ヒューストンロケッツに所属するビクターオラディポ。
193cmと、NBAの中では小柄な身長ながら、試合中でもフリーの速攻であれば360ダンクをぶちかますほど身体能力の高い選手です。
オラディポのキャリアやプレイスタイルについて、動画を中心に見ていきましょう。
2013年NBAドラフト
オラディポは2013年のNBAドラフト全体2位指名を受け、オーランドマジックに入団しました。
全体2位指名という時点で多くの期待が寄せられていたことがよく分かりますが、6位のナーレンズノエルまでガードプレイヤーはオラディポ1人でした。
ルーキーイヤー
開幕戦ではスタートではなかったものの、約22分の出場で12得点を挙げます。
その後11試合目からはスターターに定着し、プレイタイムも伸び、安定して2ケタ得点を挙げていきます。
39ゲーム目となるシカゴブルズ戦では35得点を挙げ、57ゲーム目となるニックス戦でも30得点を挙げる活躍で、その存在感を見せつけます。
しかし、チームは低迷しており23勝59敗と大きく負け越しシーズンを終えます。
オラディポ自身は、オールルーキーチームのファーストチームに選出されました。
2014-15シーズン
開幕から9ゲーム欠場し10ゲーム目で途中出場からシーズンをスタートさせたオラディポ。
その後は出場したゲーム全てでスターターをつとめました。
オールスターゲームのダンクコンテストにも出場したオラディポは、自慢の360ダンクをバックダンクで成功させますが惜しくもチャンピオン獲得はなりませんでした。
Mr360°の名にふさわしいダンクでした。
193cmというと昨今では日本でも珍しくない身長ですが、このダンクが出来るというのを付け足すと、探すのは難しいかもしれません。
シーズンの平均得点もルーキーイヤーの13.8得点から、17.9得点までセカンドシーズンでは伸ばしています。
それでもチームは25勝57敗と、勝率は上がりませんでした。
マジックからサンダーへの移籍
2015-16シーズンもマジックでプレイしたオラディポ。
35勝47敗でシーズンを終えますがプレイオフ進出はなりませんでした。
そして2016-17シーズンオフに、マジックからサンダーへの移籍が決まります。
ケビンデュラントは同時期にウォリアーズへ移籍しましたが、ウェストブルックとポジションがやや被るためどのようなチームになるのか期待と不安の声どちらも見受けられました。
2016-17シーズン
開幕戦から新天地サンダーでスターターで出場したオラディポでしたが、フィールドゴール確率25%の10得点とややほろ苦いデビューとなりました。
それでも2ゲーム目から21得点を挙げ、チームも開幕4連勝とマジックとはチームが明らかに違う状況でした。
ウェストブルックのパスを受けて、オラディポが決めるというシーンを何度も見ました。
シーズン平均得点は15.9とマジックの時よりも若干下がりましたが、フィールドゴール確率は44.2%と過去最高を記録しています。
チームもウェスト6位でプレイオフへと進出し、ファーストラウンドで3位のロケッツと対戦しました。
自身初のプレイオフとなったオラディポですが、平均得点・確率共にシーズンを下回り強敵ロケッツ相手に1-4で敗れてシーズンを終えています。
サンダーからペイサーズへ移籍
サンダーで次のシーズンもよりチームにマッチした活躍が期待されたオラディポでしたが、2017-18シーズンオフにトレードでサンダーからペイサーズに移籍します。
カタチ的にポールジョージ獲得のために放出され、インディアナのファンからはブーイング受ける、オラディポにとっては厳しいトレードとなりました。
2017-18シーズン
それでもオラディポは新天地で、これまで以上の活躍を見せます。
開幕戦から22得点でいいスタートを切ると、5ゲーム目には35得点をあげ、2017年の12月10日におこなわれたナゲッツ戦では、キャリハイとなる47得点を挙げチームを勝利に導きました。
その活躍により自ずとポールジョージと比較される声も減り、2月におこなわれたオールスターゲームにもリザーバーとして初出場を果たしています。
そして、レギュラーシーズンの平均得点も、23.1得点と20点台に乗せました。
プレイオフではファーストラウンドでレブロン率いるキャブスと対戦しました。
最終戦までもつれこむ激戦となり、オラディポ自身も初戦から32得点を挙げるなど活躍を見せ最終戦も30得点を挙げていますが惜しくも敗れています。
2018NBAアワードでは、最優秀躍進選手MIPに選出されました。
2018-19シーズン
2018-19シーズン中盤に差し掛かったころ、オラディポはNBAキャリアで初めて大怪我にみまわれました。
右脚大腿四頭筋の腱の断裂により、その後のシーズンを全休しました。
2019-20シーズン
前シーズンの怪我から復帰できたのは、約1年後の1月末のことでした。
しかし、10試合ほど消化したあたりで、新型コロナウィルスの影響でシーズンが中断となりました。
シーズン再開後はプレイオフにも進出しましたが、イースト王者となったヒートにスイープされシーズンを終えています。
オラディポは第2戦から本来の姿を発揮し、3試合で67得点を記録しました。
ロケッツへ移籍
2020-21シーズンが始まり、数試合消化したところで、4チーム間のビッグトレードが成立しました。
ジェームズハーデンが絡んだ、大きなトレードでオラディポはロケッツに移籍することになりました。
ビクターオラディポのバッシュ
シグニチャーモデルが発売されていないため色々なバッシュを履いていますが、エアジョーダンシリーズもよく愛用しているようです。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
13-14 | 21 | ORL | 80 | 31.1 | 13.8 | 4.1 | 4.1 | 41.9% | 32.7% | 78.0% | 1.6 | 0.5 | 3.2 |
14-15 | 22 | ORL | 72 | 35.7 | 17.9 | 4.2 | 4.1 | 43.6% | 33.9% | 81.9% | 1.7 | 0.3 | 2.8 |
15-16 | 23 | ORL | 72 | 33.0 | 16.0 | 4.8 | 3.9 | 43.8% | 34.8% | 83.0% | 1.6 | 0.8 | 2.1 |
16-17 | 24 | OKC | 67 | 33.2 | 15.9 | 4.3 | 2.6 | 44.2% | 36.1% | 75.3% | 1.2 | 0.3 | 1.8 |
17-18 | 25 | IND | 75 | 34.0 | 23.1 | 5.2 | 4.3 | 47.7% | 37.1% | 79.9% | 2.4 | 0.8 | 2.9 |
18-19 | 26 | IND | 36 | 31.9 | 18.8 | 5.6 | 5.2 | 42.3% | 34.3% | 73.0% | 1.7 | 0.3 | 2.3 |
19-20 | 27 | IND | 19 | 27.8 | 14.5 | 3.9 | 2.9 | 39.4% | 31.7% | 81.4% | 0.9 | 0.2 | 2.5 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
16-17 | 24 | OKC | 5 | 36.2 | 10.8 | 5.6 | 2.0 | 34.4% | 24.0% | 100.0% | 1.4 | 0.6 | 1.2 |
17-18 | 25 | IND | 7 | 37.3 | 22.7 | 8.3 | 6.0 | 41.7% | 40.4% | 73.2% | 2.4 | 0.4 | 3.4 |
19-20 | 27 | IND | 4 | 30.8 | 17.8 | 3.3 | 2.5 | 39.3% | 36.4% | 93.8% | 2.3 | 0.0 | 3.5 |
年齢 | 30歳 |
身長 | 193cm |
体重 | 97kg |
国籍 | アメリカ |
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