NBA2019チャンピオンにも輝いた、トロントラプターズで活躍するパスカルシアカム。
カメルーン出身で、2016年のドラフトでNBA入りを果たしました。
シアカムのキャリアやプレイスタイルについて、動画を中心に見ていきましょう。
大学時代
高校時に渡米し、ニューメキシコ大学へ進学したシアカム。
2年生まで大学でプレイし、2年生時には34試合全てでスターターをつとめ平均20.3得点11.6リバウンドを記録しました。
2年生終了時に、NBAへのアーリーエントリーを表明しました。
2016年ドラフト27位でNBA入団
2016年ドラフト1巡目27位でラプターズに指名されたシアカム。
上位には、ベンシモンズを筆頭に、イングラム、ジェイレンブラウン、バディヒールド、ジャマールマレーなど今をときめく面々が名を連ねます。
ルーキーイヤー
開幕戦からスターター出場を果たしたシアカムでしたが、スターターに定着することは出来ず、平均15.6分のプレイタイムにとどまりました。
平均4.2得点3.4リバウンドを記録しています。
シーズン後半は、Dリーグでもプレイし、チームの優勝と共にファイナルMVPに輝きました。
2017-18シーズン
2017-18シーズンは、81試合に出場しましたが、スターターは5試合でした。
それでもプレイタイムは昨年より5分伸び、20.7分与えられました。
平均7.3得点4.5リバウンドで、チームのシーズン1位に貢献しました。
ファイナル出場も期待されましたが、カンファレンスセミファイナルでキャブスにスイープされシーズンを終えています。
シアカム自身もキャブス戦で2ケタ得点を挙げたのはGame1のみで、約20分のプレイタイムを与えられましたが、+/-は全ゲーム-でした。
チャンピオンリング獲得
2018-19シーズンを前に、ラプターズはフランチャイズエースのデマーデローザンとカウイレナードをトレードし、チームを一新しました。
マルクガソールやダニーグリーンといった、経験豊富な選手の獲得にも成功しました。
その中で、シアカムはスターターに定着しプレイタイムは30分台に乗せ、平均得点も16.9得点と大きく飛躍しました。
58勝24敗のイースト2位でプレイオフに進出したラプターズ。
カンファレンスセミファイナルでシクサーズと7戦の死闘を演じましたが、カウイレナードの劇的なブザービーターで、カンファレンスファイナルへ進出しました。
シアカム自身もレギュラーシーズン以上に得点をかさねました。
カンファレンスファイナルでは、優勝候補の一角バックスと対戦しました。
開幕から連敗となりましたが、そこから4連勝で一気にファイナル進出を決めました。
キーとなったGame3ではダブルオーバータイムの接戦となりましたが、シアカムは25得点11リバウンドを記録しました。
ファイナルでは、連覇中の王者ウォリアーズと対戦しました。
シアカムはGame1で32得点を挙げチームの勝利に貢献すると、全ての試合で2ケタ得点を挙げ、優勝を決めたGame6でも26得点10リバウンドを記録し、自身初となるチャンピオンリングを獲得しました。
シーズン終了後、シアカムはMIP(最成長選手)に選出されました。
2019-20シーズン
2019-20シーズンを前に、カウイレナードがラプターズからクリッパーズへ移籍しました。
レナード級の選手の補強はなく、シアカムのプレイタイムと平均得点は当然のようにさらに上がっていきました。
新型コロナウィルスの影響で、イレギュラーなシーズンとなりましたが、60試合の出場で、平均35.2分、22.9得点、7.3リバウンドを記録しました。
自身初となるオールスターゲームにも出場しています。
ラプターズは、レナードの抜けた中、53勝19敗のイースト2位でプレイオフに進出しました。
ファーストランドでネッツをスイープしたラプターズでしたが、カンファレンスセミファイナルでは、セルティックスと第7戦を戦い3-4で敗れシーズンを終えています。
シアカムは11試合全てで2ケタ得点を挙げ、特にセルティクス戦はオーバータイムもかさなり40分を超えるプレイタイムが4試合ありました。
シーズン終了後、オールNBA2ndチームにも選ばれました。
2020-21シーズン
2020-21シーズンもラプターズでプレイしたシアカム。
チームは新型コロナウィルス関連の欠場者が続き、中々勝率を上げることが出来ませんでした。
シアカム自身もアウトサイドシュートの確率が低下し、勝負所での凡ミスも目立つゲームもありました。
数ゲームを残したところでチームは7年ぶりにプレイオフ進出を逃し、シアカムはその後のゲームを欠場しました。
21-22シーズン
シーズン開幕から10試合を欠場したシアカムでしたが、その後は大きなケガもなく68試合に出場しました。
平均出場時間はキャリアハイとなる37.9分を記録しました。
昨シーズンに比べシュート確率も改善され、チームもイースト5位でプレイオフに進出しました。
ファーストラウンドでシクサーズと対戦したラプターズ。
シアカムは平均で20得点以上挙げましたが、チームは2-4で敗れシーズンを終えています。
2022-23シーズン
71試合全てにスターターで出場したシアカム。
平均出場時間は37.4分と長く、得点もキャリアハイの24.2得点を記録しました。
得点のキャリアハイも更新し、52得点を記録しています。
チームはイースト9位でプレイイントーナメントに出場しましたが、10位のブルズに初戦で敗れシーズンを終えました。
プレイスタイル
インサイドを中心に、ドライブや合わせで得点を量産するスコアラー。
ターンや背中を向けたプレイも上手く、スピンムーブも得意としています。
長いウィングスパンを活かしたディフェンスでも評価が高く、アウトサイドシュートも2018-19シーズンから格段とよくなりました。
いわゆるスランプと言われる、数試合不調が続くシーズンもありました。
パスカルシアカムのバッシュ
シアカムは、ナイキのKDシリーズを愛用しています。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
16-17 | 22 | TOR | 55 | 15.6 | 4.2 | 3.4 | 0.3 | 50.2% | 14.3% | 68.8% | 0.5 | 0.8 | 0.6 |
17-18 | 23 | TOR | 81 | 20.7 | 7.3 | 4.5 | 2.0 | 50.8% | 22.0% | 62.1% | 0.8 | 0.5 | 0.8 |
18-19 | 24 | TOR | 80 | 31.9 | 16.9 | 6.9 | 3.1 | 54.9% | 36.9% | 78.5% | 0.9 | 0.7 | 1.9 |
19-20 | 25 | TOR | 60 | 35.2 | 22.9 | 7.3 | 3.5 | 45.3% | 35.9% | 79.2% | 1.0 | 0.9 | 2.5 |
20-21 | 26 | TOR | 56 | 35.8 | 21.4 | 7.2 | 4.5 | 45.5% | 29.7% | 82.7% | 1.1 | 0.7 | 2.3 |
21-22 | 27 | TOR | 68 | 37.9 | 22.8 | 8.5 | 5.3 | 49.4% | 34.4% | 74.9% | 1.3 | 0.6 | 2.7 |
22-23 | 28 | TOR | 71 | 37.4 | 24.2 | 7.8 | 5.8 | 48.0% | 32.4% | 77.4% | 0.9 | 0.5 | 2.4 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
16-17 | 22 | TOR | 2 | 5.0 | 0.0 | 1.5 | 0.5 | 0.0% | 0.5 | 0.0 | 0.0 | ||
17-18 | 23 | TOR | 10 | 17.9 | 6.6 | 3.6 | 0.8 | 61.0% | 75.0% | 65.0% | 0.1 | 0.6 | 0.7 |
18-19 | 24 | TOR | 24 | 37.1 | 19.0 | 7.1 | 2.8 | 47.0% | 27.9% | 75.9% | 1.0 | 0.7 | 1.4 |
19-20 | 25 | TOR | 11 | 38.0 | 17.0 | 7.5 | 3.8 | 39.6% | 18.9% | 71.7% | 1.1 | 0.4 | 2.0 |
21-22 | 27 | TOR | 6 | 43.3 | 22.8 | 7.2 | 5.8 | 47.7% | 23.5% | 86.1% | 1.2 | 1.0 | 2.2 |
年齢 | 29歳 |
身長 | 206cm |
体重 | 104kg |
国籍 | カメルーン |
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