プレーイントーナメントを揺るがした問題のプレーが、事後裁定という形で決着しました。
NBAは2026年4月15日、シャーロット・ホーネッツのガード、ラメロ・ボールに対し、マイアミ・ヒートのセンター、バム・アデバヨへの「不必要かつ無謀な接触」があったとして、フラグラントファウルを認定し、3万5000ドルの罰金処分を下しました。
発表はバスケットボールオペレーション担当エグゼクティブVP、ジェームズ・ジョーンズ氏が行いました。
問題のプレーは4月14日、SoFi NBAプレーイントーナメントにおけるホーネッツ対ヒート戦の第2クォーター残り11分13秒に発生しました。
試合はホーネッツが127対126で延長戦を制しています。
問題のプレーはいかに起きたか
ボールのフローターがシモーネ・フォンテッキオにブロックされ、こぼれ球をアデバヨがキープしようとした瞬間、バランスを崩したアデバヨの足首をボールが引っ張りました。
アデバヨはコートに激しく倒れ込み、背中を押さえました。
トレーナーの助けを借りて立ち上がりロッカールームへ歩いて向かいましたが、第3クォーター終盤に出場不能が確定し、試合に戻ることはできませんでした。
ボールは試合後、謝罪しました。「あのプレーについては謝りたい。頭を打って、自分がどこにいるかよく分からない状態だった。でもアデバヨの状態を確認しに行く」と述べました。
アデバヨによれば、その後ボールからの直接連絡はなかったといいます。
審判はなぜその場で笛を吹かなかったのか
主審のザック・ザーバ氏は試合後、「リアルタイムでは笛を吹かなかった。プレーが続いたため、ファストブレイクの流れの中でレビューの窓口が閉じてしまった。ポゼッションが変わりタイムアウトが取られた段階では、ルール上そのプレーを遡ってレビューすることはできない」と説明しました。
この点について、アデバヨは強い疑問を口にしました。「審判はルールブックに従ったのだろうが、それが意味をなさない。3ポイントシュートは何プレーも後から遡ってレビューできるのに、危険な行為は遡れないとはどういうことか」と語り、レビュールールそのものへの不満を示しました。
スポールストラHC「試合中に退場処分にすべきだった」
ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは試合後の会見で批判しました。
「彼はあのプレーで即刻退場させられるべきだった。あんな行為に競技の場はない」と述べ、「カーティス(ブレア審判)はすぐ横にいた。あれを見るのは彼の責任だ」と審判団の対応を問題視しました。
翌日には言葉のトーンが変わりました。
「もうあのことは考えていない。言うべきことは言った。今後さらにペナルティを科すべきだとは思わない。彼がダーティなプレイヤーだとも思っていない。ただ、あの瞬間だけは、ダーティなプレーであり、危険なプレーだった。あの場で見抜かれるべきだったが、そうならなかった」と語りました。
ホーネッツのチャールズ・リーHCも、「リーグが適切と判断した処分を下した。彼に誰かを傷つけようという意図はないと信じている」とリーグの裁定を受け入れました。
罰金は合計6万ドル、出場停止は免れる
ボールはアデバヨへのプレーに対する3万5000ドルに加え、試合後の生放送インタビュー中に不適切な言葉を使用したとして、追加で2万5000ドルの罰金も科されました。
合計6万ドルの制裁となりましたが、出場停止は免れています。
ボールは翌金曜日のプレーイン第2戦、オーランド・マジック戦に出場できます。
ヒート敗退、覆らない結果
今回の騒動で問われるのは「事後裁定」の限界です。
ボールはその試合で30得点を記録し、延長戦で決勝レイアップを決めてホーネッツの勝利に直結しました。
アデバヨ不在のまま戦ったヒートは126対127で敗れ、シーズンを終えました。
フラグラントが試合中に宣告されていればゲームの結果が変わっていたかどうかは定かではありません。
NBAの後日裁定は処分として機能しますが、試合結果は元に戻りません。
審判のリアルタイム対応と事後レビューのルールのあり方は、今後の議論を呼ぶでしょう。
参照:NBA



















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