いよいよ開幕まであと2日と迫ったNBA2014ファイナルですが、今回はヒートとスパーズ両チームのオフェンス力についてシーズン成績と照らし合わせながら見ていきたいと思います。
レギュラーシーズンの平均得点
まずはじめに両チームのレギュラーシーズン平均得点ですが、全30チーム中スパーズが6位の105.4点、ヒートが12位の102.2点となっています。
ん??と思われた方も多いでしょうが得点力の高いイメージのあるヒートよりもスパーズの方が3点以上多く取っています。
バスケはやはりチームスポーツと思わせるスコアです。
先日書いたディフェンス力の記事で、失点は1試合平均0.2点しか変わらなかったのに対しこれだけ差が出ていたのには少し驚きですが、シーズン成績でスパーズが8勝も上回っている点からも納得できる数字です。
これだけ見れば圧倒的にスパーズ有利ということになりますが、ファイナルはもちろんそんな簡単にはいきません。
もう少し細かく見ていきましょう。
平均得点の内訳
3ポイントの得点に関しては両チームともリーグで15位前後と意外な数字となっています。
レイアレンやレブロン、グリーンやミルズが多く決めているイメージですが決める場面が余程よく印象に残っていることになります。
大きく違うのはフィールドゴールの得点で、ヒートが38.3点でリーグ13位なのに対しスパーズは40.6点で堂々のリーグトップです。
ウェスタンカンファレンスファイナルでゴール下を支配したスパーズに対しサンダーもイバカを復帰させ反撃に転じましたが最終戦の終盤をダンカンのパワープレイで競り勝ったことからも納得がいくスタッツです。
フィールドゴール確率
これまでのスタッツだけ見るとなぜヒートがこれほどまでに強いのか分からなくなるほどですが、ヒートはフィールドゴールの成功率がリーグで唯一50%を超えています。
2位は48.6%でスパーズですが・・・
驚異的なのはレブロンジェームスで、アウトサイドプレイヤーながら56.7%でリーグ4位の成績を残しています。
その得点力は誰もが知るところですが、インサイドプレイヤーが多く顔を並べる確率のランキングでこれだけ上位に顔を出すのはホントに凄いです。
また、ウェイドも54.8%で9位にランクインしていてやはりこの2人をいかにして止めるかというのが今回のファイナルもポイントになりそうです。
カンファレンスファイナル中盤からクリスボッシュも息を吹き返していますし、勝負どこでこの3人の誰かにパスを回しておけば高確率で点が入るとなればチームは強気で責めれますし、相手はどこを守ればいいか分からなくなるのもいたしかたありません。
最後に
バスケは確率のスポーツとも言われますがフィールドゴール決定率がリーグトップのチームと2位のチームがファイナルを戦うというのはまさにその典型と言えます。
限られた時間の中で限られたオフェンスの回数、より高い決定力を持っているチームが強いというのはうなずけます。
オフェンスのデーターではディフェンスの時ほど差が顕著に出ませんでしたが皆さんの目にはどう映りましたか?!
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