闘牛のチームロゴが印象深いNBAの人気チーム、シカゴブルズ。
バスケットファンなら誰もが知るバスケットの神様マイケルジョーダンが13シーズン所属したチームです。
マイケルジョーダンの引退(1998)からすでに17年も経っていて、デリックローズというNBAを代表するポイントガードがチームを牽引していますが、それでも尚ブルズと聞くとジョーダン世代のことを思い出す人も少なくないでしょう。
チームの歴史
チームが発足したのは1966年で、初年度からプレイオフに進出していたものの、初めてチャンピオンリングを獲得した1991年までファイナルへ進出したことはありませんでした。
マイケルジョーダンが入団する7、8年は低迷期が続き、好枠のドラフト指名権3位の枠で1984年にマイケルジョーダンを獲得します。
余談ですが、マイケルジョーダンがドラフト3位とは上の2人がとても気になります。
1位はヒューストンロケッツのアキームオラジュワンで、2位がポートランドトレイルブレイザーズのサムブーイとなっています。
オラジュワンはジョーダンほどではないにしても伝説と呼べるプレイヤーですが、サムブーイ?!と思われた方も少なくないのではないでしょうか。
怪我に泣いたビッグマンのようですが、当時既にドレクスラーが所属していたブレイザーズがオラジュワンもとれずにビッグマンを獲得したら、しがない個人のバスケサイトで30年後にこんな書き方をされてたといったところでしょうか・・・
それにしてもドレクスラーとジョーダンが同じチームだったらそれはそれで面白かったのかもしれません。
ちなみに同じ年の5位にチャールズバークレーが指名されていて、ジョンストックトンは16位に指名されています。
スカウトという仕事は難しいものです。
マイケルジョーダン世代
マイケルジョーダンはルーキーイヤーから平均得点28.2得点と桁外れの数字を残しますが、当時のイースタンカンファレンスはラリーバード率いるボストンセルティックスやアイザイアトーマスを主軸としたデトロイドピストンズがとても強く、カンファレンスファイナルを制することは中々出来ませんでした。
それでも、スコッティピッペンやホーレスグラントを獲得し、マイケルジョーダンを中心にチームとして徐々にキャリアアップしていきます。
初めてファイナルへと進出したのは1990-1991シーズンで、マジックジョンソン率いるロサンゼルスレイカーズを4-1で敗りチームとして初のチャンピオンに輝きます。
バスケットは1人では出来ないというのは間違いなく、実際にマイケルジョーダンがシカゴブルズに入団して7年チャンピオンリングを獲得できなかったのですが、上の動画を見るとそうでないような気がしてきてしまうほど凄まじいです。
チャンピオンリングを獲得したシカゴブルズは翌シーズン(1991-92)に67勝15敗という成績をレギュラーシーズンで残し、プレイオフでも勝ちあがり連覇を成し遂げます。
翌年もチャンピオンリングを獲得したブルズはスーリーピートを成し遂げました。
しかし、スリーピートを成し遂げたオフシーズン中にマイケルジョーダンが引退を表明し、翌シーズンはファイナルへ進出することなくシーズンを終えます。
ちなみにこの年チャンピオンリングを獲得したのはアキームオラジュワン率いるヒューストンロケッツで、ジョーダン世代のプレイヤーでその影に涙をのんだ選手の多さを物語っています。
翌年にマイケルジョーダンがチームへ復帰しますが、当時力をつけ始めていたペニーハーダウェイ、シャキールオニール要するオーランドマジックにカンファレンスファイナルで敗れ、2年連続でファイナルへ進出することは出来ませんでした。
それでも翌年にトレードでかつて因縁を極めた相手ともいえるデニスロッドマンを獲得したブルズは、シーズン成績を72勝10敗とし、NBA記録を樹立します。
長いシーズンの中で10敗しかしないというのは今考えてもとんでもないことで、個人で50点とろうが、スリーポイントを10本以上入れようが、とんでもないアリウープをぶちかまそうが全く相手にならないほどの記録と言えます。
圧倒的なシーズンの強さはプレイオフでも発揮され、ブルズは2年振りにチャンピオンに返り咲きます。
毎シーズンのチャンピオンチームを比較することは当然出来ませんが、歴代でも相当上の方に入るチームだったということに異論を唱える人は少ないでしょう。
その翌年に続き、翌々年もチャンピオンリングを獲得したブルズは再度スリーピートを達成します。
現在ブルズのチャンピオンリング獲得数は6つなので、全てこのジョーダン世代に獲得したことになります。
2度目のスリーピートを達成したシーズンオフにヘッドコーチのフィルジャクソン、ジョーダン、ピッペン、ロドマン等がこぞってチームを去りそこから6シーズンはプレイオフにも進出することは出来ませんでした。
デリックローズ世代
チームとして転機を迎えたのは、現在のブルズのエース、デリックローズの加入した2008-2009シーズンでした。
ディフェンスを切り裂くようなドリブルが魅力の超攻撃的なポイントガードと言えるローズは、シーズンMVPを獲得するほど活躍を見せますが、ポールピアスを中心としたボストンセルティックスや、NBAのキング・レブロンジェームスに行く手を阻まれカンファレンスを制することは出来ていません。
デリックローズの度重なる怪我で2012-13、2013-14シーズンは思ったように勝率も上げられずチャンピオンリングとは遠ざかっています。
それでも2014-15シーズンは、ローズの復帰に加えてパウガソールの加入、オールスターにも出場したジミーバトラーの活躍など前半戦を終えて3位につける成績を残しました。
バスケットの神様を生んだチームが再度チャンピオンに返り咲く可能性は2014-15シーズン十二分にあるので、ブルズファンはもちろんのこと、NBAファンならあの選手入場曲でもう一度身震いしたいものです。
コメント
MJはウィザーズにも所属してましたよー。
そうでしたね・・・30歳後半でもの凄い点数をとっていました。訂正してお詫び申し上げます。