開催国で世界ランク2位のスペインの準々決勝敗退の余波を残すFIBAバスケットボール・ワールドカップ2014。
準決勝でアメリカとリトアニアが対戦し、96-68とまたも大きな点差をつけアメリカが決勝進出を決めました。
リトアニアは世界ランク4位の強豪で、チームの平均身長も202.3とアメリカの200.8を上回り、今大会初めてアメリカの競ったゲームを楽しみにしていた方も少なくないですが、結果的に28点差でアメリカの快勝となっています。
前半で8点のリードをつけて折り返したアメリカは毎度の如く第3クォーターで33-14とその差を大きく広げて一気にゲームを決めてしまいます。
今大会はこのゲームの流れが非常に多いですが、毎試合全員出場し調子のいいメンバーで一気に勝負を決めるといったところでしょうか?!
リトアニア戦でのスコアリーダーはカイリーアービングの18得点となっていて出場時間も大幅に長い約35分と調子のよさを物語っています。
アービングのフィールドゴールは5割を超え、4アシスト2スティールとポイントガードとして申し分のない活躍でした。
ここまでのゲームでは調子は悪くないもののこれほどゲームタイムはあたえられていなかったのでやはりその気になればこれぐらいの仕事はしてくれる頼れる選手です。
来季のレブロンジェームス、ケビンラブとのデュオにもおのずと期待が高まってしまいます。
ゲームのトップ1プレイにもなったこのパスは若干読まれていますが、そんなのおかまいなしでぶち込んでくるアンソニーデイビスも今大会のアメリカを支えている選手の一人です。
NBA3年目となる来季からの更なる飛躍に期待したいところです。
また、毎ゲーム3ポイントを量産しているクレイトンプソン・ステファンカリーのスプラッシュブラザーズの2人も2ケタ得点を記録していて、カリーが3/6、トンプソンが2/5の高確率で3ポイントを決めています。
第3クォーターに引き離す立役者となったジェームスハーデンは、3ポイント2本を含む6本のフィールドゴールとフリースロー2本でこのクォーターだけで16得点の活躍を見せてくれました。
ここまで8試合戦い全勝で平均得点差が32.5点と圧倒的な強さを見せているアメリカ代表。
下馬評では多くのスタープレイヤーの欠場により評価が低くなっていましたが、とんでもない成績を残しています。
NBA選手が50人以上出場し各国のレベルも上がっている中でのこの数字はホントに凄いです。
アメリカにしては珍しく?!インサイドプレイヤーの活躍が毎試合目立ちますし、個人の得点が平均的というのがチームとしての強さの秘密でしょうか?!
スペインの敗退により優勝の可能性がグンと高まりましたが、決勝戦はフランス(世界ランク8位)・セルビア(世界ランク11位)の勝者と現地時間の14日におこなわれます。
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