8月30日からスペインで開催されていたFIBAバスケットボール・ワールドカップ2014ですが、アメリカが決勝でセルビアを下し2大会連続のゴールドメダルを獲得しました。
世界ランク11位ながら予選リーグぎりぎりの4位通過からブラジル、フランスといった強豪を倒し決勝まで勝ち上がってきたセルビアでしたが、12人全員がNBA選手のアメリカ代表にはさすがにその勢いは通じませんでした。
第1クォーターから35-21と14点リードしたアメリカは、第2クォーターも32-20とし、前半で67-41の26点差と早々にゲームを決めてしまいました。
ここまでの8試合では前半からそれ程リードを広げるゲームは少なく、第3クォーターが爆発的に強いイメージでしたが、ファイナルということもあって本気を出したといったところでしょうか?!
大会前は、ケビンデュラント等のスター選手が多く代表を辞退したことからもアメリカは低い下馬評となってました。
世界ランク2位でチームの半分がNBAプレイヤーのスペインが開催国ということからも連覇を危ぶむ声が多数上がっていましたが、結果的に9試合全勝の平均得点差が33点と全く危なげのない完璧な優勝となりました。
アメリカが強かったのか他国がイマイチだったのかはとても難しいところですが、トータル的に見るとアメリカのプレイヤーは出場ゲームタイムも平均的で、誰かが突出して活躍するというゲームは少なく、チームバスケで特にインサイドの活躍が目立ったのも強さの理由かもしれません。
また、他国ではスペイン、アルゼンチンなど強豪国の世代交代があまりうまくいっていないという話も出ていて、スペインはまさかの準々決勝敗退ですし、世界ランク3位のアルゼンチンもジノビリが欠場していますが決勝トーナメント初戦で敗れています。
アメリカとスペインの決勝を楽しみにしていたファンも多いので非常に残念ではありますが世界バスケットの構図も少し変化するかもしれません。
アジア地区から出場したイラン、フィリピン、韓国はそれぞれ24チーム中、20位・21位・23位の全チーム予選リーグ敗退という厳しい結果となっていますが、日本はその3チームに勝つことが出来ませんからね・・・世界との実力差に目を覆いたくなりますが、少しでも早く世界大会に出場できるようまずはアジア地区で勝ち上がってほしいです。
今大会で活躍したNBA選手の来季の活躍がとても楽しみなところですが、MVPを受賞したカイリーアービングをはじめ、ステファンカリー、クレイトンプソン、ジェームスハーデン、ケネスファリード、アンソニーデービスはホントに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので日本でもさらにファンが増えたでしょう。
デリックローズもまだ完全ではないにしろ、片鱗は随所に見れたのでおのずと来季への期待も高まってしまいます。
ちょっと前にファイナルが終わったような気がしますが、気付けば10月28日のNBA開幕まであと1ヶ月ちょっとなので、ワールドカップに出場したプレイヤーの更なる活躍に期待して今回はこの辺りで。
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