原 修太:Bリーグを代表するフィジカルスター

 

Bリーグを代表するフィジカルスターであり、千葉ジェッツの象徴として君臨する原修太選手。

地元・千葉県船橋市出身の彼は、圧倒的な筋力と強固なディフェンスを武器に、リーグ屈指の「3&D(3ポイントシュートとディフェンスに長けた選手)」へと進化を遂げました。

難病を乗り越え、日本代表の主軸としてワールドカップの歴史的勝利に貢献した彼の歩みは、多くの人々に勇気を与える不屈の物語です。

本記事では、生え抜きのスターとして歩んできた原修太選手のキャリアを、苦難と栄光の軌跡とともに詳しく紐解いていきます。

地元・千葉からプロの道へ:習志野と国士舘大での下積み

千葉県習志野市立習志野高校卒業後、国士舘大学に進学した彼は、エースとしてチームを牽引し、関東大学リーグでその得点能力を開花させます。

当時の彼は、現在のようなディフェンス一辺倒の選手ではなく、果敢にシュートを狙うシューターしての側面が強くありました。

 

 

2015-16シーズン、大学卒業後地元クラブである千葉ジェッツ(当時NBL所属)に加入します。

プロの壁は厚く、当初は出場機会を確保するのに苦労しましたが、彼のポテンシャルを信じた当時のコーチ陣やファンは、その恵まれた体格に大きな期待を寄せました。

この「地元出身の生え抜き」というアイデンティティは、後の彼のキャリアにおいて、ファンとの強い絆を築く重要な要素となっていきます。

 

 

難病との闘い:潰瘍性大腸炎を乗り越えた不屈の精神

プロ選手として軌道に乗り始めた矢先の2018年、原選手を最大の試練が襲います。国が指定する難病である「潰瘍性大腸炎」との診断を受けたのです。

激しい腹痛や血便、倦怠感に襲われるこの病は、アスリートとしてのキャリアを根底から揺るがすものでした。

 

 

しかし、彼は諦めることを知りませんでした。

病気と向き合い、食事制限や適切な治療を継続しながら、徐々にコンディションを回復させていきます。

この経験は、彼の精神面をより強固なものへと変えました。

病気を公表した後は、同じ病に苦しむ子供たちや患者を勇気づける活動も開始し、単なるスポーツ選手を超えた社会的な影響力を持つ存在へと成長したのです。

「病気を言い訳にしない」という彼の姿勢は、コート上でのより一層激しいプレイへと繋がっていきました。

Bリーグ屈指の3&Dへの進化:フィジカルとシュート力の融合

2020年代に入ると、原修太のプレイスタイルは完成の域に達します。

チームの戦術的役割に合わせて、相手チームのエースを封じ込めるストッパーとしての才能を開花させたのです。

187cm、96kgという分厚い胸板と強靭な下半身を活かしたディフェンスは、外国籍選手にも当たり負けしない力強さを持ちました。

特に2022-23シーズンは、彼にとってキャリアハイの輝きを放った年となりました。

 

 

千葉ジェッツのリーグ最高勝率更新に大きく貢献し、自身初のベストファイブ、そしてベストディフェンダー賞を受賞します。

守備だけでなく、コーナーからの正確な3ポイントシュートを武器に、攻守において隙のないプレイヤーへと変貌を遂げたのです。

彼の存在は、Bリーグにおける「日本人ガード・フォワードの理想像」の一つとして、リーグ全体の評価基準を塗り替えました。

日本代表への選出とワールドカップでの躍進

原の努力が結実した象徴的な出来事が、2023年に開催されたFIBAバスケットボールワールドカップへの出場です。

トム・ホーバスヘッドコーチ率いる日本代表(アカツキジャパン)において、原はその強固なフィジカルを高く評価され、代表入りを果たしました。

 

 

それまで代表経験が豊富だったわけではない彼が、30歳を目前にして世界の舞台へ羽ばたいたことは、多くのベテラン選手にとっても希望の光となりました。

本大会では、フィンランド戦やベネズエラ戦などの歴史的な逆転劇の舞台裏で、出場時間は短いながらも相手の強力なガード陣にプレッシャーをかけ続け、日本の守備を支えました。

全5試合に出場し、スタッツに現れる得点以上の貢献を、世界を相手に証明してみせたのです。

彼の献身的なプレイは、日本がパリオリンピックへの出場権を自力で獲得する原動力の一部となりました。

ベテランとしての円熟味と新たな挑戦

現在、原修太はベテランとしての落ち着きと、依然として衰えないフィジカルを武器に、リーグの第一線で戦い続けています。

 

 

若手選手に対し、自らの背中でディフェンスの重要性を説き、プロとしての姿勢を示すその姿は、どのクラブにとっても喉から手が出るほど欲しい「勝者のメンタリティ」を象徴するものです。

キャリアを通じて、地元愛、病魔への勝利、そして代表での飛躍を経験してきた彼は、単なるポイントゲッター以上の価値をコートにもたらしています。

試合の終盤、最も厳しい場面で相手のエースの前に立ち塞がる背番号31の姿は、これからも日本のバスケットボールファンにとって、最も頼もしい景色であり続けるでしょう。

 

年齢32歳
身長187cm
体重96kg
出身地日本 千葉県

 

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