バスケットの練習メニューには様々なものがありますが、今回はシュートにおける基本的な考え方と練習方法について動画を中心に見ていきましょう。
バスケットボールにおけるシュートの重要性
バスケットボールは点を取り合うスポーツなので、点を取るために放たれるシュートの1本1本がゲームを左右するといってもいいほど重要です。
もちろん、そのシュートを放つためのチームオフェンス、パス、ドライブなども同じくらい重要ではありますが、最後のシュートが入らなければ点には繋がりません。
チームが勝利するためには、相手チームよりも多くシュートを成功させる必要があり、そのシュートをいかに確率よく成功させるかがバスケットボールのオフェンスにおいてのカギと言えます。
チームのシュート成功確率を上げるためにはチームオフェンスの要素も深く関わってきますが、今回は個人のシュート確率を上げるために練習方法などを見ていきましょう。
きれいなシュートフォームを身につける
バスケットボールのシュートが上手い人の共通点は、シュートフォームがきれいだと思ったことはありませんか?!
「きれいなシュートフォーム」というだけでは分かりずらいかもしれませんが、膝からの力が無理なく上半身、リストへと伝わるイメージで、この「きれいなシュートフォーム」というのがシュートを上達させるカギとも言えます。
上の動画はNBAのスター選手のシュートフォームを集めたものですが、各々特徴はあるものの、全身の力をリストへ伝達し、最後のソフトなタッチとしっかりとしたフォロースルーが印象的です。
シュートフォームは人それぞれということもよく耳にしますが、基本的には下の動画のように体の前のボールを頭の上にもっていき、膝を曲げて手首を真っすぐに返すということが全てです。
その動きに左手を添えるだけのシュートフォームが理想と言えます。
昨今ではスマートフォンの普及により簡単にバスケットの練習を撮影できるようになっているので、シュートが上手くなりたいと思ってこのページに辿り着いた方は、まず自分のシュートフォームを撮影してみて上の2つの動画とどこが違うのか見比べてみてください。
シュートフォームを改善するということは容易なことではなく、はじめは打ちにくく窮屈に感じると思います。
しかし、長い目で見るとあなたのバスケットライフをよりよいものにしてくれることは間違いありませんので、辛抱強くきれいなシュートフォームを身につけましょう。
PR
シュートを打つ時にどこを狙う?!
あなたはシュートを放つ時どこを狙って打っていますか?
バックボードを利用するのであれば角度やスピンなど条件により様々ですが、直接リングを狙う場合は毎回同じところを狙ってシュートを放つのが効果的です。
漫画スラムダンクでも桜木花道がシュートを狙う時に、宮城と三井がリングの手前だ奥だと言っていましたが、狙う位置は人により様々です。
大切なのはボールはリングの上からでないと入らないという点です。
リングよりも低い位置からシュートを放つためリングの上から入るように放つ必要があります。
「アーチ」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、シュートが入る軌道を理解すれば狙う位置というよりも落とす位置という意識が強まるでしょう。
シュートを正確に遠くに飛ばす
近代バスケットの主流は、スリーポイントと言っても過言ではないほどその重要性は誰もが知るところです。
しかし、ボールサイズの変更やスリーポイントラインの変更などスリーポイントが満足に届かないという選手も少なくありません。
また、ディフェンスもスリーポイントを当然警戒しているので、より速く、正確にシュートを遠くに飛ばす必要があります。
シュートフォームとアーチを崩さず、全身の力でシュートを放つ感覚を養いましょう。
物理的に筋力が足りないという選手でも、ちょっとしたテクニックで正確にボールを遠くに飛ばすことが可能です。
本来であれば、そういったテクニックに頼らずスリーポイントシュートを正確に沈めたいところですが、リングに届かなければ何の意味もありませんし、体力の消耗が気になる方も取り入れてみると世界が変わるかもしれません。
左手は使わない
漫画スラムダンクでも出てきますが、左手は添えるだけです。
遠くにシュートを飛ばすために、左手を添えているだけのつもりでも左手の親指でアジャストしている選手は意外にも多いです。
シュートは安定せず、回転もおかしくなります。
きれいなシュートフォームでたくさん練習する
自分のシュートフォームが固定され、狙う位置やボールの起動が理解出来たらあとは練習あるのみです。
バスケットボールは、反復練習により習得できる技術も多く、アウトサイドシュートもそのうちの一つです。
これだけ練習したら大丈夫ということはなく、シュートフォームが固定されているのであれば練習した分だけシュートが上手くなるといっても過言ではありません。
上の動画はステファンカリーのシューティングドリルの様子です。
1人のシューターに対し3人のリバウンドパサーがつくことは日本ではあまり見ないかもしれませんが、これだけ動き続けながらディフェンスを想定してのシュート練習がどれほど効果的かは一目瞭然です。
ここまでとは言わないにしても、出来る限りゲームを想定して動きながらシュート練習をすることがより効果的にシュートの確率を上げてくれるでしょう。
シューティングドリル
闇雲にシュートを放つよりも狙いをもって練習を続けた方がより効果的です。
基本的なドリルから、動きを加えた試合のためのドリル、チームでおこなうドリルまで様々なシューティングドリルがあります。
NBAレジェンドのジョージマイカンが毎日おこなっていたと言われているドリルです。
実践しているのは小学生ですが、中高生であっても大人であっても毎日のルーティーンに欠かせないドリルと言えます。
角度と距離を変えながらおこなうシューティングドリルです。
このドリルでは距離感を掴むのがとても重要だということがよく分かるでしょう。
実際の試合ではシュートを打つシチュエーションは多岐に渡ります。
ゆっくり自分のリズムでシュートが打てることはないと思ってもいいでしょう。
試合のためにおこなうシュート練習として効果的なドリルです。
世界中のバスケットからシューティングをハッキングした世界最高のシューター、ステファンカリーのドリルです。
ハンドリングも含めYoutubeの自動翻訳機能を使うとより分かりやすいです。
名門デューク大学でおこなわれているシューティングドリルです。
チームでのシューティングドリルをお探しの方に。
シュート上達アイテム
漫画スラムダンクでは、長机をボールかごに立てかけてボールリターンシステムを作り上げていましたが、中々上手くボールがかえってこなかったようでした。
このアイテムを使えば、360度調節も可能で1人のシューティングをより効率化することが出来ます。
先程リングのどの部分を狙うのかということを書きましたが、ターゲットを可視化できるアイテムです。
毎回同じ部分を狙う(落とす)感覚を養いましょう。
シュート上達のための教材
実際に映像による指導を含めた有名指導者の教材も発売されています。
実績があるのは、楽天NBAで解説も務める中原雄氏の「バスケットボール上達法」、Bリーグの前身であるBJリーグアカデミーの校長を務めた東英樹氏の「試合で得点が取れる選手になる方法」です。
まとめ
シュート上達のためにはまずきれいなシュートフォームを身につけましょう。
そのために自分のシュートフォームを撮影し、自分の好きなNBA選手や日本の選手、学校の先輩と比べて改善しましょう。
頭の中ではマイケルジョーダンのようなシュートフォームで打っているつもりでも、実際には程遠いシュートフォームで打っていることも少なくないので、小まめにシュートフォームが固定されるまで撮影は繰り返しましょう。
シュートフォームが固定されたらとにかくたくさん練習しましょう。ライバルはあなたの倍練習しているかもしれません。
よりきれいなシュートフォームで効果的なシュート練習を続けているかもしれません。
ただ、疲れてくるとどうしてもシュートフォームが崩れてきます。
そのまま練習を続けても効果的とは言えませんし、シュートフォームが崩れた状態で手先だけでコントロールしようとするため逆効果にもなりえません。
疲れた時こそ正しいシュートフォームを心掛け、膝をしっかりとまげて全身で打つ感覚を養いたいものです。
常にチームと自分にとって効果的な練習方法を考え、それを繰り返すことで下の動画のようなトップシューターに近づけるのではないでしょうか。
コメント
シュートフォームを明日撮影してみます。
”ジョーダンのようなシュートフォームで打ってるつもりでも”確かに・・・
参考になりました。
特にNBA選手のシュートフォームをたくさん見られたのはよかったです。
きれいなシュートフォームを固定してその後反復練習によりステファンカリーのようなシュート力を身につけたいです。