Congrats to @KingJames of the @Lakers on becoming the NBA’s all-time leader in TOTAL GAMES PLAYED! pic.twitter.com/MOxwbcDJw1
— NBA (@NBA) March 21, 2026
2026年3月21日(現地時間)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが、オーランド・マジック戦に出場し、NBAレギュラーシーズン通算1612試合目を記録し、ロバート・パリッシュが保持していた歴代最多出場記録を更新しました。
これにより、「キング・ジェームズ」はコート上でまた一つ、誰も踏み込んだことのない領域へと足を踏み入れました。
THE NBA’S ALL-TIME LEADER IN TOTAL GAMES PLAYED SOARS FOR THE SLAM 👑
WHAT A START FOR LEBRON JAMES ON HIS MILESTONE NIGHT! pic.twitter.com/Exq8PJ6cbv
— NBA (@NBA) March 21, 2026
ゲームもルークケナードの劇的なゲームウィナーで、レブロンの偉大な記録に華を添えました。
LUKE KENNARD HITS THE GO-AHEAD 3 TO WIN IT FOR THE LAKERS 🚨
LOS ANGELES HAS WON 9 GAMES IN A ROW! pic.twitter.com/1kZR6dsqQk
— NBA (@NBA) March 22, 2026
約30年守られた「鉄人」の記録が崩れた夜
パリッシュは1996年からこの記録を保持し続けており、実に30年近くにわたって「最も多くNBAのコートに立ち続けた男」の称号を守り抜いてきました。
そのパリッシュ本人もレブロンの偉業を讃えており、「この記録を破るのにレブロン以上にふさわしい選手はいない。
彼はこの記録に値する」とシリウスNBAラジオを通じてコメントしています。
かつての王者が次の王者の戴冠を認めるという、スポーツ史に残る美しい場面でした。
この記録達成の前夜も、レブロンの姿勢はまさに「鉄人」という言葉を体現するものでした。
ヒューストンでの試合を終えた翌朝4時にマイアミへ到着し、関節炎を抱える左足のケアを受けながらもヒート戦に出場。
19得点、15リバウンド、10アシストのトリプルダブルを記録し、レイカーズの勝利に貢献しました。
超過密日程をものともしない、この壮絶なまでの意志の強さには言葉を失います。
41歳、23年目の「進化」
レブロンは現在、NBAにおいて前人未到の23シーズン目を戦っています。
通常、多くの選手が30代半ばを迎える頃には引退を決断するなかで、41歳を迎えてなお第一線でプレーし続けるその姿は、現代スポーツ科学の粋を結集した「肉体の芸術品」と呼んでも過言ではないでしょう。
注目すべきは、単に長く現役を続けているという事実だけではありません。
かつてのような強引な突破力こそ影をひそめているものの、現在のレブロンはゲームのテンポ、角度、タイミングを熟知した「司令官」として機能しており、ロールの変化に適応することでチームに多面的な価値を提供し続けています。
衰えではなく「深化」と表現すべき変貌が、この驚異的な長寿キャリアを支えているのです。
マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHCは、その姿に最大の敬意を示しました。
「彼の競争心のレベルを、心から尊重しなければならない。彼はリーグ全体と戦っているだけでなく、時の流れそのものとも戦っている。そして時の流れを地獄に落とし続けている」
元恩師の言葉が、レブロンの凄みを余すことなく伝えています。
記録が示す「最高峰」の証明
出場試合数の更新は、レブロンが積み上げてきた数々の金字塔のうちの一つに過ぎません。
得点、出場時間、フィールドゴール成功数、フィールドゴール試投数はすべてNBA歴代1位。
オールスター選出22回、オールNBA選出21回もリーグ記録です。
これほど多くのカテゴリーで頂点に立ち続けた選手は、かつて存在しなかったと断言できます。
ウィキペディアのNBAレギュラーシーズン記録のページを検索すると、彼の名前は写真や注釈を除いただけで80回以上登場します。
もはや数え切れないほどの記録を塗り替えてきた男が、また一つ新たな頂を制しました。
レブロン自身は、この快挙についてこう語っています。「記録帳を眺めて、あれを取ってやろう、これを取ってやろうなどと書き記してきたわけではない。ただ、気づいたらそうなっていた。私が目指していたのは、史上最も偉大な選手の一人、いや最も偉大な選手になることだった」と。
記録は目的ではなく、ひたすら勝利と偉大さを追い求めた結果として積み上がってきたのだという言葉には、深い説得力があります。
「アベイラビリティ」という名の哲学
長年にわたりコートに立ち続けられた最大の理由について、レブロンはこう明かしています。
「チームメートのために、常にコートに立てる状態でいたかった。多くの試合に出続けることは精神的にも負担が大きい。神に感謝し、バスケットボールを愛し、尊重することが原動力だ」と。
これは単なるプロフェッショナリズムではなく、バスケットボールに対する純粋な愛情の表れと言えるでしょう。
チームメートのオースティン・リーブスも思わず笑いながら、「彼はどこかおかしいに違いない(He’s got to be insane)」 と言葉を漏らしました。
27歳の若者からそう言わしめる41歳の怪物ぶりに、コート内外のすべての人間が驚嘆しています。
今シーズン、レブロンがいつユニフォームを脱ぐのかは誰にも分かりません。
しかし確かなのは、彼がコートに立つたびに歴史が刻まれ続けているということです。
「キング」の治世はまだ終わっていない。この記録が、雄弁にそう物語っています。



















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