ワシントン・ウィザーズは、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.に本拠を置く、長い歴史と伝統を持つNBAチームです。
本記事では、創設から現在に至るまでの激動の歴史と、チームを支えてきた伝説的なスター選手たち、そして日本との深い関わりについて詳しく解説します。
チームの歴史:創設から黄金時代、そして改名へ
チームの誕生と黎明期ワシントン・ウィザーズの歴史は、1961年にシカゴ・パッカーズとして産声を上げたところから始まります。
翌年にはシカゴ・ゼファーズに改名し、1963年にはボルチモアへ移転してボルチモア・ブレッツとなりました。
この初期の時代には、新人王を獲得したウォルト・ベラミーなどの有望な選手が在籍していました。
1970年代の黄金時代:唯一の優勝
チームが最も輝いたのは、1970年代です。
1973年に首都近郊へ移転しキャピタル・ブレッツ、翌年にはワシントン・ブレッツとなりました。
この時期、チームはウェス・アンセルドとエルヴィン・ヘイズという2人の殿堂入り選手を軸に、リーグ屈指の強豪となります。
1977-78シーズン、ブレッツはNBAファイナルでシアトル・スーパーソニックスを下し、球団史上初(かつ現在まで唯一)のリーグ優勝を果たしました。
翌年もファイナルに進出するなど、この時代はまさにウィザーズ(ブレッツ)の黄金期でした。
「ブレッツ」から「ウィザーズ」へ
1990年代後半、当時のオーナーであったエイブ・ポリンは、ワシントンD.C.の銃犯罪問題に配慮し、「弾丸」を意味する「ブレッツ」という名称の変更を決断します。
1997-98シーズンより、現在のワシントン・ウィザーズへと改名されました。
マイケル・ジョーダンの現役復帰
2001年、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンが、ウィザーズのフロント職から電撃的に現役復帰したことは世界的なニュースとなりました。
ジョーダンは2シーズンをウィザーズでプレーし、チームの知名度を飛躍的に高めました。
近代のスターたちと再建の歩み
ギルバート・アリナスの時代
2000年代半ば、チームは「エージェント・ゼロ」の愛称で親しまれたギルバート・アリナスを中心に、攻撃的なチームへと変貌します。
アリナスは爆発的な得点能力でファンを魅了し、レブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズとプレーオフで激闘を繰り広げました。
ウォール&ビール:最強バックコートの結成
2010年のドラフト全体1位でジョン・ウォールを指名し、2012年にはブラッドリー・ビールが加入。
この2人による「バックコート・デュオ」は東カンファレンス屈指の破壊力を誇りました。
幾度となくプレーオフ進出を果たし、ワシントンのファンに再び希望を与えました。
日本の至宝・八村塁の加入
2019年のNBAドラフトにおいて、八村塁選手が日本人として初めて1巡目(全体9位)でウィザーズから指名されました。
八村選手はルーキーイヤーから先発として活躍し、日本におけるウィザーズの認知度を一気に高める大きな役割を果たしました。
現在のチーム状況(2025-2026シーズン)
2026年現在、ウィザーズは若手中心の再建フェーズにあります。
2024年ドラフト全体2位で獲得したアレックス・サーを中心に、フランス出身のビラル・クリバリといった期待の若手が主力として成長を続けています。
また、チームにはベテランのクリス・ミドルトン、さらには実力派ガードのトレイ・ヤング(2025-26シーズン所属)といった実力者が加わり、若手の育成と勝利の両立を目指しています。
ウィザーズの歴代主要所属選手
チームの歴史を彩ってきた主な選手たちを紹介します。
| 選手名 | 在籍期間 | 特徴・功績 |
| ウェス・アンセルド | 1968-1981 | 1978年優勝の立役者。MVP、ファイナルMVP。 |
| エルヴィン・ヘイズ | 1972-1981 | 球団通算得点・リバウンドで圧倒的な記録を持つ。 |
| アール・モンロー | 1967-1971 | 「ザ・パール」と呼ばれた華麗なガード。 |
| マイケル・ジョーダン | 2001-2003 | 2度目の復帰でワシントンにバスケ熱を再燃させた。 |
| ギルバート・アリナス | 2003-2010 | 1試合60得点を記録した爆発的なスコアラー。 |
| ジョン・ウォール | 2010-2020 | 圧倒的なスピードを誇った球団史上最高のアシスト王。 |
| ブラッドリー・ビール | 2012-2023 | 長年エースとして君臨した生粋の点取り屋。 |
| 八村塁 | 2019-2023 | 日本人初のドラフト1巡目指名選手。 |
まとめ
ワシントン・ウィザーズは、優勝を経験したブレッツ時代の栄光から、ジョーダンの復帰、そして現代の若手育成へと続く、非常にドラマチックな歩みを見せてきました。
現在は再建の途上にありますが、アレックス・サーをはじめとする若き才能たちが、再びワシントンに優勝トロフィーを持ち帰る日が期待されています。




















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