バスケット選手とは思えないほどの髭をたくわえ、国際化されたNBAで思わずそちら側の国の方にも見えてしまうジェームスハーデン。
アメリカLA出身の、NBAヒューストンロケッツでプレイするガードプレイヤーです。
ドラフト3位でサンダーに入団
2009年のドラフト1巡目3位でオクラホマシティーサンダーに入団したハーデン。
ベンチプレイヤーからスタートし毎年着実にスタッツを高め、3年目には平均31分ほどの出場で16.8得点をマークし、シックスマン賞を受賞するなどNBAのスタープレイヤーの階段を着実に登っていました。
3年目にはファイナルにも進出していて、惜しくもヒートに敗れますがハーデンの実力はより多くの人に知られることとなり日本人ファンも非常に多いプレイヤーの1人です。
ロケッツへの移籍
転機が訪れたのはルーキーの契約が切れる3年目のオフシーズンで、チームとの契約内容が合わずロケッツに移籍することになります。
2013-14シーズンMVPのデュラントに加えて、ウェストブルックとハーデンもいればと今考えればものすごいメンバーでした。
しかし、KDとウェストブルック、ハーデンが同時に出場して3人共がマックスのパフォーマンスでプレイ出来るとは思えないのも事実です。
合う合わないということよりもイメージの方が強いですが、チーム側がハーデンの契約内容を飲まなかったのもこの辺りのことが関係しているのかもしれません。
ロケッツへ移籍したハーデンは、ベンチプレイヤーからスターターになったということだけでなく一気にチームの中心選手となり、初年度からシーズン平均得点を25点台に乗せその実力をいかんなく発揮します。
アシストも初年度は5.8本、2年目には6.1本とセカンドガードながらゲームをコントロール出来る点も評価が高いです。
チームとしてもハーデンが加入した初年度から4シーズンぶりにプレイオフに進出し、皮肉にもファーストラウンドで古巣のサンダーに2-4で破れていますが、翌年からの更なる飛躍に期待がもてるものでした。
2013-14シーズンにはレイカーズからセンターのドワイトハワードも獲得し、シーズン成績をクリッパーズに続く4位とつけプレイオフで上位を目指しました。
しかし、シーズン勝率が同じだったブレイザーズにファーストラウンドで敗れシーズンを終えています。
ハーデンのプレイオフでの活躍は目覚しく、2年連続で平均26.3得点としています。
トッププレイヤーに
2014-15シーズンではさらにその得点力は飛躍していきます。
1試合で50得点を挙げるゲームもあるほど、その爆発力は誰もが認めるプレイヤーとなりました。
ステップバックやユーロステップは、見た目以上についてみないとその凄さを知ることが出来なさそうです。
チームもウェスト2位でプレイオフに進出し、カンファレンスファイナルまでコマを進めますがウォリアーズに1-4で完敗しシーズンを終えています。
ポイントガード寄りにシフト
2016-17シーズンではヘッドコーチの考えによりポイントガード寄りにシフトされプレイすることになります。
ハーデンのアシスト数はみるみるうちに増えシーズン平均で2桁を超えると自身初となるアシスト王を獲得しています。
55勝でプレイオフに進出したロケッツでしたが、カンファレンスセミファイナルでスパーズに2-4で敗れシーズンを終えています。
クリスポールがロケッツに加入
2017-18シーズンにはNo.1ポイントガードの呼び声高いクリスポールがロケッツへ加入します。
アウトサイドを主体とした超攻撃的なバスケットでロケッツは勝利を積み重ねました。
クリスポールの加入によりハーデンのプレイは更なる進化を見せ、キャリアハイとなるシーズン平均30.4得点を記録します。
独特のフォーメンションから繰り出されるアイソレーションは何度見たか分かりません。
チームは65勝と過去最高の勝率をほこりウェスト1位でプレイオフに進出しました。
ウルブズ、ジャズを危なげなく退けるとカンファレンスファイナルで宿敵ウォリアーズと対戦します。
Game1をホームで落としたロケッツは、1-2で迎えたGame4に勝負をかけます。
2015-16ファイナル以降プレイオフのホームで黒星のなかったウォリアーズ相手に気迫のディフェンスを見せ95-92で勝利をおさめました。
ハーデン自身も30得点を挙げチームを勝利に導いています。
Game5もホームで競り勝ち、王者ウォリアーズを3-2と追い込みますが、クリスポールの負傷欠場により流れが大きく変わりその後連敗したロケッツは3-4で敗れシーズンを終えています。
プレイオフ後におこなわれたNBAアワード2018でハーデンは自身初となるシーズンMVPに選出されました。
2018-19シーズン
シーズン前にサンダーからカーメロアンソニーを獲得したロケッツ。
さらに爆発的な得点力に期待が集まりましたが、カーメロアンソニーがロケッツにフィットすることはなく、10試合でチームから解雇されました。
それでもロケッツは、ハーデンを中心に勝ち星を重ねました。
ハーデンは、このシーズン平均で36.1得点を記録し得点王を獲得しています。
幾度となく40点、50点を記録したハーデンに対し、日本では「人間やめた」と比喩されるほどでした。
ウェスト4位でプレイオフに進出したロケッツ。
ファーストラウンドではジャズに4-1で勝利し、カンファレンスセミファイナルで宿敵ウォリアーズと対戦しました。
結果的に2-4で敗れはしたものの、ハーデンは6試合で平均34.8得点を記録します。
2019-20シーズン
シーズン前に、クリスポールとサンダーのラッセルウェストブルックのトレードが発表されました。
新たな強力なデュオに注目が集まる中、ロケッツはシーズンを通して最適な戦略を探っているといった雰囲気で、センターのカペラも放出しシーズン後半は、1試合通じてスモールラインナップでゲームを展開しています。
ハーデン自身は、波の荒いシーズンとなっていてスリーポイントの確率次第でその日の得点が左右されるといった雰囲気です。
ユーロステップ
動画で見るようにキレイな左利きのシュートフォームでアウトサイドシュートも得意なハーデンですが、ユーロステップと呼ばれるシュート前の切り返すステップが上手いプレイヤーとしても名高いです。
ユーロと呼ばれるだけあって、しなやかなプレイを得意とするジノビリを代表としたヨーロッパ系のプレイヤーが得意とするプレイですが、ハーデンのようにあの身体能力に繋げられるとディフェンスはたまったものではありません。
動画内でも数多く見られますが、ディフェンスがステップにひっかかり反応が遅れているのがよく分かり、ハーデンのシーズン平均得点を支えているプレイの1つと言えます。
ステップバック
今や日本の学生選手でも見かけるようになったステップバック。
プレイヤーの方なら皆さんご存知だと思いますが、半端じゃないボディバランスと足の踏ん張りを必要とします。
それを距離の長いNBAのスリーポイントラインで平然とやられれば、NBA選手であっても止めるのは厳しいでしょう。
ジェームスハーデンのバッシュ
ナイキと契約している選手が多い中、ハーデンはアディダスとスポンサー契約しています。
アディダスからハーデンシリーズが発売されています。