いよいよ決勝トーナメントの始まったFIBAバスケットボール・ワールドカップですが、ベスト8をかけてアメリカ代表はメキシコと対戦し86-63の快勝で準々決勝へと駒を進めました。
予選リーグでは出足の悪いゲームも少なくなく選手達も反省のコメントを出していたほどですが、決勝トーナメントに入りようやく本調子となったのか第1クォーターから23-13とリードし、前半終了時には42-27と安定した点差で危なげないゲーム展開となっています。
第3クォーターでは24-11とさらにその力の差を見せつけベスト8へと駒を進めたアメリカですが、残りのゲームにも更なる期待がもてる内容といえます。
今回のゲームでも全員12名がゲームに出場し、プレイタイムが最長のプレイヤーでも24分とまだまだ余力は充分といったところです。
これまでインサイドプレイヤーの活躍が目立ったアメリカ代表でしたが、メキシコ戦はステファンカリーが3ポイントを6/9、66.7%でしずめ20ptの素晴らしい活躍を見せました。
入りだしたら止まらないあの感覚はワールドカップであっても変わらないようです。
また、メキシコ戦で目立つのは第3クォーター終了時まで38点におさえたディフェンスです。
どうしても派手なオフェンスのプレイに目がいってしまいがちですが、NBAでもプレイオフやファイナルなどNBA選手が本気を出した時のディフェンスはテレビで見ていても圧倒されてしまうほどです。
ボールマンやパスコースへのプレッシャーはもちろんのこと、基本的なゴール下でのスクリーンアウトなど見習う部分はディフェンスのほうが多いのかもしれません。
毎試合書いているデリックローズに関してですが、メキシコ戦でも15分と微妙な出場時間で、4アシストこそ記録しているものの0ポイント、3ターンオーバーとまだまだ調子が上がってきません。
確かに見ている方もドライブに行く瞬間は怖い感じを覚えますが、来季に向けてもう少し調子をあげてほしいものです。
また、前のゲームで背中を強打したカイリーアービングも24分間出場していて怪我のほうは問題なさそうです。
とりあえず一安心ではありますが、ポールジョージの件からアメリカ代表が怪我に関して相当シビアになっていることは間違いなさそうです。
ベスト4をかけた準々決勝は現地時間の9日に世界ランク13位のスロベニアと対戦します。
予選Dリーグを2位で通過した強豪なのでさらに素晴らしいプレイを期待して今回はこの辺りで。
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