マイクビビー:個性豊かなキングスをまとめたポイントガード

 

しばらく低迷が続いている、NBAウェスタンカンファレンスのサクラメントキングス。

2000年から2006年辺りまでは強豪揃いのウェスタンカンファレンスの中でその強さを見せつけ、シャック&コービー要するレイカーズとも互角に渡り合うほどの強さでした。

そんな強豪キングスのポイントガードをつとめたのがマイクビビーで、その他にもクリスウェバーやストヤコビッチ、ディバッツなど現在のスパーズに先駆けて国際選手の多い個性的なメンバーのバスケットも魅力的なチームでした。

2001年にキングスへ移籍

 

マイクビビーがキングスへ移籍したのは2001年で、それまでキングスのポイントガードをつとめたジェイソンウィリアムス等とのトレードによるもでした。

過去のNBA選手の中でも群を抜いたパスセンスをもつジェイソンウィリアムスとのトレードは、マイクビビーのポイントガードとしての対照的なスタイルを象徴しているとも言えます。

 

 

マイクビビーは185cmという身長ながらアウトサイドシュートを得意としていたので、ルーキーイヤーカラー2ケタ得点をマークしキングスへ移籍して得点が取れるメンバーが他に多くいる中でそのスタッツはさらに上昇していきました。

まさにどこからでも点が取れるといった印象の当時のキングスでしたが、シーズン平均5本以上のアシストに加えて20点前後をマークするビビーが強豪チームをつくるために、ジェイソンウィリアムスの変わりに選ばれたことは必然と言えるでしょう。

 

ジェイソンウィリアムス:ガードなら誰もが羨むパスセンス
ガードポジションのプレイヤーなら誰もが真似したくなるようなプレイを、NBAのゲームの中で何度も見せてくれたジェイソンウィリアムス。ノールックのビハインドパスだけ...

 

3ポイント確率が4割を超えるシーズンや平均得点が20得点を超えるシーズンなど、スタッツだけ見てもポイントガードとしての役割だけでないプレイに当時心を惹かれたファンの方も多いです。

シクサーズとのゲームでアイバーソン41点、ビビー44点というゲームもありましたが、あれだけ大男が揃うNBAの中で、183cmと185cmのプレイヤーがこれだけ得点を重ねる凄さは何度見ても圧巻です。

 

 

レイカーズへの挑戦

 

チームとしては、シャック&コービーのレイカーズが3ピートを達成した年のカンファレンスファイナルで対戦したシーズンが最も好成績となっていて、レイカーズ相手に3-2で先にリーチをかけましたが2連敗で惜しくもファイナル進出の夢は叶いませんでした。

第5戦で勝利したゲームではビビーの劇的な逆転シュートで勝利していて、ポイントガードとしての勝負強さを兼ね備えたプレイヤーであることを証明したシリーズでもありました。

 

 

アウトサイドを得意とするポイントガードは日本にも多く見ますが、ゲームメイクもこなしながらここまで突出してアウトサイドが入る選手というのは非常に少ないです。

ポイントガードが点をとることが必ずしもいいバスケットとは言い切れませんが、キングスのように5人全員で点を取れるチームが強いと言われるのも事実です。

ヒートのビッグ3ともプレイ

 

ビビーは2010-11シーズンに、ホークスからウィザーズ、ヒートへと移籍しました。

ヒートはレブロン、ウェイド、ボッシュが揃った最初のシーズンで、ビッグ3と共にプレイオフでは、20試合全てにスターターで出場しました。

ファイナルで惜しくもマブスに敗れ、念願のチャンピオンリング獲得はなりませんでした。

キャリスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
98-99 20 VAN 50 35.2 13.2 2.7 6.5 43.0% 20.3% 75.1% 1.6 0.1 2.9
99-00 21 VAN 82 38.5 14.5 3.7 8.1 44.5% 36.3% 78.0% 1.6 0.2 3.0
00-01 22 VAN 82 38.9 15.9 3.7 8.4 45.4% 37.9% 76.1% 1.3 0.1 3.0
01-02 23 SAC 80 33.2 13.7 2.8 5.0 45.3% 37.0% 80.3% 1.1 0.2 1.7
02-03 24 SAC 55 33.4 15.9 2.7 5.2 47.0% 40.9% 86.1% 1.3 0.1 2.3
03-04 25 SAC 82 36.3 18.4 3.4 5.4 45.0% 39.2% 81.5% 1.4 0.2 2.1
04-05 26 SAC 80 38.6 19.6 4.2 6.8 44.3% 36.0% 77.5% 1.6 0.4 2.5
05-06 27 SAC 82 38.6 21.1 2.9 5.4 43.2% 38.6% 84.9% 1.0 0.1 2.4
06-07 28 SAC 82 34.0 17.1 3.2 4.7 40.4% 36.0% 83.0% 1.1 0.1 2.4
07-08 29 合計 48 32.8 13.9 3.3 6.0 41.1% 37.5% 78.0% 1.1 0.1 2.5
07-08 29 SAC 15 31.5 13.5 3.7 5.0 40.6% 39.3% 74.2% 1.3 0.1 2.5
07-08 29 ATL 33 33.3 14.1 3.2 6.5 41.4% 36.9% 79.7% 1.1 0.1 2.5
08-09 30 ATL 79 34.7 14.9 3.5 5.0 43.5% 39.0% 78.9% 1.2 0.1 1.6
09-10 31 ATL 80 27.4 9.1 2.3 3.9 41.6% 38.9% 86.1% 0.8 0.0 1.1
10-11 32 合計 80 28.6 8.6 2.4 3.3 43.1% 44.0% 62.9% 0.6 0.1 1.3
10-11 32 ATL 56 29.9 9.4 2.6 3.6 43.5% 44.1% 63.0% 0.7 0.1 1.2
10-11 32 WAS 2 14.5 1.0 1.5 4.0 11.1% 0.0% 0.5 0.0 0.5
10-11 32 MIA 22 26.5 7.3 2.2 2.5 43.7% 45.5% 62.5% 0.5 0.1 1.5
11-12 33 NYK 39 14.3 2.6 1.5 2.1 28.2% 31.8% 75.0% 0.5 0.1 0.5

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
01-02 23 SAC 16 41.3 20.3 3.8 5.0 44.4% 42.4% 82.6% 1.4 0.2 2.3
02-03 24 SAC 12 33.7 12.7 2.6 5.0 42.2% 28.2% 79.4% 1.2 0.4 1.5
03-04 25 SAC 12 41.4 20.0 4.2 7.0 42.9% 43.6% 87.3% 1.9 0.4 2.9
04-05 26 SAC 5 40.0 19.6 4.4 6.6 39.1% 21.7% 77.8% 1.4 0.4 2.6
05-06 27 SAC 6 42.5 16.7 3.8 5.2 34.8% 34.6% 90.0% 1.5 0.0 3.0
07-08 29 ATL 7 36.0 10.3 3.1 3.1 33.8% 29.2% 65.6% 0.6 0.3 1.9
08-09 30 ATL 11 35.5 13.2 3.4 4.2 46.2% 54.2% 95.5% 0.9 0.2 2.2
09-10 31 ATL 11 26.5 8.5 2.5 2.5 45.0% 41.2% 70.0% 0.8 0.0 1.1
10-11 32 MIA 20 20.8 3.7 1.8 1.2 28.1% 25.8% 50.0% 0.6 0.3 0.9
11-12 33 NYK 5 23.6 5.4 4.2 2.6 39.1% 41.2% 66.7% 0.2 0.0 0.8

 

年齢 46歳
身長 185cm
体重 86kg
国籍 アメリカ

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました