Bリーグ(日本のプロバスケットボールリーグ)も開幕し、バスケットボール未経験者の方も様々なメディアでバスケットの話題を目にするようになりました。
また、動画配信サイトなどの出現によりNBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)も手軽に見られるようになりました。
しかし、未経験者の方からすると、他のスポーツ同様にルールやポジションの役割などをまず知らなくてはよりバスケットを存分に楽しむことが出来ないのは事実です。
今回はバスケットのポジションとその基本的な役割を見ていきましょう。
百聞は一見に如かずといいますが、ポジション別のプレイヤー動画も多く掲載しているので参考にしてみてください。
ポジションの名前と種類
バスケットのポジションには、大きく分けてガード、フォワード、センターの3つが挙げられます。
その中でもガードはポイントガードとシューティングガード(セカンドガード)に分かれ、フォワードはスモールフォワードとパワーフォワードに分かれて使用されることが多いです。
その他にも各ポジションをポイントガードから順に1番、2番と呼ぶこともあります。
ポイントガード | 1番 |
シューティングガード | 2番 |
スモールフォワード | 3番 |
パワーフォワード | 4番 |
センター | 5番 |
他のスポーツ同様にそれぞれのポジションで役割は異なります。
基本的に5番に近づくにつれてリングの近くでプレイするため、チーム内で背の高い選手が適用されるケースが多いです。
どのポジションが難しいのか?花形なのか?裏方なのか?という話を時々耳にしますが、どのポジションもチームにとって不可欠な存在でありそのように比べることは出来ません。
それではそれぞれポジションの役割について見ていきましょう。
ポイントガード
コート内のヘッドコーチとも言われるゲームメイクの役割がメインのポジションです。
ドリブルする機会が多いため、ボールハンドリングに加えて、シュートチャンスを高確率で決めるスキルも要求されます。
ポイントガードの中でもタイプは異なり、ドライブを主にゲームを組み立てるタイプやアウトサイドのパスを主体にゲームを組み立てるタイプ、また昨今では自ら得点を取りにいくタイプのプレイヤーも多く見受けられます。
Bリーグの代表的なポイントガードのプレイヤーは田臥選手、富樫選手などが挙げられ、NBAではクリスポールやアイザイアトーマスのプレイを見ればポイントガードの役割とタイプを知ることが出来るでしょう。
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シューティングガード
ポイントガードと同じガードの括りですが、バックコートのボール回しの他にアウトサイドシュートやドライブなど得点も要求されるポジションです。
セカンドガードと呼ばれることもあり、ポイントガードをサポートする役割も担っています。
バスケットの神様マイケルジョーダンはシューティングガードであり、その後ジョーダンの後継者と呼ばれたペニーやコービーも同じポジションでした。
日本の選手では少しタイプは異なりますが、田中大貴選手、比江島慎選手、辻直人選手などが挙げられます。
スモールフォワード
NBAでは、シューティングガードにスーパースターが生まれる傾向が強いですが、日本バスケの点取り屋と言えばスモールフォワードのポジションです。
スラムダンクでいうところの流川楓のポジションがこれにあたります。
大型でアウトサイドからもインサイドからも満遍なく点が取れるプレイヤーが顔を連ねます。
NBAで見てみると、2017ファイナルでMVPを獲得したケビンデュラントや過去の選手で見るとグラントヒルやトレイシーマグレディーが挙げられます。
日本のプレイヤーでは日本人で2人目のNBAプレイヤーとなった渡辺雄太選手、馬場雄大選手などが挙げられます。
パワーフォワード
インサイドでの得点からリバウンド、ディフェンスとその名の通り身体を張った力強さが様々なプレイで要求されます。
センタープレイヤーに比べて一回り身長の低い選手が担うことが多く、その分リング近辺での細かい動きも要求されます。
また、昨今ではインサイドプレイに加えてアウトサイドシュートも得意とするパワーフォワードも多いです。
NBAで見てみると、ドレイモンドグリーンやケビンラブなどが挙げられ、過去の選手で見ると、ティムダンカンやカールマローン、デニスロッドマンなども印象強いです。
日本の選手では竹内譲次選手の活躍に興奮するファンも多いでしょう。
センター
オフェンス時もディフェンス時もリングに最も近い位置でプレイするため何よりも上背を求められるポジションです。
NBAでは210cmを超える選手がほとんどで、Bリーグでは上背のある外国人選手がセンターを務めるチームが多いです。
身長が大きいため細かい動きに対応出来ないプレイヤーもいますが、ポストムーブだけでなく、ドライブや3ポイントシュートまでこなす大型プレイヤーも増えています。
NBAの現役選手では、アンソニーデイビスが注目を浴びていますが、ポルジンギスやガソール兄弟などアメリカ人以外の選手も多く活躍しています。
日本人の選手ではチームや代表でもセンターを務める太田敦也は数少ない日本人センターの1人です。
過去の選手で言えば、歴史を変えたセンターとも言われるシャキールオニールや美しいポストムーブで魅了したアキームオラジュワン、アジア系プレイヤーで殿堂入りを果たした姚明などが挙げられます。
ポジション別の性格適正はある?!
ポジション別に個人の性格で適正はあるの?!という話をよく耳にしますが、基本的に性格からポジションを決めることは得策とは言えません。
チームプレイが全てのため自分がチームでどのようなプレイをすればより効果的なのか考えることが最優先です。
それでもバスケットボールのポジションにおいて性格の向き不向きがあるのは事実です。
参考程度に見てみてください。
ポイントガード
コート上のヘッドコーチとも言われるだけに客観的にゲームを見る必要があります。
マッチアップの相手や相手チーム、味方チーム、審判のコールなどゲーム中に腹が立つシーンは何度もあります。
それでも冷静沈着にプレイする必要があります。
シューティングガード
シューターポジションで考えると、いい時も悪い時もアウトサイドシュートを打ち続ける必要があります。
調子がいい時はシュートを絶えず打ち続けられるプレイヤーは多いですが、全く入らなくても入るまで打つというような気持ちが必要です。
スモールフォワード
とにかく得点に固執する必要があります。
ヘッドコーチの指示には従わなくてはいけませんが、ある程度自己中心的な部分も時には必要です。
パワーフォワード・センター
見る方によってはアウトサイドプレイヤーの派手なプレイを好む方もいます。
バスケットにおいて重要なポジションではありますが、ディフェンスのカバーリングやスクリーンアウトは褒められることが少ないのは事実です。
それでもそういったプレイを積み重ねたチームが強いのは事実で、献身的にチームを支える必要があります。
ポジションに固執しない選手
昨今では、ポジションの枠にとらわれない選手も多いです。
それがいいのか悪いのか判断は難しいですが、NBAで絶大な人気を誇るレブロンジェームズやステファンカリー、ラッセルウェストブルックはその象徴と言えるでしょう。
また、日本代表で活躍する八村塁選手もフォワードポジションながらそのプレイは多岐に渡ります。
レブロンジェームズは、1番から4番あたりまでこなせるイメージですし、ステファンカリーはポイントガードでありながら恐ろしい得点力を誇ります。
また2年連続でシーズン平均トリプルダブルを達成したウェストブルックは、得点・アシスト・リバウンドまでこなすアルティメットプレイヤーです。
まとめ
バスケットにおけるポジションについて見てきましたが、あくまでも上記は一般的な解釈です。
チーム事情により役割が異なることもありますし、ポジションが重複して選手が出場することも珍しくありません。
また、昨今ではスモールラインナップと呼ばれる背の低い選手を多く配置し、スピードや切替の速さを求める戦術もよく目にします。
それでもトータルで考えれば、それぞれのポジションのプレイヤーが各々の仕事を着実にこなしているチームがバスケットにおいて強い印象は否めません。
バスケットのことがまだよくわからないという方は上記したことを参考に次回見ていただければまた新しい発見があるかもしれません。


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