シリーズを2-3とし、逆転勝利を狙う王者ウォリアーズ。
Game6は、ウォリアーズのホーム、オラクルアリーナでおこなわれました。
Game6
序盤から激しい点の取り合いになったGame6。
ゲーム開始直後以外は、点差が全く離れることなく前半を60-57のラプターズリードで折り返しました。
第3クォーターに入ると、流れはウォリアーズに傾きカリー、トンプソンを中心に逆転に成功します。
しかし、残り3分を切ったあたりでまた事故は起きました。
速攻の着地時にトンプソンが足を痛め、フリースローを放つため即時戻りますが最終クォーターはプレイすることは出来ませんでした。
少しでも大事に至っていないことを願うばかりです。
最終クォーターは、まさに死闘と呼べるような展開となり、ウォリアーズはグリーン・イグダラ・リビングストンといったベテランメンバーが気を吐きますが、ラプターズも外と中で得点を重ねます。
残り時間10秒を切り、1点ラプターズリードの場面からラストショットを放ったのはステファンカリーでしたが、惜しくも外れ結果的に114-110でラプターズが勝利しNBAチャンピオンに輝いています。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
TOR | 33 | 27 | 26 | 28 | 114 |
GSW | 32 | 25 | 31 | 22 | 110 |
トンプソンの怪我が勝敗に直結したのは間違いなさそうですが、デュラント、トンプソンのいない中、あれだけラプターズを苦しめられたのはやはり王者の強さでしょう。
そしてその上をいった、新チャンピオンラプターズ。
チーム設立24年目にして初の栄光を手にしています。
個人スタッツ
ラプターズでは、序盤から好調だったカイルラウリーが26得点を挙げスコアリーダーとなっています。
33歳でピークと言える時期ですが、チャンピオンリング獲得のためにこれだけの活躍が出来る選手も数少ないでしょう
終盤まで得点を重ねたパスカルシアカムも26得点を挙げています。
Game1以降、決まらなかったスリーポイントも3/6で沈めました。
カウイレナードとフレッドバンブリードが22得点で続いています。
レナードは、Game6でも確率が上がらず苦しみましたが、踏ん張りどころではアンドワンを沈めるなどエースとして攻め続けました。
カンファレンスファイナルから好調を続けるバンブリードは、Game6でもスリーポイントを5/11で沈めています。
イバカのリング下も相変わらず強力でした。
敗れたウォリアーズでは、第3クォーターまでの出場ながらクレイトンプソンが30得点でスコアリーダーとなっています。
スリーポイント4/6を含むFG確率66.7%と理不尽ながら美しいシュートの連続でした。
アンドレイグダーラが22得点で続き、高確率でシュートを沈めました。
ステファンカリーが21得点とやや少ないですが、スクリーンのカバーなども含め3人で守りにいくようなシーンも多々見られるほどラプターズも徹底したディフェンスでした。
ドレイモンドグリーンは、11得点19リバウンド13アシストでトリプルダブルを記録しています。
ディフェンスも含めGame6でもチームの核であったことは間違いないでしょう。
カズンズも12得点を挙げ、最後の最後まで攻め続けました。
最後に
ファイナルに相応しい激闘となったGame6。
王者のスリーピートを阻み、新チャンピオンとなったラプターズですが、プレイオフが始まる前にラプターズが優勝すると予想していた方はおそらくそれほど多くないでしょう。
シリーズを通してその強さを見せつけられるカタチとなりました。
球団史上初のチャンピオンだけに喜びも一際でしょう。
最後の最後に負けがほぼ確定した場面でスティーブカーHCがカリーに肩を組みながら見せた笑顔が、色々なことがあり過ぎたシリーズの全てを物語っているように感じました。
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