NBAを代表するポイントガードと聞かれたら、クリスポールやナッシュ、ロンド等とともに多くの方が名前を挙げるトーニーパーカー。
そのトップガードとしての道のりは、決してスムーズなものではありませんでした。
キャリア初期
アメリカ人の父とオランダ人の母の間にベルギーで生まれてフランスで育ったフランス国籍のパーカー。
この段階で移民や、国際結婚に親しみの少ない日本人からすると???となるのが正直なところです。
NBA入りもファーストチャレンジではドラフトにかからず、セカンドチャレンジでスパーズへ入団しました。
デビュー2年目から2ケタ得点と、安定したアシストを量産したパーカーですが、チーム内での評価は高くなく、スパーズは常にポイントガードの補強を考えていたとも言われています。
入団当時はダンカンに加えてロビンソンもまだ在籍していたことから完全にインサイド主体のチームで、パーカーのようにドライブを多用するガードが必要とされるシーンが少なかったのもその背景にあるでしょう。
ロビンソンの引退後も、チームはすぐに今のようなインサイドとアウトサイドをバランスよく使うプレイスタイルには移行出来ませんでした。
パーカーの評価が上がり、落ち着くまでに時間がかかったのはそういった背景も関係しているでしょう。
それでもパーカーは、最大の武器であるクイックなドライブから得点を重ね、的確なパスを捌くプレイも徐々に認められ相手にとっては脅威となっていきました。
プレイスタイル
あのスピードの中で、相手との間の見極めに恐ろしく長けています。
ゆったりとしたタイプで相手を見ながら上手に攻めるというプレイヤーはよく見かけますが、このスピードで同じようにやられたらディフェンスはたまらないでしょう。
パーカーは、スパーズ入団後ファイナルへ5回進出し、チャンピオンリングを4度獲得しています。
その中でスターターのポイントガードをつとめていたパーカーですが、意外にもアシスト王には無縁で、シーズン平均も多い時で7本台とイメージより少ないです。
その分得点力は高く、シーズン平均が20得点を超えた年も2シーズンあり、より攻撃的なポイントガードといえるでしょう。
こちらは2013年に惜しくも敗れたファイナルの映像ですが、ファイナルでヒート相手にこれだけやれるポイントガードはNBAの中でも数少ないでしょう。
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