ベンウォレス:ディフェンスでチームを支えた遅咲きのセンター

 

トレードマークとも言えるボンバーヘッドで名を思い出す方も少なくない、ベンウォレスです。

NBAの中では異例の道を歩み、スパースターへの階段を登りつめた数少ないプレイヤーの1人です。

ウォレスのキャリアやプレイスタイルやキャリアについて、動画を中心に見ていきましょう。

NBAへの道のり

ベンウォレスは、NBAのドラフトにはかかりませんでした。

ドラフト後のサマーリーグでもプレイしましたが、力は認められず解雇となります。

イタリアでプレイした後に、そのプレイが目にとまり念願のNBA入りを果たしました。

ワシントンからマジック、ピストンズへ

NBAへ入団後もすぐには注目されずに出場機会も少なかったのですが、ディフェンス力で頭角を現し始めていました。

ブレッツからマジックへ移籍し、その後ピストンズへ移籍した際に完全に開花し、有能なチームメイトにも恵まれて素晴らしい成績をおさめました。

 

 

なぜこれほどまでに時間がかかったのかと考えるとやはり身長の低さが最大の原因であり、206cmとNBAのセンタープレイヤーではかなり小柄なウォレスは、アウトサイドに近いプレイも当然求められ、実力を発揮することが出来ませんでした。

しかし、ピストンズのオフィシャル陣はパワーフォーワードに3ポイントまで打てるラシードウォレスを入れ、ベンウォレスのポジションをリング下付近に固定しました。

いわゆる縁の下系の仕事を得意とするベンウォレスは躍動し、ポイントガードのビラップスを中心として強力なオフェンス力を手に入れました。

ベンウォレスはフリースローも含めて、ベースラインなどのシュートも不得意でした。

しかし、リバウンドからのインサイドプレイはド迫力で粘り強く、相手にとって脅威だったのは間違いありません。

 

 

 アルティメットディフェンス

 

ベンウォレスの本当の力はオフェンスではなく、ディフェンス面で大きく発揮されていました。

個人タイトルを見るだけでもその実力は一瞬で理解できるほどですが、リバウンド王を2回、ブロック王を1回、最優秀ディフェンスプレイヤーを4回も獲得しています。

ブロック王のタイトルも獲っていますが、それ以上にウォレスのブロックを嫌がって外れたシュートのことを考えるとその存在はとても大きく、ディフェンスリバウンドも強い、チームとしては本当に助かるプレイヤーと言えます。

バスケットはディフェンスやリバウンドなど地味な仕事でも評価され、かっこよく見えるところも多くのファンを持つ理由でしょう。

 

 

チャンピオンリングとvsシャック

 

チーム成績においても、ピストンズ時代にファイナルに2度進出していて、1度はあのシャック&コービー率いるレーカーズを倒しチャンピオンリングを獲得しています。

シャックとのマッチアップは「見物」以外のなにものでもなく、もちろんシャックを完全におさえこむ事は不可能でしたが、多くの記事にもあるようにピストンズはシャックにダブルチームに行かずに、ダブルチームにいく他のチームほどの点数にシャックをおさえました。

ベンウォレスのディフェンス力がその他の4人をおさえる(特にコービーブライアント)ことへ繋がったのは間違いありません。

1人でマッチアップしたら30点取られてもよくやったくらいに思われてるシャックはそれほど当時特別なプレイヤーだったということです。

 

 

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
96-97 22 WSB 34 5.8 1.1 1.7 0.1 34.8% 30.0% 0.2 0.3 0.5
97-98 23 WAS 67 16.8 3.1 4.8 0.3 51.8% 35.7% 0.9 1.1 0.4
98-99 24 WAS 46 26.8 6.0 8.3 0.4 57.8% 35.6% 1.1 2.0 0.8
99-00 25 ORL 81 24.2 4.8 8.2 0.8 50.3% 47.4% 0.9 1.6 0.8
00-01 26 DET 80 34.5 6.4 13.2 1.5 49.0% 25.0% 33.6% 1.3 2.3 1.5
01-02 27 DET 80 36.5 7.6 13.0 1.4 53.1% 0.0% 42.3% 1.7 3.5 0.9
02-03 28 DET 73 39.4 6.9 15.4 1.6 48.1% 16.7% 45.0% 1.4 3.2 1.2
03-04 29 DET 81 37.7 9.5 12.4 1.7 42.1% 12.5% 49.0% 1.8 3.0 1.5
04-05 30 DET 74 36.1 9.7 12.2 1.7 45.3% 11.1% 42.8% 1.4 2.4 1.1
05-06 31 DET 82 35.2 7.3 11.3 1.9 51.0% 0.0% 41.6% 1.8 2.2 1.1
06-07 32 CHI 77 35.0 6.4 10.7 2.4 45.3% 20.0% 40.8% 1.4 2.0 1.3
07-08 33 合計 72 30.6 4.8 8.4 1.5 39.2% 0.0% 42.6% 1.2 1.6 0.9
07-08 33 CHI 50 32.5 5.1 8.8 1.8 37.3% 0.0% 42.4% 1.4 1.6 1.0
07-08 33 CLE 22 26.3 4.2 7.4 0.6 45.7% 43.2% 0.9 1.7 0.8
08-09 34 CLE 56 23.5 2.9 6.5 0.8 44.5% 42.2% 0.9 1.3 0.6
09-10 35 DET 69 28.6 5.5 8.7 1.5 54.1% 0.0% 40.6% 1.2 1.2 0.9
10-11 36 DET 54 22.9 2.9 6.5 1.3 45.0% 50.0% 33.3% 1.0 1.0 0.8
11-12 37 DET 62 15.8 1.4 4.3 0.7 39.5% 25.0% 34.0% 0.8 0.8 0.5

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
01-02 27 DET 10 40.8 7.3 16.1 1.2 47.5% 43.6% 1.9 2.6 1.9
02-03 28 DET 17 42.5 8.9 16.3 1.6 48.6% 0.0% 44.6% 2.5 3.1 0.9
03-04 29 DET 23 40.2 10.3 14.3 1.9 45.4% 0.0% 42.7% 1.9 2.4 1.6
04-05 30 DET 25 39.2 10.0 11.3 1.0 48.1% 0.0% 46.1% 1.7 2.4 1.2
05-06 31 DET 18 35.7 4.7 10.5 1.7 46.5% 0.0% 27.3% 1.3 1.2 0.8
06-07 32 CHI 10 36.9 8.7 9.5 1.4 56.6% 0.0% 50.0% 1.5 1.7 1.0
07-08 33 CLE 13 23.4 3.2 6.5 1.2 51.5% 35.0% 0.6 1.1 0.5
08-09 34 CLE 14 12.6 1.1 2.7 0.3 61.5% 0.0% 0.3 0.3 0.2

 

最後に

バスケットでディフェンスが大事だというのはよく言われ、誰もが知っていることなのですが、どうしてもオフェンスに目がいったり、プレイや練習が偏ってしまうのも事実です。

しかし、ベンウォレスように体を張って、ファウルぎりぎりのラインでチームのリング下を守る。そんなプレイに心を惹かれるファンは世界中にとても多いです。

 

 

年齢 50歳
身長 206cm
体重 110kg
国籍 アメリカ

 

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