マシューデラベドバ:タイトなディフェンスがウリのオーストラリア代表

 

NBAのグローバル化は年々進み様々な国の選手がNBAでプレイしています。

マシューデラベドバもそのうちの1人で、オーストラリア国籍のプレイヤーです。

オーストラリア代表として、スパーズのパティ―ミルズと共にリオオリンピックにも出場しています。

所属したクリーブランドキャバリアーズがファイナルに進出しているため日本でも知名度の高い選手と言えますが、マシューデラベドバのキャリアやプレイスタイルについて見ていきましょう。

ドラフトではなくサマーリーグからの入団

デラベドバは、高校卒業後NBA入りを目指すためアメリカのセントメリーズ大学に入学します。

しかし、卒業前のドラフトでも指名されることはなく、卒業後のサマーリーグにキャブスの一員として参加し、見事に契約を勝ち取りました。

 

 

ルーキーイヤーから72ゲームに出場

デラベドバのNBAルーキーイヤーとなった2013-14シーズンでは、スタメンが4試合にとどまりながらも72ゲームに出場し平均出場時間は17.7分でそこから年々伸びていきました。

カイリ―アービングという絶対的なエースガードがいるキャバリアーズでは、デラベドバのプレイがアービングのサポートに回ることは致し方ありませんでした。

平均得点が2ケタに乗ったことはこれまでありませんが、確率の高いスリーポイントやタイトなディフェンスでチームに必要なプレイヤーだったことは間違いありません。

 

 

レブロンジェームス・ケビンラブの入団

2014-15シーズン前にレブロンジェームスとケビンラブがキャブスへ移籍しアービングを含めたビッグ3が誕生しました。

デラベドバにとってポジションが被る選手ではなかったため、これまで以上に自分のスタイルを貫いてバスケットをしていた印象がとても強いです。

チームは2015ファイナルに進出しましたが、アービング、ラブの怪我による欠場が響き、ウォリアーズに敗れています。

デラベドバ自身は、NBAを代表するプレイヤーとも言えるステファンカリーに対するタイトなマッチアップでさらに注目を高めました。

またアービングの欠場により得点を重ねたゲームもあります。

 

 

自身初となるチャンピオンリング獲得

2015-16シーズンもキャブスでプレイしたマシューデラベドバ。

キャブスも主要メンバーの移籍はなく、レギュラーシーズンをイースタンカンファレンス首位でプレイオフに進出します。

デラベドバの個人スタッツを見ても出場時間や平均得点など過去最高のもので、スタートで出場したゲームは14試合にとどまりましたが、チームにとって必要な存在であったことは間違いないでしょう。

プレイオフでは順当にファイナルへと進出したキャバリアーズでしたが、ファイナルで前年王者のウォリアーズを前に第4戦を終えて1勝3敗と崖っぷちに立たされます。

しかし、史上初となる第5戦からの3連勝でキャブスは見事に勝利をおさめ、デラベドバはNBA入団3年目でチャンピオンリングを獲得します。

それでもデラベドバの出場時間や平均得点は2015プレイオフに比べて大幅に減少しており、大舞台においてカイリ―アービングやJRスミスといった絶対的なスコアラー、シューターの存在は否めなかったのかもしれません。

 

 

バックスへの移籍

2016-17シーズンオフにデラベドバがバックスへ移籍という報道がありました。

いわゆる脇役としてチャンピオンリング獲得に貢献したデラベドバ移籍について日本でも驚きの声が上がっていました。

しかし、サラリー的には飛躍的に伸びたようでレブロンジェームスも別れは寂しいけれどいい契約だとコメントを残していたようです。

ファンからすると見て楽しんでいるだけですが、本人には生活もあるので大人の事情という部分も少なからずあるでしょう。

 

 

古巣キャブスへの移籍

2018-19シーズン序盤にキャブスとバックス、ウィザーズ間で大きなトレードがありました。

デラベドバもそのトレードに加わり、古巣のキャブスへ移籍することになりました。

 

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2020-21シーズンまでキャブスでプレイしましたが、2021-22シーズンからは地元オーストラリアのメルボルン・ユナイテッドに所属しました。

タイトなディフェンスとスリーポイント

デラベドバと言えばディフェンスと多くの方が答えると思われるほど、デラベドバのディフェンスはインパクトがあります。

相手が嫌がることをするのがバスケットのディフェンスにおいて重要なことは皆さんご存知だと思いますが、デラベドバのディフェンスはいい意味でえぐいくらいにそれに当てはまります。

マッチアップした選手はフラストレーションがたまりプレイは正確性を欠き、結果的にミスに繋がるといった印象がとても強いです。

もちろんルール内でのプレイなので(大半は)誰も否定することは出来ないでしょう。

 

 

また、4割を超える確率の高いスリーポイントもディフェンスと同じくらい相手を苦しめます。

特に2015キャブスのようなスコアラーが何人もいるようなチームで、デラベドバのようなベンチプレイヤーに高確率で3ポイントを沈められては相手チームはディフェンスのしようがありません。

キャリアスタッツ

レギュラーシーズン

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
13-14 23 CLE 72 17.7 4.7 1.7 2.6 41.2 36.8 79.2 0.5 0.1 0.8
14-15 24 CLE 67 20.6 4.8 1.9 3 36.2 40.7 76.3 0.4 0 0.9
15-16 25 CLE 76 24.6 7.5 2.1 4.4 40.5 41.0 86.4 0.6 0.1 1.5
16-17 26 CLE 76 26.1 7.6 1.9 4.7 39.0 36.7 85.4 0.7 0 1.8
17-18 27 CLE 38 18.7 4.3 1.7 3.8 36.2 37.2 92.6 0.4 0 1.3
18-19 28 MIL 12 8.1 1.7 0.8 2.4 31.6 36.4 100.0 0.2 0 0.9
18-19 28 CLE 36 19.9 7.3 1.9 4.2 41.3 33.6 79.2 0.3 0.1 1.6
19-20 29 CLE 57 14.4 3.1 1.3 3.2 35.4 23.1 86.5 0.4 0 1
20-21 30 CLE 13 17.2 2.8 1.8 4.5 25.0 16.0 100 0.3 0.1 0.5
22-23 32 SAC 32 6.7 1.5 0.4 1.3 34.0 33.3 57.1 0.2 0.0 0.3

 

プレイオフ

シーズン 年齢 チーム 出場試合 出場時間 得点 リバウンド アシスト FG確率 3PT確率 FT確率 スティール ブロック TO
14-15 24 CLE 20 24.9 7.2 2.1 2.7 34.6 31.6 78.1 0.5 0 1.8
15-16 25 CLE 20 12.1 3.9 0.8 2.8 35.1 25.8 75.0 0.1 0.1 0.7
16-17 26 CLE 6 26.5 7.7 2 2 39.0 37.5 80.0 0.2 0 1.2
17-18 27 CLE 6 13.0 2.0 2.7 2.7 33.3 22.2 100.0 0.3 0 1

 

 

年齢 34歳
身長 193cm
体重 91kg
国籍 オーストラリア

 

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