NBAが2025-26シーズンのMVPを発表した日曜夜、誰もが結果を知っていました。
シェイ・ギルジャス=アレクサンダー(SGA)が2年連続でリーグMVPを受賞し、ニコラ・ヨキッチ(デンバー)、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ)を退けました。
MVP複数回受賞では史上16人目、連続受賞に限れば14人目となります。
注目したいのは得点の変化です。昨季の32.7から今季は31.1へとわずかに下がりました。
ただ数字が示すのは衰えではなく、同じ結果をより少ない機会で出すようになったことです。
FG成功率55.3%、3点成功率38.6%、フリースロー成功率87.9%という数字の組み合わせを、250本以上のシュートを放った選手として達成したのは、ケビン・デュラントが2022-23シーズンに47試合で記録した例だけです。
チーム状況も考慮が必要です。今季のサンダーは主力の欠場が相次ぎました。
ジャレン・ウィリアムズは手首の負傷で33試合のみ出場し、アレックス・カルーソ、イザイア・ハーテンシュタイン、アジャイ・ミッチェルも25試合以上を欠きました。
70試合以上出場した選手はケーソン・ウォレスとイザイア・ジョーの2人だけです。
それでもサンダーは64勝18敗でリーグ最高勝率を記録しました。
SGAの数字
- 得点:31.1点(リーグ2位)
- FG成功率:55.3%(ガードとしてNBA史上初の30点超え水準)
- チーム勝利:64勝(リーグ最多)
- 連続20得点試合:140試合(NBA歴代記録)
- クラッチ得点:175点(リーグトップ)
記録のうち特筆すべきものがあります。SGAは3月12日、ウィルト・チェンバレンが1963年に作った連続20得点試合記録(126試合)を更新し、そのままレギュラーシーズン終了まで140試合に伸ばしました。
平均タッチ数66.6回に対して31.1得点というのは、2回のボールタッチにつきほぼ1点の計算になります。
ライバル2人も今季は本物の候補でした。ヨキッチは27.7得点、12.9リバウンド、10.7アシストを記録し、リバウンドとアシストでリーグ1位を同時に記録した史上初の選手となりました。
ウェンバンヤマは22歳で全会一致の最優秀守備選手賞を獲得し、スパーズを62勝に導いて終盤に最も激しく票を争いました。
それでもSGAがクラッチ状況での安定感(FG成功率51.5%、クラッチ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーも受賞)で差をつけました。
「9歳でバスケを始めたとき、オールスターになりたいとか、MVPになりたいとか、そんなことは考えていなかった。トーナメントに勝ちたい、それだけだった」(MVP受賞スピーチより)

3年連続の受賞について
今季27歳。2011年のデリック・ローズ以降のMVP受賞者は全員が24歳から28歳の間にあり、年齢的には来季も受賞圏内です。
ただ3年連続となると話は別です。達成したのはビル・ラッセル、ウィルト・チェンバレン、ラリー・バードの3人だけで、マイケル・ジョーダンもレブロン・ジェームズも3年連続受賞には届きませんでした。
直近ではヨキッチが2023年にチャンスがありましたが、ジョエル・エンビードに阻まれています。
ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでウェンバンヤマのスパーズと対戦予定のサンダーは、今プレーオフでもリーグ最多勝チームとしての実力を問われています。
3年連続受賞への挑戦は、もう始まっています。




















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