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ロサンゼルスクリッパーズの歴史と主な所属選手

ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)は、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするNBAチームです。

長年、同じ街を本拠地とする名門レイカーズの影に隠れる存在とされてきましたが、近年ではリーグ屈指の資金力を持つスティーブ・バルマー・オーナーの下、独自の新アリーナを建設し、強豪チームとしての地位を揺るぎないものにしています。

本記事では、バッファローでの創設期から、サンディエゴ時代、ロサンゼルスでの苦難の時代、そして「ロブ・シティ」を経て新時代へと突き進む現在までの歴史と、チームを彩った主要選手について詳しく解説します。

創設とバッファロー・ブレーブス時代

クリッパーズの歴史は、1970年にニューヨーク州バッファローで「バッファロー・ブレーブス」として始まりました。

初期のチームを支えたのは、稀代のスコアラーであるボブ・マカドゥーでした。

彼は1974年から3年連続で得点王に輝き、1975年にはシーズンMVPを受賞するなど、チームをプレーオフの常連へと押し上げました。

 

しかし、経営難やアリーナの問題から、1978年にチームはカリフォルニア州サンディエゴへと移転。

ここで、港町にちなんで「クリッパーズ(快速帆船)」という現在のチーム名が誕生しました。

サンディエゴ時代には、地元出身のスーパースター、ビル・ウォルトンが加入しましたが、彼の度重なる怪我により、チームとして大きな成功を収めるまでには至りませんでした。

ロサンゼルス移転と「冬の時代」

1984年、オーナーのドナルド・スターリング(当時)は、チームをロサンゼルスへと移転させました。

しかし、ここから約20年以上にわたり、クリッパーズはNBA史上でも稀に見る「冬の時代」を過ごすことになります。

同じアリーナを使用するレイカーズが「ショータイム」で黄金時代を築く傍ら、クリッパーズは毎年のように負け越し、プレーオフ進出もままならない日々が続きました。

ダニー・マニングやロン・ハーパーといった才能ある選手をドラフトで獲得することもありましたが、フロントの不手際や怪我の不運が重なり、勝利の文化を築くことができませんでした。

この時期のクリッパーズは、メディアやファンから「呪われたフランチャイズ」と揶揄されることも少なくありませんでした。

「ロブ・シティ」:革命の始まり

クリッパーズの運命が劇的に変わったのは、2010年前後のことです。

2009年のドラフト1位でブレイク・グリフィンを指名し、彼の圧倒的な身体能力によるダンクが全米の注目を集めました。

そして2011年、リーグ屈指のポイントガードであるクリス・ポールをトレードで獲得したことで、チームは一躍強豪の仲間入りを果たします。

ポールが空中に放り投げたパスを、グリフィンやデアンドレ・ジョーダンが豪快に叩き込むスタイルは「ロブ・シティ(Lob City)」と呼ばれ、クリッパーズは「ロサンゼルスで最もエキサイティングなチーム」となりました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=RBiy-Ij4yvY

 

この時期、チームは6シーズン連続で50勝以上を挙げましたが、プレーオフではカンファレンス・ファイナルの壁を破れず、惜しくも優勝には届きませんでした。

バルマー体制と「213」プロジェクト

2014年、人種差別発言問題によりスターリングが追放され、元マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマーがオーナーに就任しました。

バルマーの情熱的な投資により、チーム文化は一変します。

2019年には、前年にトロント・ラプターズを優勝に導いたカワイ・レナードと、オクラホマシティ・サンダーのエースだったポール・ジョージを同時に獲得するという世紀の補強を行いました。

両者の背番号(2番と13番)から「213」と呼ばれたこのデュオは、2021年に球団史上初となるウェスタン・カンファレンス・ファイナル進出を果たしました。

 

 

その後、レナードの怪我などによる欠場に悩まされる時期もありましたが、2023年にはジェームズ・ハーデンを加え、スター軍団としての陣容をさらに強化しました。

現在:インテュイット・ドームと新章

2024-25シーズン、クリッパーズは長年共用していたレイカーズとのアリーナ(旧ステイプルズ・センター)を離れ、イングルウッドに自前の新アリーナ「インテュイット・ドーム(Intuit Dome)」をオープンさせました。

これはバルマー・オーナーの「自立」への強い意志の現れです。

 

 

ポール・ジョージが76ersへ移籍した後、チームはカワイ・レナードとジェームズ・ハーデンを軸に戦っていましたが、2026年2月4日、ハーデンはダリアス・ガーランドおよびドラフト2巡目指名権とのトレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移り、クリッパーズを離れることになりました。

この移籍によって、チームの司令塔はガーランドへと引き継がれています。

そして今夏、レナードも古巣ラプターズへ移籍し(契約トラブルにより保留中)、フリーエージェントとなっていた八村塁がレイカーズから加入しました。

さらに日本代表の河村勇輝ともエグジビット10契約を結んでいます。

新アリーナには「ザ・ウォール」と呼ばれる熱狂的なファン専用シートが設置され、ロサンゼルスの「もう一つのチーム」というイメージを完全に払拭。

主な歴代・現役所属選手プロフィール

カワイ・レナード(Kawhi Leonard)

在籍期間: 2019–2026

実績: 優勝2回(他チーム)、ファイナルMVP2回

特徴: 「クロウ(爪)」の異名を持つ現役最強クラスの2ウェイプレーヤー。

寡黙ながら、攻守両面における圧倒的な勝負強さで現在のクリッパーズを象徴する存在です。

 

 

 

クリス・ポール(Chris Paul)

在籍期間: 2011–2017

実績: アシスト王5回、スティール王6回

特徴: 「ポイント・ゴッド(PGの神)」と称される司令塔。

低迷していたクリッパーズに勝利のメンタリティとエリートの規律をもたらした、歴史的功労者です。

 

 

 

ブレイク・グリフィン(Blake Griffin)

在籍期間: 2009–2018

実績: 新人王(2011年)、オールスター選出

特徴: 驚異的なジャンプ力を武器に、数々の伝説的ダンクを連発。

「ロブ・シティ」時代の主役であり、クリッパーズというブランドを全米に広めた立役者です。

 

 

 

ダリアス・ガーランド(Darius Garland)

在籍期間: 2026–

実績: オールスター選出(キャバリアーズ時代)

特徴: 2026年2月、ジェームズ・ハーデンとのトレードでクリッパーズへ加入したポイントガード。

スピードとシュート力を兼ね備え、ハーデン退団後のチームで新たな司令塔役を担っています。

八村塁(Rui Hachimura)

在籍期間: 2026–

高さと得点力を兼ね備え、スコアラーとしての役割が期待されています。

河村勇輝(Yuki Kawamura)

在籍期間: 2026–

実績: Bリーグ最優秀選手(2023年)、Bリーグ新人王(2023年)

特徴: 170センチという小柄な体格ながら、創造性あふれるパスセンスを持つポイントガード。

ボブ・マカドゥー(Bob McAdoo)

在籍期間: 1972–1976(ブレーブス時代)

実績: MVP1回、得点王3回、殿堂入り

特徴: センターでありながら外角シュートも得意とした、現代的ビッグマンの先駆け。

クリッパーズの前身時代の象徴的なスター選手です。

 

 

デアンドレ・ジョーダン(DeAndre Jordan)

在籍期間: 2008–2018

実績: オールNBA1stチーム選出、リバウンド王2回

特徴: 「ロブ・シティ」のゴール下を守り続けた鉄壁のセンター。

グリフィン、ポールと共にクリッパーズの黄金期を支えました。

 

 

最後に

ロサンゼルス・クリッパーズの歴史は、屈辱と嘲笑に耐え、そこから自らの力でアイデンティティを確立してきた不屈の物語です。

かつてのバッファローの雪原からサンディエゴの海、そしてロサンゼルスの新アリーナへ。

ハーデン退団という大きな変化を経ながらも、ガーランド、そして八村塁という新戦力を迎え、クリッパーズは今、新しい形で歴史の頂点を目指しています。

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