨークに移籍してからは活躍してはいますが期待以上のものではなく、まさかのプレイオフ進出を逃すといった事態もファンとしては非常に残念でした。
ナゲッツ時代には、あのアレンアイバーソンがシクサーズから移籍して期待されましたが、思ったよりも結果は残せずにアイバーソンはチームを去ってしまったのも記憶に新しいところです。
もともとアイバーソンはシクサーズで完璧なアイバーソン用のスクリーンフォーメーションの中でプレイしていたのに加えて、ナゲッツもカーメロを中心にプレイしたいたので単純な足し算のようには上手くいかなかったのは後から考えれば必然かもしれません。
レブロンとのマッチアップ
ニューヨークに移ってからは、ルーキー時代の新人王争いから激しくやりあっていたキングことレブロンジェームスと同じカンファレンスになり、その対戦はより注目されるようになりました。
レギュラーシーズンでは互角か見る方においてはそれ以上のプレイをしていますが、プレイオフでは直接対決した2011年にチームとしても個人としてもレブロンに大きく遅れをとりました。
翌年にはレブロンと対戦する前にインディアナペイサーズに破れ、そこからニックスではプレイオフに出場することも出来ませんでした。
レギュラーシーズンもプレイオフ同様に大切なのは間違いありませんが、NBAではプレイオフではまったく違うリーグなのではと思うくらいディフェンスやファンの声援が大きく異なります。
プレイに関しても、あのマイケルジョーダンのようにさらに飛躍するプレイヤーが真のスターだと多くのNBAファンが思っているので、その類まれなサイズとシュートセンス、身体能力を持つカーメロアンソニーに寄せる期待は計り知れないほど大きいものでしょう。
サンダーへの移籍
ニックスのフロント陣との確執が度々噂されるようになったカーメロアンソニーは2017-18シーズン開幕を前にオクラホマシティーサンダーへ移籍します。
2016-17シーズンMVPを獲得したラッセルウェストブルックに加えて、同時期にペイサーズよりポールジョージをサンダーは獲得していて、スコアラーの終結したビッグ3の誕生となりました。
チャンピオンリングを狙えるほどのビッグ3でしたが、プレイオフではジャズ相手に1勝しか挙げることが出来ずファーストラウンドで敗退しています。
ロケッツへの移籍
2018-19シーズン前に、前年レギュラーシーズンで圧倒的な強さを誇ったロケッツにカーメロアンソニーは加入しました。
クリスポールやジェームズハーデンとのプレイが期待されましたが、ロケッツのアイソレーションバスケットにうまくはまらず、シュート確率が上がりませんでした。
ディフェンスのずぼらさも指摘されるなど状況は厳しく11月8日のゲームを最後に解雇されています。
ブレイザーズと契約
フリーエージェントのまま開幕を迎えた2019-20シーズン。
序盤を終えた11月15日にブレイザーズと契約しNBAのコートに復帰することになりました。
復帰序盤こそシュート確率が上がらなかったものの、徐々にその感を取り戻したカーメロは、2ケタ得点を続け、ゲームウィナーを決めるなどその存在感を遺憾なく発揮しています。
プレイオフ進出にも大きく貢献し、ファーストラウンドで対戦したレイカーズ戦でもカーメロアンソニーらしい活躍でファンを沸かせました。
2020-21シーズンもベテランミニマム契約でブレイザーズでプレイを続けるカーメロアンソニー。
年齢による体力低下も考慮し、ベンチスタートを受け入れ変わらず美しいシュートを放っています。
カーメロアンソニーのバッシュ
カーメロアンソニーは、ナイキのジョーダンブランドと契約していて、シグニチャーモデルのジョーダンメロが発売されていました。
ブレイザーズでプレイするようになってからは、エアジョーダンシリーズを愛用しています。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
03-04 | 19 | DEN | 82 | 36.5 | 21.0 | 6.1 | 2.8 | 42.6 | 32.2 | 77.7 | 1.2 | 0.5 | 3.0 |
04-05 | 20 | DEN | 75 | 34.8 | 20.8 | 5.7 | 2.6 | 43.1 | 26.6 | 79.6 | 0.9 | 0.4 | 3.0 |
05-06 | 21 | DEN | 80 | 36.8 | 26.5 | 4.9 | 2.7 | 48.1 | 24.3 | 80.8 | 1.1 | 0.5 | 2.7 |
06-07 | 22 | DEN | 65 | 38.2 | 28.9 | 6.0 | 3.8 | 47.6 | 26.8 | 80.8 | 1.2 | 0.4 | 3.6 |
07-08 | 23 | DEN | 77 | 36.4 | 25.7 | 7.4 | 3.4 | 49.2 | 35.4 | 78.6 | 1.3 | 0.5 | 3.3 |
08-09 | 24 | DEN | 66 | 34.5 | 22.8 | 6.8 | 3.4 | 44.3 | 37.1 | 79.3 | 1.1 | 0.4 | 3.0 |
09-10 | 25 | DEN | 69 | 38.2 | 28.2 | 6.6 | 3.2 | 45.8 | 31.6 | 83.0 | 1.3 | 0.4 | 3.0 |
10-11 | 26 | DEN | 50 | 35.5 | 25.2 | 7.6 | 2.8 | 45.2 | 33.3 | 82.3 | 0.9 | 0.6 | 2.8 |
10-11 | 26 | NYK | 27 | 36.2 | 26.3 | 6.7 | 3.0 | 46.1 | 42.4 | 87.2 | 0.9 | 0.6 | 2.4 |
11-12 | 27 | NYK | 55 | 34.1 | 22.6 | 6.3 | 3.6 | 43.0 | 33.5 | 87.2 | 1.1 | 0.4 | 2.6 |
12-13 | 28 | NYK | 67 | 37.0 | 28.7 | 6.9 | 2.6 | 44.9 | 37.9 | 83.0 | 0.8 | 0.5 | 2.6 |
13-14 | 29 | NYK | 77 | 38.7 | 27.0 | 8.1 | 3.1 | 45.2 | 40.2 | 84.8 | 1.2 | 0.7 | 2.6 |
14-15 | 30 | NYK | 40 | 35.7 | 24.2 | 6.6 | 3.1 | 44.4 | 34.1 | 79.7 | 1.0 | 0.4 | 2.2 |
15-16 | 31 | NYK | 72 | 35.1 | 21.8 | 7.7 | 4.2 | 43.4 | 33.9 | 82.9 | 0.9 | 0.5 | 2.4 |
16-17 | 32 | NYK | 74 | 34.3 | 22.4 | 5.9 | 2.9 | 43.3 | 35.9 | 83.3 | 0.8 | 0.5 | 2.1 |
17-18 | 33 | OKC | 78 | 32.1 | 16.2 | 5.8 | 1.3 | 40.4 | 35.7 | 76.7 | 0.6 | 0.6 | 1.3 |
18-19 | 34 | HOU | 10 | 29.4 | 13.4 | 5.4 | 0.5 | 40.5 | 32.8 | 68.2 | 0.4 | 0.7 | 0.8 |
19-20 | 35 | POR | 58 | 32.8 | 15.4 | 6.3 | 1.5 | 43.0 | 38.5 | 84.5 | 0.8 | 0.5 | 1.7 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
03-04 | 19 | DEN | 4 | 35.8 | 15.0 | 8.3 | 2.8 | 32.8 | 18.2 | 80.0 | 1.3 | 0.0 | 4.3 |
04-05 | 20 | DEN | 5 | 36.0 | 19.2 | 5.4 | 2.0 | 42.2 | 0.0 | 81.3 | 0.6 | 0.2 | 2.6 |
05-06 | 21 | DEN | 5 | 38.6 | 21.0 | 6.6 | 2.8 | 33.3 | 0.0 | 75.0 | 0.8 | 0.2 | 3.0 |
06-07 | 22 | DEN | 5 | 42.0 | 26.8 | 8.6 | 1.2 | 48.0 | 50.0 | 79.5 | 1.0 | 0.0 | 3.8 |
07-08 | 23 | DEN | 4 | 36.5 | 22.5 | 9.5 | 2.0 | 36.4 | 25.0 | 82.8 | 0.5 | 0.3 | 3.0 |
08-09 | 24 | DEN | 16 | 38.3 | 27.2 | 5.8 | 4.1 | 45.3 | 36.4 | 82.6 | 1.8 | 0.6 | 2.3 |
09-10 | 25 | DEN | 6 | 42.3 | 30.7 | 8.5 | 3.3 | 46.4 | 31.6 | 87.7 | 2.0 | 0.5 | 3.5 |
10-11 | 26 | NYK | 4 | 39.0 | 26.0 | 10.3 | 4.8 | 37.5 | 34.6 | 85.3 | 1.3 | 0.8 | 3.3 |
11-12 | 27 | NYK | 5 | 40.8 | 27.8 | 8.2 | 2.2 | 41.9 | 22.2 | 75.6 | 1.2 | 0.2 | 2.8 |
12-13 | 28 | NYK | 12 | 40.1 | 28.8 | 6.6 | 1.6 | 40.6 | 29.8 | 88.5 | 1.1 | 0.2 | 2.6 |
17-18 | 33 | OKC | 6 | 32.3 | 11.8 | 5.7 | 0.3 | 37.5 | 21.4 | 73.3 | 1.7 | 0.7 | 1.0 |
19-20 | 35 | POR | 5 | 35.2 | 15.2 | 5.0 | 2.0 | 41.2 | 42.1 | 85.7 | 1.0 | 0.4 | 2.6 |
年齢 | 36歳 |
身長 | 203cm |
体重 | 109kg |
国籍 | アメリカ |