FIBAバスケットボールワールドカップ2014で、アメリカのインサイドを支え続けたケネスファリード。
Bチームとも言われたアメリカ代表を、平均得点差33点の圧倒的な優勝に導いた選手の1人です。
ハイライトシーンには毎ゲームと言っていいほどケネスファリードの豪快なダンクシーンが何本も映し出されていて、NBAでもファンの多い選手ですがワールドカップで世界中にその名を轟かせました。
2011年ドラフト22位でNBA入団
2011年のドラフト1巡目22位でデンバーナゲッツに入団したケネスファリード。
大学で4年プレイしてのエントリーでしたが思ったより順位は低いです。
その年の1位はワールドカップ2014MVPのカイリーアービングが指名されていて、グローバル化の進むNBAの真っ只中で3位から7位の選手はアメリカ人でなかったことなども影響しているかもしれません。
ちなみに同じくワールドカップで活躍したクレイトンプソンが11位、2013-14ファイナルMVPを獲得したレナードが15位となっています。
以下参考。
キャリア初期
ルーキーイヤーはシーズンの半分ほどしか出場することが出来ませんでしたが、それでもシーズン平均2ケタ得点を挙げ2シーズン目、3シーズン目はスタートに定着しました。
シュートレンジが広い印象はありませんが、屈強なインサイドプレイに加えてファーストブレイクにも参加できる脚力がもう1つのポイントと言えます。
怖いもの知らずと言うか野生的というか、全速力からのアリウープは見てるこっちが怖くなるほど迫力があります。
日本でも大きくて動きの速い選手が増えていますが、世界各国でも同じように更に進化しているのかもしれません。
チームとしてはまだまだその活躍をプレイオフで見ることは出来ていません。(ロケッツ加入前)
やはりNBAはプレイオフからがホントの戦いだと言われているので、もっと上のゲームでその活躍を見たい選手の1人です。
出場機会が減っていた
ファリードの出場時間は、2シーズン目の2012-13シーズンから徐々に少なくなっていました。
2016-17シーズンには平均得点も2桁を切り2017-18シーズンはケガによる欠場も多かったです。
今のNBAはインサイドプレイヤーであってもスリーポイントを含めたアウトサイドシュートが必須とも言われていて、ほとんどスリーポイントを放たないのも原因なのかもしれません。
ネッツへ移籍した2018-19シーズンは、12試合に全てベンチから出場し、キャリアで初めてプレイタイム平均が2ケタを切っています。
ロケッツへの移籍
2018-19シーズン途中でネッツからロケッツへ移籍したファリード。
ロケッツのインサイドの主軸であるクリントカペラがケガにより欠場していたこともありプレイタイムも多く与えら躍動します。
2ケタ得点を続け、チームの勝利に貢献しカペラが復帰した後も共にインサイドで体を張り続けました。
スリーポイントのアテンプトも過去最高ですが、それでも1試合1本を切っています。
ファリード以外にシューター揃いだったのも、はまった原因かもしれません。
2018-19シーズンを3位で終えプレイオフにのぞんだロケッツ。
ファーストラウンドのジャズ戦では、ファリードも全て出場しましたが、カンファレンスセミファイナルのウォリアーズ戦では、6試合中1試合のみの出場にとどまりました。
中国リーグCBAへ移籍
2019-20シーズンは、NBAからCBAへリーグを変えてファリードはプレイしました。
キャリアスタッツ
レギュラーシーズン
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
11-12 | 22 | DEN | 46 | 22.5 | 10.2 | 7.7 | 0.8 | 58.6% | 66.5% | 0.7 | 1.0 | 1.2 | |
12-13 | 23 | DEN | 80 | 28.1 | 11.5 | 9.2 | 1.0 | 55.2% | 61.3% | 1.0 | 1.0 | 1.4 | |
13-14 | 24 | DEN | 80 | 27.2 | 13.7 | 8.6 | 1.2 | 54.5% | 0.0% | 65.0% | 0.9 | 0.9 | 1.7 |
14-15 | 25 | DEN | 75 | 27.8 | 12.6 | 8.9 | 1.2 | 50.7% | 12.5% | 69.1% | 0.8 | 0.8 | 1.6 |
15-16 | 26 | DEN | 67 | 25.3 | 12.5 | 8.7 | 1.2 | 55.8% | 50.0% | 61.3% | 0.5 | 0.9 | 1.4 |
16-17 | 27 | DEN | 61 | 21.2 | 9.6 | 7.6 | 0.9 | 54.8% | 0.0% | 69.3% | 0.7 | 0.7 | 1.0 |
17-18 | 28 | DEN | 32 | 14.4 | 5.9 | 4.8 | 0.6 | 51.4% | 0.0% | 70.6% | 0.4 | 0.4 | 0.7 |
18-19 | 29 | DEN | 37 | 19.7 | 10.4 | 6.8 | 0.5 | 58.9% | 32.0% | 64.6% | 0.5 | 0.6 | 0.9 |
18-19 | 29 | BRK | 12 | 9.8 | 5.1 | 3.7 | 0.2 | 59.5% | 20.0% | 62.5% | 0.2 | 0.3 | 0.5 |
18-19 | 29 | HOU | 25 | 24.4 | 12.9 | 8.2 | 0.7 | 58.7% | 35.0% | 65.1% | 0.6 | 0.8 | 1.1 |
プレイオフ
シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
11-12 | 22 | DEN | 7 | 27.4 | 10.4 | 10.0 | 0.6 | 53.3% | 75.0% | 0.7 | 1.1 | 2.0 | |
12-13 | 23 | DEN | 5 | 29.0 | 10.2 | 8.4 | 0.2 | 62.5% | 73.3% | 1.0 | 0.2 | 1.0 | |
18-19 | 29 | HOU | 6 | 9.3 | 4.0 | 3.5 | 0.3 | 69.2% | 100.0% | 83.3% | 0.3 | 0.0 | 0.0 |
年齢 | 35歳 |
身長 | 203cm |
体重 | 103kg |
国籍 | アメリカ |
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