タイリース・マクシーは、フィラデルフィア・76ersに所属するポイントガードです。
爆発的なスピードでリムを攻める推進力と、年々進化を続けてきた3ポイントシュートを武器に、チームの得点源として存在感を高めてきました。
2020年のドラフトで76ersから指名されて以降、ベン・シモンズやジェームズ・ハーデンといったスター選手たちの陰から徐々に頭角を現し、今ではジョエル・エンビードと並ぶチームの中心選手に成長しています。
ケンタッキー大学とルーキーイヤー
テキサス州ガーランドの高校を経てケンタッキー大学に1年間在籍したマクシーは、2020年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、1巡目全体21位で76ersから指名されました。
ルーキーシーズンはヘッドコーチにドック・リバースが就任し、開幕からベン・シモンズの控えとして起用されています。
初めての先発出場となった2021年1月10日のナゲッツ戦では自己最多となる39得点、7リバウンド、6アシスト、2スティールを記録しました。
この39得点はNBA初先発の新人としては1970年以降で最多という記録的な数字でした。
61試合に出場して平均8.0得点を残し、プレーオフも12試合経験しています。
2021-22,22-23シーズン
2年目の2021-22シーズンには74試合で先発を務め、平均17.5得点、4.3アシストまで数字を伸ばしました。
3ポイント成功率も42.7%まで向上し、ルーキー時の30.1%から大きく飛躍しています。
翌2022-23シーズンにはジェームズ・ハーデンがチームに加入し、マクシーは得点力をさらに磨きました。
10月28日のラプターズ戦では3ポイント9本を含むキャリアハイの44得点を記録しています。
この年の76ersはイースタン・カンファレンスセミファイナルまで勝ち進み、マクシー自身もプレーオフ11試合で平均20.5得点を残しました。
2023-24シーズン
2023年オフにハーデンがクリッパーズへトレードで放出されると、2023-24シーズンのマクシーはチームの主役へと立場を変えます。
70試合に先発し、平均25.9得点、6.2アシストというキャリアハイを記録し、初のオールスターに選出されました。
イースタン・カンファレンス週間MVPにも初めて輝いています。
オフェンス面の飛躍が評価され、このシーズンのNBA最も成長した選手賞(MIP)を受賞したほか、コート上での立ち居振る舞いが評価されてNBAスポーツマンシップ賞にも選ばれました。
プレーオフのファーストラウンドではニックスと対戦し、第5戦でキャリアハイとなる46得点を叩き出してオーバータイムの末に勝利をもぎ取りましたが、シリーズは4勝2敗で敗退しています。
2024-25シーズン
オールスター経験を経て評価を高めたマクシーは、2024年7月に76ersと5年2億400万ドルの契約延長に合意しました。
制限なしの完全保証契約で、チームの将来を託される立場となっています。
2024-25シーズンも平均26.3得点、6.1アシストとキャリアハイの活躍を見せましたが、11月には右ハムストリングを負傷して数週間離脱。
さらに背中の負傷も重なり、3月の突き指も響いて最終的には13試合連続欠場のままシーズンを終えました。
52試合の出場にとどまり、チームも24勝58敗に沈んでプレーオフ進出を逃しています。
2025-26シーズン
迎えた2025-26シーズン、マクシーは全70試合に先発出場し、平均28.3得点、4.1リバウンド、6.6アシスト、1.9スティールというキャリアハイの数字を残しました。
出場時間はリーグ最多の平均38.0分に達しています。
11月21日のバックス戦ではオーバータイムの末にキャリアハイとなる54得点を記録しました。
この活躍が認められ、シーズン終了後にはNBAオールサードチームに初選出されています。
76ersはプレーイントーナメントを経て東地区7シードでプレーオフ入りすると、ファーストラウンドのセルティックス戦では1勝3敗の劣勢に立たされながらも、そこから3連勝を飾って球団史上初となる逆転シリーズ勝利を達成しました。
しかし続くカンファレンスセミファイナルでは、マクシーが右手小指の負傷を抱えながら戦うなか、後にファイナルを制することになるニックスに4連敗を喫し、シーズンを終えています。
プレイスタイル
ポジションはポイントガードで、卓越したスピードを生かしたドライブが最大の武器です。
小柄な体格ながら鋭い加速でディフェンダーを置き去りにし、フローターやレイアップを高い確率で決めます。
ルーキー時代は低かった3ポイントシュートも年々改良を重ね、キャッチ&シュートとプルアップの両方から高確率で沈められるようになりました。
ハーデン退団後はゲームメイクの負荷が増し、味方を使う場面も増えています。
一方で体格面から接触の強いディフェンスや長身選手との対決には課題が残り、ターンオーバーの管理も向上の途上にあります。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
| シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG% | 3PT% | FT% | スティール | ブロック | TO |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20-21 | 20 | PHI | 61 | 15.3 | 8.0 | 1.7 | 2.0 | 46.2 | 30.1 | 87.1 | 0.4 | 0.2 | 0.7 |
| 21-22 | 21 | PHI | 75 | 35.3 | 17.5 | 3.2 | 4.3 | 48.5 | 42.7 | 86.6 | 0.7 | 0.4 | 1.2 |
| 22-23 | 22 | PHI | 60 | 33.6 | 20.3 | 2.9 | 3.5 | 48.1 | 43.4 | 84.5 | 0.8 | 0.1 | 1.3 |
| 23-24 | 23 | PHI | 70 | 37.5 | 25.9 | 3.7 | 6.2 | 45.0 | 37.3 | 86.8 | 1.0 | 0.5 | 1.7 |
| 24-25 | 24 | PHI | 52 | 37.7 | 26.3 | 3.3 | 6.1 | 43.7 | 33.7 | 87.9 | 1.8 | 0.4 | 2.4 |
| 25-26 | 25 | PHI | 70 | 38.0 | 28.3 | 4.1 | 6.6 | 46.2 | 36.7 | 89.2 | 1.9 | 0.8 | 2.4 |
プレイオフ
| シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG% | 3PT% | FT% | スティール | ブロック | TO |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20-21 | 20 | PHI | 12 | 13.0 | 6.3 | 1.8 | 1.3 | 43.9 | 33.3 | 63.6 | 0.3 | 0.5 | 0.4 |
| 21-22 | 21 | PHI | 12 | 40.4 | 20.8 | 3.5 | 3.9 | 48.4 | 37.7 | 94.0 | 0.8 | 0.2 | 1.8 |
| 22-23 | 22 | PHI | 11 | 38.5 | 20.5 | 4.8 | 2.3 | 42.7 | 40.0 | 90.3 | 1.4 | 0.5 | 0.7 |
| 23-24 | 23 | PHI | 6 | 44.5 | 29.8 | 5.2 | 6.8 | 47.8 | 40.0 | 89.3 | 0.8 | 0.3 | 2.2 |
| 25-26 | 25 | PHI | 11 | 39.7 | 23.7 | 4.0 | 5.9 | 45.5 | 35.1 | 89.6 | 0.8 | 0.4 | 2.1 |
プロフィール
| 生年月日 | 2000年11月4日 25歳 |
| 身長 | 188cm |
| 体重 | 91kg |
| 国籍 | アメリカ合衆国 |






















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